ひとりで頑張るSEO担当者さんの悩みに答える本連載。今回の質問は「SEOにおいても、AIとの壁打ちは有効か?」です。
この回答は「有効ですが、あくまでも壁打ちにとどめましょう」です。
に対する回答は
「有効ですが、あくまでも壁打ちにとどめましょう」です
壁打ちとは?
今回の質問は「SEOにおいても、AIとの壁打ちは有効なのか? もし有効なら、注意点は何か?」というものです。「武田淳」さんが寄せてくださいました。ありがとうございます。
「壁打ち」とは、アイデアや考えを相手に話して、反応やフィードバックをもらいながら思考を整理したり深めたりする行為のことです。SEOにおいても、AIを相手にこれをすることは有効か? 有効なら注意点は? というのが今回の質問です。現時点での僕の個人的な考えから回答したいと思います。
AIとの壁打ちはもちろん有効
最終的な事実確認と判断は自分ですることは大原則ですが、それでも、SEOにおけるAIとの壁打ちは有効だと思います。壁打ちの目的のひとつは、自分ひとりの視点だけで考えるのではなく、他者の視点を取り入れることです。まさにAIは、その目的にぴったりの役割を果たします。たとえば、特定の立場や属性になりきってもらうこともできますしね。
もちろん、ブレインストーミング的にアイデア出しするのも有用です。しかし、個人的には、曖昧なままうまく言葉にできないアイデアが、やりとりを通じて言語化されるところに面白みを感じます。人間では有り得ないようなAIの突拍子もない勘違いも、意外性があって面白いです。
たとえば、AIと一緒に飲食店のクチコミ施策を考えていたら、「Googleマップ上で人気メニュー総選挙をする」というアイデアが出てきてびっくりしたことがあります。AIがいうには「そのお店の人気の料理名が大量に書き込まれるので、ローカル検索に料理名でヒットしやすくなる」とのことでした。
このアイデア自体はスパムっぽくて使えませんが、既存のお客さまに投稿してもらうきっかけ作りのヒントにはなりました。
まとめ
そもそも僕はそれほどAIを使いこなしているわけではないので経験不足ではありますが、AIの答えそのものからヒントをもらうというよりは、AIの答えの事実確認を進める中でヒントになる情報を発見する、ということが多いです。
というのも、ことSEOに関していうと、AIが答えることの大半は役に立たず、間違っていることも少なくないため、事実確認が本番、みたいになりがちだからです。そのおかげもあって、いいアイデアを仕入れるきっかけになっているかもしれません。
P.S.
本コーナーでは、読者の質問にお答えしています。誰にも聞けずに困っていること、現場で感じるふとした疑問など、どしどし質問をお寄せください。
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