129日後にGoogleインデックスから消えるURL【SEO情報まとめ】
グーグルが再クロールしない状態が129日間続くと、URLはインデックスから消える……検索カンファレンスで共有された10万URLの調査データからコンテンツの品質を考えよう。
ほかにも、「AVIF正式サポート」や、けっこうスゴいかもしれないGoogleトレンドの「急上昇中」機能、Z世代の検索などなど、あなたのSEO力を地道にアップさせる情報を、今週もまとめてお届けする。
- 129日後にGoogleインデックスから消えるURL
- グーグル検索がAVIFを正式サポート
- 【実話】中古ドメイン名を購入→偽サイトで金儲け→書類送検
- 手軽にできて即効性のあるSEO施策×20
- 新しくなったGoogleトレンドの「急上昇中」ツールを動画で解説
- 警告⚠️Googleマップでの偽レビュー投稿は、ビジネスプロフィールに罰則あり
- Z世代の検索エンジン、TikTokの台頭
- 2024年8月の英語版グーグルSEOオフィスアワー: nofollowやnoindexの多用、CDN画像の使用、同じコンテンツで複数のサブドメインほか
- Indexing API不正使用のスパム行為はアクセス権取り消しの対象
- ChromeがFIDのサポートを終了
- サイト評判の不正使用(寄生サイト)に対する自動アルゴリズム対策は近いうちの導入予定なし
- グローバルサイトでIPアドレスに基づいて自動リダイレクトするとSEOに悪い影響が出るかも
今週のピックアップ
129日後にGoogleインデックスから消えるURL
やるべきことは再クロール強制ではなくコンテンツ品質改善 (Mic King on X) 海外情報
129日間 再クロールされないURLはインデックスから消える
9月11日・12日に独ドイツで開催された検索マーケティングの大規模カンファレンスSMX Advanced Europeにおいて、ヨハン・ヒュルセン氏がセッションで共有した調査データだ。
Data suggests that if Google does not recrawl a URL after 129 days URL it falls out of the index. #smxadvanced pic.twitter.com/VROI2gHxIY
— Mic King (@iPullRank) September 10, 2024
20のサイトで、10万件以上のURLを対象に調べた結果、結論付けたとのことである(ちなみに筆者もその場で聴いていた)。
4か月以上も再クロールされないということは、グーグルが重要視してないページかもしれず、インデックスから削除するというのは理にかなっていそうにも思える。
ここで注意してほしいのは、(たとえばURL検査ツールから)強制的に再クロールさせたとしても、たいした意味はないということだ。再クロールされずインデックスから消えるということは、かなり高い確率でページのコンテンツ品質が低いことが理由として考えられる。品質改善しない限りは、最終的にはインデックスから消滅するだろう。
やるべきは、再クロールの強制ではなくコンテンツの品質を高めることだ。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
グーグル検索SEO情報①
グーグル検索がAVIFを正式サポート
読み込み速度向上のためにAVIFを積極的に使える (グーグル 検索セントラル ブログ) 国内情報
グーグル検索がAVIFフォーマットの画像をサポートした。画像検索をはじめ、画像を使用する検索でAVIF画像が表示対象になった。
サイト側での特別な対応は不要だ。AVIF画像がクロール、インデックスできる状態であれば問題ない。
なお、AVIFは軽量な画像フォーマットだ。次世代画像フォーマットとも表現されていたが、現在では、主要なブラウザがサポートしている。したがって、ページの読み込み速度を向上させるためにも積極的に使用して構わないだろう(とはいえ、srcset
属性やpicture
タグを構成して、PNGやJPGなど従来の画像フォーマットも読み込めるようにしておいた方が安心ではあるが)。
- すべてのWeb担当者 必見!
【実話】中古ドメイン名を購入→偽サイトで金儲け→書類送検
犯罪者にならないように注意 (NHK) 国内情報
「廃業した病院が使っていたドメイン名を購入し、そのドメイン名で過去に公開されていたサイトの画像を無断使用するなどして似たサイトを復元し、収益をあげるために健康食品の広告を掲載していた」として、会社役員が書類送検された。写真事務所が撮影した院内の画像などを無断で使用したとして著作権法違反の疑いが持たれている。
中古ドメイン名を購入して新たにサイトを立ち上げる行為はなんら問題ない。しかしここで紹介したケースのように、やり口によっては法律違反を問われる場合もある。十分に注意してほしい。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
手軽にできて即効性のあるSEO施策×20
確実に実行すれば成果がでそう (SEOTesting) 海外情報
さほど労力をかけずに比較的短時間で実行でき、かつ効果が見込めるSEO施策を20個提案した記事を紹介する。編集したのはライアン・ジョーンズ氏というSEOプロフェッショナルだ。SEOカンファレンスで彼のセッションを筆者は何度も聴いたことがあるが、知識、経験ともに信頼できる人物だ。
ジョーンズ氏がまとめた、手軽にできて即効性のある20個のSEO施策は次のとおりだ:
- メタタグの最適化
- ページ読み込み速度の改善
- 壊れたリンクの修正
- 画像へのaltテキストの追加
- 内部リンクの改善
- コンテンツの更新
- モバイルユーザビリティの改善
- URLの最適化
- schemaマークアップの追加
- ページのユーザー体験の向上
- ユーザー生成コンテンツの活用
- 高品質で関連性の高い画像の使用
- アンカーテキストの最適化
- 強調スニペットの活用
- 顧客の声やレビューの追加
