この記事は、前後編の2回に分けてお届けしている。後編となる今回も、前編に続いて、著者がおすすめするAIツールの使い方を紹介する。
24のAI活用例を、次の5カテゴリに分けて紹介している:
ChatGPTにおけるSEOプロンプトの活用例
プロンプト作成では、他人のプロンプトを使うのではなく、自分で書くことを強く勧める。それにより、自分の用途に合わせたプロンプトになるからだ。
たとえばSEOにおけるChatGPTの活用方法については、以下の7点がある。
それぞれ説明していこう。
10. ChatGPTによるmeta descriptionの作成
meta descriptionの作成は、特に大規模なコンテンツ更新を管理するときには時間がかかることもある。
僕はChatGPTを使って、次のようにmeta descriptionを作成している:
meta descriptionの自動生成: 中核となるトピックやターゲットキーワードを入力すると、ChatGPTは検索エンジンに合わせて最適化された説明文を生成する。
一貫性の確保: ChatGPTはdescriptionごとに自然な形でキーワードを組み込み、クリック率を高め、コンテンツの意図と合致させる。
11. ChatGPTによるキーワード挿入
ChatGPTは、キーワードを自然な形で既存のコンテンツに組み込むのに優れているため、最適化プロセスを効率化できる。
僕はChatGPTを使って、次のようにキーワードを最適化している:
キーワード配置の自動化: 特定のキーワードを自然な形で挿入できる箇所を探すようChatGPTに指示できるため、テキストを手作業で修正しなくて済む。
読みやすさの維持: ChatGPTは、流れを損なわずにキーワードが収まるよう文章を書き直すため、コンテンツの魅力と読みやすさを維持できる。
12. ChatGPTによるリンク挿入
サイト内リンクや外部リンクの追加は、特に長文のコンテンツでは時間がかかることもある。ChatGPTはコンテンツの文脈に基づいて最適なリンク挿入箇所を特定するため、この作業が簡単になる。
僕はChatGPTを使って、次のようにリンクを挿入している:
関連リンクの提供: リンクとアンカーテキストの一覧をChatGPTに入力し、リンクごとに最適な位置を探すよう指示する。
プロセスの自動化: ChatGPTはリンクを提案するか、または直接コンテンツに挿入するため、サイト内リンク構造を改善して読み手に付加価値をもたらせる。
13. ChatGPTによる重要な更新情報の要約生成
Googleのアルゴリズムはコンテンツの更新頻度を追跡し、このデータを使ってクロールの頻度や検索順位に影響を与える。コンテンツが定期的に更新されていることを示すシグナルをグーグルに送るため、僕はChatGPTを使って要約文を生成し、ページに追加している。これらの要約により、ゼロから書き直すことなく最新のコンテンツ概要を提供できる。
僕はChatGPTを使って、次のように要約を生成している:
簡潔な要約を生成: すべてを書き直すことなく、コンテンツの概要をすばやく正確に作成し、ページに追加する。
重要な更新シグナルをトリガー: 最新の要約文を追加することでグーグルの「最新の重要な更新」シグナルをトリガーし、クロールの頻度と検索順位を向上させる。
更新されたコンテンツを簡単に保守: この手法により最小限の労力でコンテンツを刷新できる。
14. ChatGPTによるコンテンツアウトラインの作成
特に複数のSEOプロジェクトを管理している場合、SEO指示のためのコンテンツのアウトラインを作るのに時間がかかってしまい、コンテンツの制作プロセスが遅れることもある。ChatGPTはコンテンツ構成の原案をすばやく生成するのに役立ち、このステップを効率化できる。
※Web担編注 前出の画像では、次のようにChatGPTに指示してコンテンツのアウトラインを作らせている:
Googleの上位10件の検索結果をもとに、キーワード「search engine optimization」に関する2,000語の記事のアウトラインを作成してください。
関連する見出しは可能な限りすべて含め、検索結果に含まれる関連キーワードも使用してください。
アウトラインのセクションごとに、文字数(ワード数)を記載してください。
また、Googleの「People also ask(他の人はこちらも質問)」セクションをもとに、FAQセクションもアウトラインに含めてください。
このアウトラインは、ここから2,000語の記事を作成できるよう、非常に詳細かつ包括的なものにしてください。
キーワードに関連する共起語およびエンティティの長いリストを生成してください。その他、キーワードに関連する語句も含めてください。
