顧客とブランドを育てる Oisix、KAMO、日産自動車に学ぶ「visumo」活用術

企業のブランドマーケティング戦略をテーマにしたオンラインイベント「visumo day 2025」をレポートする。

野本 纏花

7:05

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ビジュアルマーケティングプラットフォーム「visumo(ビジュモ)」を提供する株式会社visumoは、2025年10月7日、企業のブランドマーケティング戦略をテーマとしたオンラインイベント「visumo day 2025」を実施した。

さまざまな業種/業態の企業からゲストが登壇し、自社で実践するブランドマーケティングの取り組みの数々を披露した。計10セッションの中から、この記事では、「オイシックス・ラ・大地」「加茂商事」「日産自動車」の3セッションの内容を抜粋して紹介する。

visumo day 2025

多種多様なクリエイティブをvisumoで管理・活用

WebサイトやECサイトだけでなく、SNSやアプリ、オウンドメディアなど、顧客接点となるチャネルの多様化にともない、クリエイティブ制作に携わるステークホルダーは、社内外を問わず多岐にわたっている。広報・PR担当者やマーケティング担当者、EC担当者や店舗スタッフ、一般ユーザーなど、多様な人の手によって生み出されたクリエイティブを、企業の資産として一元管理することは容易ではない。

そんな課題を解決するのが、ビジュアルマーケティングプラットフォーム「visumo」だ。

visumoは、ブランドサイトのキービジュアルやLIVE配信のアーカイブ、広告クリエイティブや商品画像、店舗スタッフのコーディネート写真、そしてInstagramやXなどに投稿されたUGC(ユーザー生成コンテンツ)など、さまざまなメディアで発信したクリエイティブを集約し、効果測定をしながら、オウンドメディア上で再活用できる。

「visumo」の課題解決イメージ

visumoの代表的な機能は下記のようなものだ。

  • SNS投稿活用:Instagram、X、YouTube、TikTokの投稿を収集・自社サイトへ掲載。SNS投稿と写真やコンテンツを紐付ける

  • スタッフ接客活用:スタッフがスマートフォンから投稿し、簡単にコンテンツを生成

  • 動画活用:ライブ配信動画のアーカイブ、自動軽量化・翻訳など。動画の配信・管理・分析をより簡単に

  • AIによるレコメンド:SNSのようなUIで、AIによるパーソナルコンテンツをレコメンド

  • APIによるデータ連携:事業者の課題に応じて、アプリやメールマガジン、サイト内検索など、他のソリューションとAPI連携。デザインの独自カスタマイズも可能

visumoは現在1,000社以上で導入されており、アパレル、インテリア、化粧品、食品など、多種多様な業界で、CVR向上やブランディングに寄与している。

事例オイシックス・ラ・大地:余白が挑戦を加速するマーケティング戦略

オイシックス・ラ・大地株式会社 執行役員 EC事業部 本部長 青木孝哲氏
オイシックス・ラ・大地株式会社 執行役員 EC事業部 本部長 青木孝哲氏

そんなvisumoを活用する企業のひとつが、オイシックス・ラ・大地だ。「SHIDAX」が手掛ける全国1,785か所でのフードサービス事業(給食)をベースとした“B2Bサブスク事業”と、「Oisix」「大地を守る会」「らでぃっしゅぼーや」といった50万世帯超の食品宅配会員を有する“B2Cサブスク事業”の2軸で、国内最大規模の“食のサブスクリプション企業”として成長を続けている。

そんな同社では、Oisixの新規顧客獲得に向けて、「おためしセット」を訴求するランディングページを展開している。おためしセットには「人気のミールキット『Kit Oisix』、旬の青果、おかずなど全15品が入っている」とうたってはいるが、実際にどのような商品が届くのかを想起させにくいという課題があった。

そこでvisumoを活用し、Instagramに投稿されたUGC(ユーザー生成コンテンツ)をランディングページ内に掲載することで、“Oisixのある暮らし”をイメージしやすいようにしました(青木氏)

ランディングページ内にあるUGCをタップすると、ポップアップ形式で投稿が表示される。ページから離脱することなく、写真とテキストをすべて見られるのだ。企業主体では伝えきれない生活者視点の情報を補完することで、購買前の不安軽減につなげている。

コンテンツは“PoC専門部隊”が内製

オイシックス・ラ・大地は、なぜこのような試験的な取り組みを、迅速かつ柔軟に実践できるのか。その理由は、同社の社内体制とカルチャーにある。

まず、クリエイティブ制作は、デザインからコーディングまですべて内製で行っている。素材となる写真の撮影も、社内キッチンで完結。さらに、新規施策の検証に特化した“PoC専門部隊”が存在し、既存事業のKPIとは切り離された自由度の高い実験環境でさまざまな挑戦を重ねているのだ。

