ヒューマンリソシアは、「2025年度版:データで見る世界のITエンジニアレポートvol.19」を発表した。OECD加盟38カ国とその他4カ国(ブラジル、ブルガリア、クロアチア、ルーマニア)、計42カ国の2023年時データを集計・分析している。
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G7中では米国が25.1万人で首位
まず「高等教育機関におけるIT分野(Information and Communication Technologies専攻)の卒業者数」は、42カ国合計で前年より11.1%増の86.5万人。また「理数系学部を含むSTEM分野の卒業者数」も前年比0.9%増の374.6万人。3年連続増となっており、世界に送り出されたITエンジニアは3000万人を超えていると推察される。
国別にIT/STEM分野の卒業者数を見ると、いずれも米国がトップで、IT分野で25.1万人、STEMで88.4万人を輩出。日本は、IT分野の卒業者数は4.8万人で42カ国中4位、STEM分野の卒業者数は20.1万人で7位だった。なお出典・年度が異なるため参考となるが、現在のITエンジニア数の世界1位はインドで、IT分野の卒業者数は年55.9万人と、米国の倍以上に上る。
IT/STEM分野の卒業者数を伸び率で見ると、日本のIT卒業者数の伸びは平均2.2%増で、先進7カ国(G7)では最下位。STEMについても同0.7%増とほぼ横ばいで、人材供給に伸び悩んでいる。
なお「大学等のIT卒業者に占める大学院(修士・博士課程)修了者」の割合は、調査42カ国の平均は25.9%。アイルランドが49.8%、フランスが48.1%、エストニアが47.8%など、上位国では半数近くを大学院卒業者が占めた一方、日本は15.9%で平均を大きく下回っており、42カ国中28位だった。
調査概要
- 【調査対象】IT分野の卒業者数
- 【調査方法】経済協力開発機構のデータベース(OECD Data Explorer)より、「Information and Communication Technologies」専攻の卒業者数、STEM分野の卒業者数は、「Science, technology, engineering and mathematics」専攻の卒業者数を使用。日本のIT分野の卒業者数は、文部科学省「学校基本調査」の統計データより、短大、大学、大学院での電気通信工学専攻の卒業者数および専修学校の専門課程での無線・通信、電子計算機、情報処理の卒業者数の合計。
- 【調査時期】2025年10月
- 【対象国数】計42カ国(日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランド、米国、カナダ、コスタリカ、コロンビア、チリ、ブラジル、メキシコ、アイスランド、アイルランド、イタリア、英国、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、クロアチア、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ブルガリア、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、ラトビア、リトアニア、ルーマニア、ルクセンブルク、イスラエル、トルコ)
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