含めるべき関連外部リンクを3つ挙げ、それぞれに推奨アンカーテキストも提示してください。競合記事にならないものを選んでください。
アウトラインはパート1とパート2に分けてください。
僕はChatGPTを使って、次のように概要を作成している:
コンテンツの方向性: ChatGPTに「プロジェクト目標」「ターゲットキーワード」「オーディエンスインサイト」を入力すると、コンテンツの方向性とSEOのニーズをまとめた構造化された概要を生成してくれる。
SEO戦略: ChatGPTには、「推奨される見出し」「コンテンツの長さ」「トーン」「必須キーワード」を含めさせる。
最初の草案: しっかりとした原案が得られたら、トーンやクライアントの具体的な要求に合わせて人間が調整する。
15. ChatGPTによるペルソナのモデリング
SEOやコンテンツ戦略を成功させるには自分のオーディエンスを理解することが不可欠だ。そして、そのプロセスの重要な部分に、「詳細なペルソナを構築する」ことがある。ChatGPTに「調査データ」「オーディエンスインサイト」「市場レポート」を渡して実行可能なペルソナに整理させることで、ペルソナのモデリングを効率化できる。
僕はChatGPTを使って、次のようにペルソナをモデリングしている:
オーディエンスインサイトの生成: ChatGPTに「属性データ」「行動特性」「課題」を入力すると、それを使って顧客の目標や課題を含む詳細なペルソナを作成してくれる。
コミュニケーションスタイルのカスタマイズ: ChatGPTはペルソナによって異なる望ましいコミュニケーションスタイルを定義するのに役立つため、オーディエンスにマッチしたコンテンツを作成しやすくなる。
戦略的整合性: ChatGPTで作成したペルソナは、「コンテンツ」「製品」「マーケティング戦略」の指針になり、ターゲットオーディエンスとの整合性を確保できる。
16. ChatGPTによるページタイトルの作成
ChatGPTはページタイトルの最適化に非常に優れている。ページごとにページタイトルを手作業で作成するのではなく、ChatGPTを使って自動で多くのバリエーションを生成できる。
僕はChatGPTを使って、次のようにページタイトルを作成している:
複数のバリエーション生成: キーワードとコンテキストをChatGPTに入力し、SEOのニーズとユーザーの意図に合う多くのタイトル案を作成させる。
長短のタイトルをテスト: 「タイトルが長いほど評価される」可能性が依然としてあるため、タイトルの長さを変えて実験し、グーグルで最もパフォーマンスの高いタイトルを確認する。
クリック率の向上: さまざまなバージョンをテストすることで、クリック数とエンゲージメントが最も多いタイトルを特定するのに役立つ。
SEO作業用カスタムGPT
ここからは、可読性改善からペルソナ設計、構造化データ生成などを支援するSEO向けカスタムGPTを紹介する。
- Flesch Kincaid Genius: 読みやすく書き直すためのカスタムGPT
- GPT Persona AI: カスタマイズされたペルソナの作成
- ブランドボイスとトーンの確認: ブランドの一貫性を確保するためのカスタムGPT
- Schema Markup Generator: カスタムGPTによる構造化データの自動化
いずれも、アクセスすると通常のChatGPTの入力画面に見えるが、あらかじめ作業に特化した指示を与えているカスタムGPTだ。それぞれ説明していこう。
17. Flesch Kincaid Genius: 読みやすく書き直すためのカスタムGPT
ユーザー体験とSEOにとって、読みやすいコンテンツの作成は不可欠だ。Flesch Kincaid Geniusは、中核的なメッセージはそのままに、指定した可読性レベルに合わせてコンテンツをリライトする(書き直す)ことで、この作業を簡素化してくれる。
※Web担編注 上部にある次のような指示ボタンをクリックしてからテキストを与えると、対応した答をだしてくれる:
Rewrite this text for a 5th-grade level.
→ この文章を小学5年生レベルに書き直してください。What's the Flesch-Kincaid score of this paragraph?
→ この段落のフレッシュ=キンケイド指数はいくつですか?How can I make this text easier for 8th graders to understand?
→ この文章を8年生(中学2年生程度)が理解しやすくするにはどうすればいいですか?Explain the readability score of this text.