Oisixでは、「世界の朝ごはん」のような特集を毎週アウトプットしています。また、料理家やキャラクター、テレビドラマとのコラボもしながら、毎週20種類のミールキットも開発しています。

こうした事業を回していくためのクリエイティブ制作をしながら、新たなチャレンジにまで手を広げるのは無理があります。事業担当のクリエイティブチームとは別にPoC専門チームを設けることで、新しいマーケティング施策にも果敢に挑戦し続けられています(青木氏)

多様なプロダクト開発

マーケティングの成果は、試してみなければ見えてこない。「とにかく打席に立つべし」の精神で、まずはやってみる。そして、その結果によって、継続・撤退を見極めていく。この挑戦し続けるカルチャーと、それを支える社内体制こそが、オイシックス・ラ・大地のマーケティングを強くしていることがわかった。

事例KAMO:接客力の強さをECで再現

加茂商事株式会社 デジタルソリューション部 部長 松村弘幸氏
加茂商事株式会社 デジタルソリューション部 部長 松村弘幸氏

続いては、サッカー用品の専門店「サッカーショップKAMO」を展開する加茂商事の取り組みを紹介する。

加茂商事は、1968年の創業以来、50年以上にわたってサッカー一筋に、「リアル店舗」「EC(自社ECおよびJリーグのクラブから委託を受けたオフィシャルショップの運営)」「外商(チームセールス)」の3つの事業を営んできた。外商とは、学校やクラブチームなどの団体向けにユニフォームなどを販売するBtoB事業のことである。

KAMOのECサイトでは、2019年にvisumoを導入した。その理由を松村氏は、「リアル店舗で顧客から高く評価されていた接客のエッセンスを、オンラインショップにも取り入れたいと考えたから」と語る。

弊社の従業員のほとんどは、サッカー経験者か熱心なサッカーファン。その経験や知識をもとに、お客様のプレースタイルや悩みに寄り添った接客ができるのが、僕たちの強み。これをオンライン上でも再現できないかと模索していたところに出会ったのがvisumoだった(松村氏)

visumoは、同社が利用しているECプラットフォーム「ecbeing」との相性が良く、開発規模が非常に小さく済むことも導入の決断を後押しした。visumoの管理画面で投稿に商品を紐付けるだけで、該当するECサイトの商品ページにコンテンツが自動で表示されるという、運用の手軽さも魅力だった。

AIレコメンド機能で従来の4倍のインプレッション

では、KAMOのオンラインショップの中で、visumoの機能がどんな風に使われているのか見ていこう。visumoが使われているエリアは大きく3つだ。

  • Instagram
  • スタッフスタイリング
  • レコメンド

まず、Instagramエリアでは、同社のInstagram公式アカウントの投稿内容を表示しており、各画像を開くと、関連商品の詳細ページへと飛ぶことができる。

visumo導入後、最初に対応したのがこのInstagramエリアです。KAMOがサッカー用品専門店という世界的に見てもユニークなお店だからこそ、チームやブランドの垣根なく多彩な商品を紹介できることもあり、このアカウントは海外のお客様も含め、非常に多くの方に見ていただけている。このSNSの力をECサイトに持っていきたかったのです(松村氏)

「スタッフスタイリング」エリアでは、全国19店舗のスタッフによるコーディネートが見られる。これは海外発の“BLOKE CORE”というファッションスタイルで、サッカーユニフォームを普段着として取り入れたものだ。正面からだけではなく、前後左右と複数の写真が掲載されており、ロゴやエンブレムの場所、背番号のデザイン、伸縮性や素材感など、サッカーファンが気になるポイントをわかりやすく伝える工夫がされている。

そして注目すべきは、visumoのAIレコメンド機能を活用した「レコメンド」エリアだ。Instagramの公式アカウントやUGC、動画、スタッフスタイリングなど、visumoに登録されたコンテンツの中から、ユーザーの行動履歴に応じて最適なものが表示される。しかもレコメンドエリアは、縦スクロールで次から次へとコンテンツを閲覧できるため、従来に比べインプレッションが約4倍に増えたという。

商品と連携された投稿を対象に、AIが自動でレコメンドに掲載

加茂商事では、来年のワールドカップに乗じて認知を上げていくとともに、AIにも“サッカーといえばKAMO”と選ばれるブランドを目指し、リアルとデジタルの両面でサッカーファンに寄り添った取り組みを強化していくという。

