次世代パソコン「AI PC」って知ってる? 日本人の認知度、世界平均と34ポイント差【インテル調べ】

「AI PC」の業務活用状況、世界23カ国と日本で大きな差。導入の障壁は?

インテルは、「AI PCグローバルレポート」を公開した。自社におけるAIやAI PC※の活用状況等について、日本を含む全23の国・地域の5,050名のビジネスパーソンを対象に調査している。

なお、同社では、AI処理に特化したプロセッサーである「NPU (Neural Processing Unit)」を搭載したパソコンを「AI PC」と定義している。

「AI PC」の理解度、世界平均85%・日本52%と大差

AI PCの理解度

まず、AI PCへの理解度を聞いたところ、「よく理解している」「理解している」と答えた人は、世界全体で86%にのぼった。一方、日本では52%にとどまり、34ポイントの差が見られた。

また、AI PCの導入検討状況については、世界全体では87%が「移行を進めている」「導入を計画している」と回答したのに対し、日本では65%と、こちらも22ポイントの差が開いた。

従業員がAIを効果的に活用するための取り組み

従業員がAIを効果的に活用し、それに伴う課題やリスクを理解するために、どのような取り組みを行っているかを聞くと、日本では「職場でAIツールを試すことを推奨」「AI機能を備えたツールに関する継続的なトレーニングを実施」が同率で1位となった。

一方で、「積極的な取り組みは行っていない」「従業員が職場でAIを使用することを推奨しない」など、AI活用に消極的な回答も、合計で31%にのぼった。

世界全体では9割が「AI PCの導入の準備ができている」

日本のAI PC導入の障壁

自社でAI PCを導入する際の障壁を3つ聞いたところ、世界全体では「セキュリティ上の懸念」が33%でトップに。一方で、日本では「初期コスト」「運用コスト」がいずれも44%で、最も高い障壁となっていることがわかった。なお、技術面・セキュリティ面の懸念点としては、世界全体では49%、日本では68%が「データ漏洩」と回答した。

AI PC導入する際の課題

実際にAI PCを活用している人(世界全体)に対し、AI PC導入する際の課題を聞いたところ、「追加のトレーニングの必要性」が34%で最も高く、「追加の費用負担」が31%と続いた。一方で、「特になし」も33%にのぼっており、実際の導入では特に大きな障害を感じないケースも多いことがわかった。

自社のリーダーシップ・従業員はAIの可能性を理解しているか/自社のITチームはAI PCの導入に準備ができていると考えているか

最後に、「自社のリーダーシップはAIの可能性を理解しているか」を聞くと、世界全体では83%が「理解している」と答えたのに対し、日本では52%にとどまった。従業員の理解度についても、世界全体では73%、日本では48%と大きな差が見られた。

また、「自社のITチームはAI PCの導入の準備ができているか」を聞くと、世界全体では90%が「準備できている」のに対し、日本は65%にとどまり、日本におけるAI導入の遅れや関心度の低さが浮き彫りとなった。

調査概要

  • 【調査期間】2025年5月
  • 【調査対象】ブラジル、カナダ、ドイツ、インド、インドネシア、アイルランド、イスラエル、イタリア、日本、サウジアラビア、マレーシア、メキシコ、ポーランド、シンガポール、南アフリカ、韓国、スペイン、台湾、タイ、UAE、イギリス、アメリカ、ベトナムの企業・組織に所属するビジネスおよびITに携わる意思決定者
  • 【有効回答数】5,050人
  • 【調査方法】インターネット調査(推定)
  • 【調査地域】上記23カ国・地域
  • 【備考】回答者は企業オーナー、経営幹部、ディレクター、上級管理職など。IT、テクノロジー、金融サービスを中心とした業界に勤務。
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