→ この文章の読みやすさの指標について説明してください。
ボタンからではなく依頼内容を自分で直接入力しても問題ない。
僕はFlesch Kincaid Geniusを次のように利用している:
読みやすさの最適化: コンテンツを入力し、対象のFlesch-Kincaid可読性スコアを設定すると、そのレベルに合わせてテキストが調整される。
オーディエンスのリーチ拡大: コンテンツの読みやすさが保たれるため、文脈や質を損なわずに複雑または技術的なトピックをかみ砕いて伝えるのに適している。
18. GPT Persona AI: カスタマイズされたペルソナの作成
顧客のペルソナを手作業で作成するには時間がかかり、重要なインサイトを見落とすこともある。GPT Persona AIは、オーディエンスの調査から包括的なデータドリブンのペルソナを生成し、このプロセスを高速化する。
※Web担編注 「アルゼンチンのフードデリバリーサービスのユーザータイプを生成して」のように指示すると、デモグラフィック属性やユーザーの説明・心理学的分析などを作成してくれる。
僕はGPT Persona AIを次のように利用している:
属性データの生成: オーディエンスデータを入力し、詳細な属性プロファイルを含むペルソナを生成する。
動機付けの定義: このツールで主な動機や課題を特定して整理できるため、オーディエンスの行動に対する理解が深まる。
カスタマイズされたコンテンツ戦略: ペルソナに含まれるインサイトは、コンテンツやマーケティング戦略をオーディエンスのニーズや好みに合わせるのに役立つ。
19. ブランドボイスとトーンの確認: ブランドの一貫性を確保するためのカスタムGPT
あらゆるコンテンツ戦略、特に複数の寄稿者がいる場合や自動生成コンテンツを使う場合には、一貫したブランドボイスを維持することが不可欠だ。ブランドボイスとトーンを確認するカスタムGPTを使うと、生成されるすべてのコンテンツをブランドに固有の声とトーンのガイドラインに準拠させられる。
※Web担編注 前出の画像では、カスタムGPTとして、あらかじめ企業のブランドガイドラインのPDFを指定して参照させたうえで(この例ではインテルのもの)、次のような指示を指定している:
このGPTは、ユーザーが提出したコンテンツをインテルのブランドガイドラインに基づいてレビューするために設計されています。
テキストを分析し、ガイドラインに沿っていない文章や段落を特定し、不一致の具体的なフィードバックと、準拠するための修正提案を提示します。
目的は、すべてのコンテンツがインテルのブランドボイスおよびガイドラインを正確に反映することを保証することです。
僕は次のように利用している:
ブランドボイスガイドラインのアップロード: GPTが参照できるよう、ブランドボイスとトーンに関する文書をアップロードする。
コンテンツレビュー: 新規コンテンツをレビューし、確立されたブランドボイスとトーンに沿っていることを確認する。
一貫性の維持: これにより、すべてのプラットフォームでブランドアイデンティティの一貫性を保ち、コンテンツ制作時の不整合を防げる。
20. Schema Markup Generator: カスタムGPTによる構造化データの自動化
ウェブページごとに構造化データを作成するのは面倒で、ミスも起こりやすい。Schema Markup GeneratorのカスタムGPTはページの構造化データを自動生成し、このプロセスを簡素化する。
※Web担編注 上部にある次のような指示ボタンをクリックしてからテキストを与えると、対応した答をだしてくれる:
Generate schema for a local business
→ 地域ビジネス用の構造化データを生成して。Create schema for an online store
→ オンラインストア用の構造化データを作成して。Develop schema for a music event
→ 音楽イベント用の構造化データを作成して。Markup schema for a blog article
→ ブログ記事用の構造化データを作成して。
ボタンからではなく依頼内容を自分で直接入力しても問題ない。
僕は次のように利用している:
コンテンツの詳細入力: 記事の種類や製品情報など、具体的なコンテンツ情報をGPTに入力する。
構造化データの生成: 各ページのコンテンツに合わせた構造化データがGPTで自動生成される。
SEOの改善: 構造化データを追加することで、検索エンジンによるコンテンツの解釈が改善され、SERPのリッチリザルトに表示される可能性が高まる。
リンクビルディングのためのAIツール
次に、SEOを改善するサイト内リンク自動生成やアウトリーチの効率化などに役立つツールを紹介する。
- DejanSEOのLinkBERT: ページ上でリンクするべき箇所を予測
- InLinks: サイト内リンク自動生成でSEOを改善
- Link Whisper: WordPress向けサイト内リンクの自動化
- Respona: リンクビルディングのためのAIアウトリーチ
それぞれを説明していこう。