事例日産自動車:UGCで共創を具現化するブランド戦略

日産自動車株式会社 日本マーケティング本部 ブランド&コミュニケーション戦略部 主担 福地永氏
日産自動車株式会社 日本マーケティング本部 ブランド&コミュニケーション戦略部 主担 福地永氏

戦略の根幹に「ZERO Emission(地球の未来を守りたい)」と「ZERO Fatality(人の未来を守りたい)」という“2つのZERO”を大義に掲げ、自動車メーカーとして数々の名車を生み出してきた日産。

「いまでこそ“やっちゃえ日産”のキャッチコピーが定着しているが、以前は『日産といえばフェアレディZだよね』と車種名を思い浮かべる愛好者は多々いるものの、日産というブランドに対するイメージが生活者に浸透していないという課題があった」と振り返る福地氏。

電気自動車に代表される「電動化」と、自動運転をはじめとする「知能化」の2つの顔を打ち出すとともに、“イノベーションの力で安心とワクワクを届けたい”という想いを、“やっちゃえ日産”という言葉に込め、ブランディングを図ってきた。

ところが、人々は技術力の高さだけで車を選んでいるわけではないことが見えてきた。

2015年から10年続けてきた“技術的価値”を訴求するブランドコミュニケーションから、「日産の車に乗ると、こんな気持ちになるよ」という“感情的価値”をお客様視点で語るものへと変えるべき時が来ていると感じた(福地氏)

こうして生まれた新たなキャッチコピーが「やっぱりクルマはグッッッッッっとこないと。」だ。

周年企画にもvisumoを活用

そんな日産は、2023年12月26日に創立90周年を迎えた。「お客様と共につくった90年だからこそ、お客様と共に祝いたい」という想いで実現した周年企画が、「日産ラブストーリー」だ。

同企画では、「visumo social」をAPI連携することで、Instagramで募集した「日産車にまつわる愛のエピソード」を集約し、特設サイトに掲載した。バブル期にドライブインシアターでデートをした思い出や、家族代々日産車を愛用している話など、想定以上に多くの心温まるエピソードが集まったという。

visumo socialをAPI連携し、SNS上に集まる「日産車と愛のエピソード」を特設サイトに掲載

あまりに感動したのでムービー化したら、非常に大きな反響を呼んだ。お客様と一緒に周年を祝うことができただけでなく、新しく日産を好きになってくれる方も増えて、とても良い取り組みになった(福地氏)

株式会社TBWA HAKUHODO 斉藤玲子氏
株式会社TBWA HAKUHODO 斉藤玲子氏

また、日産では商用車のアウトドア・車中泊マーケティングにもvisumoを活用している。コロナ禍以降、「キャラバン」や「NV200バネット」といった商用車の車内を、ベッドモードやテーブルモードに変えて、アウトドアや車中泊を楽しむ人が増えていたことから、BtoC向けのキャンペーンも展開している。

「これらの車種は、購入して終わりではなく、自分好みにアレンジするもの。だからこそ公式サイト内にオウンドコンテンツだけでなく、インフルエンサーを活用したタイアップコンテンツや、先輩オーナーさんがSNSに投稿した情報も載せることが重要だ」と斉藤氏は語る。

そこで、「#キャラバンのある生活」と題したUGCコーナーを公式サイトに設けたり、UGCをバナーとして公式サイトに掲載したりといった取り組みも行っている。

visumo活用の拡張
日産自動車株式会社 日本マーケティング本部 ブランド&コミュニケーション戦略部 清水優花氏
日産自動車株式会社 日本マーケティング本部 ブランド&コミュニケーション戦略部 清水優花氏

最後に、日産でSUV・商用車などの車種コミュニケーションを担う清水氏は、「visumoで収集したリアルなお客様の声を、展示会などの際にオーナー目線で商品の魅力を紹介したり、オーナーの率直な意見や要望を反映した車両企画や開発にも活かしたりしていきたい」と展望を語り、セッションを締め括った。

「visumo award」で優れたvisumo活用企業を表彰

同日、visumo活用企業が一堂に会する「visumo meet up」も東京・表参道で開催され、ファッション、インテリア、コスメや、BtoB企業など幅広い業種の企業のマーケティング担当者が参加し、活気に満ちた雰囲気のなか、交流や意見交換が行われた。

visumo meet upでは、visumoの機能紹介に加え、visumo社員が選ぶ「visumo award」の発表も行われた。

UGCベスト活用賞やハッシュタグ活用賞、最多ログイン賞など、さまざまな賞が紹介され、会場は大いに盛り上がりを見せた。

「visumo meet up」記念写真
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