- 記事へのFAQセクションの作成
- ウェブサイト構造の改善
- パンくずリストナビゲーションの活用
- クロールエラーの確認
- 404ページの最適化
難易度の高い施策はない。基本的な施策もたくさん含まれている。しかし、おろそかになっているサイトも多いように思う。たしかに、確実に実行すれば成果がでそうだ。
それぞれの具体的な内容の説明は(非常に長いので)ここでは省略する。英語で読むのが苦手な人は、翻訳ツールや生成AIを利用して役立ててほしい。
- SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
新しくなったGoogleトレンドの「急上昇中」ツールを動画で解説
YouTubeでのGoogleトレンド チュートリアルシリーズ第5話 (Google Search Central on YouTube) 海外情報
このコラムで毎回紹介している、Googleトレンドの活用方法を解説する動画シリーズのエピソード5が公開された。検索リレーションズチームのダニエル・ワイズバーグ氏とGoogleトレンドチームのソフトウェアエンジニア、ハダス・ヤコビ氏が出演している。
今回のエピソードのテーマは、新しくなった「急上昇中」ツールの使い方だ
この記事を書いている時点で、いつもならいつもなら付いている日本語字幕が付いていなので、文字起こしを訳したものを掲載する。参照しながら動画を視聴してほしい。
イントロダクション
ダニエル・ワイズバーグ: こんにちは、Googleトレンド チュートリアルの新しいエピソードへようこそ。私はグーグルのサーチアドボケイト、ダニエル・ワイズバーグです。
ハダス・ヤコビ: そして私は、Googleトレンドチームのソフトウェアエンジニア、ハダス・ヤコビです。この動画では、グーグル検索で何が起こっているかを常に把握するための方法についてお話します。
ダニエル・ワイズバーグ: 今回は、検索トレンドの分析方法を少し変えてみましょう。興味のある用語やトピックのデータを探すのではなく、急上昇中のトレンド用語から始めます。そこから、あなたにとって興味深い関連用語を絞り込んでいきます。トレンドを見逃さないために必要なことはすべてここで手に入ります。
ハダス・ヤコビ: 以前のエピソードでは、「探す」ページを使って過去のデータを分析する方法について説明しました。「探す」ページでは、検索用語を比較したり、異なる地域でのトレンドを確認したり、関連するクエリやトピックを確認したりできます。
今回のエピソードでは、興味のある検索用語を見るのではなく、逆のアプローチを取ります。ダニエルが言っていたように、最新のトレンドを見て、何が新しく、それがあなたの目標とどのように関連しているかを理解します。これは、あなたのサイトのコンテンツのアイデアを生み出したり、あなたの会社のマーケティング戦略に情報を提供したりするのに役立ちます。
「急上昇中」の説明
ハダス・ヤコビ: trends.google.comにアクセスすると、「急上昇中」というセクションがあります。このページにはたくさんの情報があるので、詳しく見てみましょう。
表の各行は、トレンドになっている検索用語を表しています。ここでは、実際のGoogle検索のおおよその数を示す「検索ボリューム」が表示されます。これは、以前のエピソードで説明した検索関心度指標とは異なります。
検索ボリュームの下には、予測検索ボリュームと比較して、ボリュームがどれだけ増えたかが表示されます。
次に、このトレンドがいつ始まったかという時間があります(発生日時)。これは、選挙、オリンピック、またはその他の主要な出来事のような現在の出来事を監視している場合に非常に役立ちます。
ステータスマーカーには、ニュース速報のように、まだ通常よりも多く検索されている検索用語の場合は「有効」と表示され、授賞式の終了のように、検索クエリが通常の検索ボリュームに戻った場合は継続した期間が表示されます。
最後に、トレンドの過去24時間を示す折れ線グラフ(スパークラインとも呼ばれます)があります。グラフが緑色の場合は、その用語がまだトレンドになっていることを意味します。灰色になっている場合は、トレンドが終了したことを意味します。
検索用語をクリックすると、トレンドの内訳やそのトレンドに関連するニュース記事など、トレンドに関する詳細が表示されます。
「急上昇中」フィルターの説明
ダニエル・ワイズバーグ: これはかなり便利な表ですね。私はスパークラインが大好きです、散布図と同じくらい。フィルターを使うと、必要なデータを見つけやすくなります。表の上部にあるすべてのフィルターにお気づきでしょう。それらを1つずつ見ていきましう。
急上昇セクションのフィルターは、以前のエピソードで説明した「探す」ページのフィルターに似ています。
まずは、トップトレンドを確認したい国を選択できます。
次に、検索用語がトレンドになり始めた時期に基づいて、期間を選択できます。各期間は、異なる目的に役立ちます。
たとえば、オリンピックの最初の週のトレンドトピックについて記事を書いている場合は、過去1時間ではなく過去7日間を見ることになります。
次に、「すべてのトレンド」を表示するか、「アクティブなトレンドのみを表示」するかを選択できます。すでに終了したトレンドを見ることは、場合によっては重要ではないかもしれません。しかし、時間の経過とともに何が変化しているかについての追加のコンテキストをもたらす可能性があります。
また、表をさまざまな方法で並べ替えることもできます。絶対検索数が最も多いものを探している場合は「検索ボリューム」で並べ替えます。最新のトレンドを探している場合は「新しい順」で並べ替えます。または、関連性で並べ替えることもできます。これは、両方を組み合わせたものです。
最後に、「エクスポート」ボタンがあります。これは、さまざまなツールを使用して、利用可能なデータを分析および視覚化したい場合に便利です。ぜひ試してみてください。
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