21. DejanSEOのLinkBERT: ページ上でリンクするべき箇所を予測
SEOにはサイト内リンクが不可欠だが、リンクの最適な配置を判断するのは面倒なこともある。DejanSEOのLinkBERTはAIを使ってリンクの配置を予測し、リンクエクイティとユーザー体験を最適化する。
僕はSEOワークフローで、LinkBERTを次のように利用している:
リンク機会の特定: LinkBERTはコンテンツを分析し、サイト内リンクのセクションを強調表示するため、サイト全体のリンクエクイティが向上する。
リンク提案の自動化: 手動検索をせずにサイト内リンクの配置リストを生成し、プロセスを高速化できる。
コンテンツの関連性向上: LinkBERTはコンテンツのコンテキストに基づいて提案するため、個々のサイト内リンクがユーザーにとって関連性が高く価値あるものとなる。
既存コンテンツの最適化: LinkBERTで古いコンテンツを見直し、現在のSEO目標に沿った新たなリンク機会を見出せる。
※Web担編注 無料ツール。日本語のテキストを指定しても処理してくれるが、英語テキストを入力した場合と比べて判定の精度はあまり高くない。
あらかじめ日本語に対応した分かち書きをした状態でテキストを渡すと比較的良くなったが、それでも実務に使うほどの精度ではなかった。
22. InLinks: サイト内リンク自動生成でSEOを改善
大規模なサイト全体でサイト内リンクを管理するのは大変なこともあるが、InLinksはコンテンツの関連性に基づいてサイト内リンクの最適化プロセスを自動化する。これにより、人間が作業することなくSEOとユーザー体験に効果的なサイト内リンクを構築できる。
僕はInLinksを使って、サイト内リンク戦略を次のように改善している:
サイト内リンクの自動化: InLinksはコンテンツを精査し、SEOの効果が最も高い位置にサイト内リンクを配置してくれる。
文脈に沿ったリンク: このツールは、文脈に基づいてサイト内リンクをコンテンツの意味と整合させるため、SEOだけでなくユーザー体験も改善できる。
ページを最新の状態に維持: InLinksはサイトをモニタリングし、新規コンテンツの追加時にリンクを更新して、サイト内リンク戦略を動的かつ最新の状態に保ってくれる。
重要なトピックに合わせた最適化: 最も重要なコンテンツへのサイト内リンクが優先されるため、検索結果の上位に表示されやすくなる。
23. Link Whisper: WordPress向けサイト内リンクの自動化
Link WhisperはAI対応のWordPressプラグインで、サイト全体にわたって、関連するサイト内リンクを自動的に発見して挿入する。これによりコンテンツの連携が強化され、ユーザーと検索エンジンの双方に合わせて最適化される。Shopifyにも対応しており、さまざまなプラットフォームで利用できる汎用ツールだ。
僕はLink Whisperを使って、サイト内リンクを次のように自動化している:
自動のサイト内リンク提案: コンテンツを作成または更新すると、Link Whisperが関連するサイト内リンクを提案してくれるため、時間を節約してすべてのページが適切にリンクされている状態にできる。
リンクエクイティの受け渡し: Link Whisperはページ間でリンクエクイティを受け渡すため、検索エンジンで最も重要なコンテンツに注目を集められる。
リンクの一括管理: Link Whisperは大規模なサイトのサイト内リンク構造を一括管理し、問題をすばやく特定して修正する。
24. Respona: リンクビルディングのためのAIアウトリーチ
Responaはリンクビルディングとアウトリーチを効率化する。AIとデータ分析を組み合わせて関連性の高い「連絡してリンクを得られれば良い結果をもたらす」ポイントを見つけ出し、パーソナライズされたアウトリーチキャンペーンを作成し、プロセス全体を管理する。
僕はResponaを使って、次のようにリンクビルディングのアウトリーチをしている:
関連する見込み客の発見: Responaはコンテンツを分析し、関連性とSEO指標に基づいて質の高いリンクビルディングの機会を特定してくれる。
パーソナライズされたアウトリーチキャンペーン: AIが見込み客ごとにアウトリーチメールを調整し、エンゲージメントと反応率を高めてくれる。
アウトリーチワークフローの管理: Responaはフォローアップを自動化し、アウトリーチプロセス全体を追跡するため、見落としを防げる。
既存ツールとの連携: Google Search Consoleなどのツールと連携できるため、パフォーマンスの追跡に役立つ。
結論: SEO向けAIツールを選ぶときは効率を優先する
これほど多くのAIツールがあれば、すべてを試してみたくなる。しかし、タスクを自動化して効率化できるツールを重視しよう。適切なツールであれば自分の力が強化されたように感じられ、より多くの作業をより短い時間で終わらせるのに役立つ。
AIツールは戦略的な指示を与えてこそ効果を発揮することを忘れないでほしい。自分の代わりにするためではなく、自分の作業を改善するために使おう。


