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2026年に予想されるGoogleアルゴリズムの更新は? SEO専門家が答える13のQ&A(後編)

2026年のSEO戦術について、専門家のリリー・レイ氏が解説。後編では「検索のトレンド」「SERPとアルゴリズム更新」について紹介する。

Moz, Lily Ray[執筆]

4月13日 7:05

前編・後編の2回に分けてお届けしている。

「AI検索でのビジビリティを高め、成功指標を再定義し、2026年に成果をもたらすSEO戦術」について13の質問に答える形式で解説しているこの記事では、次のような質問を扱っている:

コンテンツ制作
  • 質問1. ほとんどのクエリで「AIによる概要」や「AIモード」が出るようになった今、メディアはコンテンツをどう捉え直せばいいのか?
  • 質問2. サイトのコンテンツをAIで生成しても安全なのはどんな場合? やっぱり人間が主導しないとダメ? 
  • 質問3. 掲示板などのUGMがより上位に表示されるのに、企業はどう対応すべきか?
成功指標のレポーティング
  • 質問4. グーグルが次々と方針を変えるなかで、意味のあるパフォーマンス基準を設定するにはどうすればいいか?
  • 質問5. GEO/AIを成功させるために、現在どのような指標を追跡しているか?
AI検索とビジビリティ
  • 質問6. GEOに投資すべきか? それとも、それは流行を追うだけになるか?
  • 質問7. レシピ、食、旅行ブロガーはAIクローラーをブロックすべきか?
  • 質問8. 「SEOを理解していないのにGEOに固執する」ステークホルダーに、どう対応すればいい?
検索のトレンド (次からの質問は後編で紹介する)
  • 質問9. 「SEOは死んだ」という論調を真剣に受け止める人がいるのはなぜか? 実際のSEO担当者はどう対応すべきか?
  • 質問10. 米国の独占禁止法判決は、検索に真の競争をもたらすと思うか? それともAIエンジンが別の大手に変わるだけか?
  • 質問11. 2025年の検索トレンドで最も過大評価されていたものを1つ挙げるとしたら? また、代わりに注目すべきものは?
SERPとアルゴリズム更新
  • 質問12. 2026年に予想されるアルゴリズム更新は?
  • 質問13. 2026年における検索の変化で最も影響を受けると思うニッチ分野や業界は?

前編では、質問1〜8を紹介した。後編となる今回は、質問9~13を詳しく見ていこう。

検索のトレンド

質問9「SEOは死んだ」という論調を真剣に受け止める人がいるのはなぜか? 実際のSEO担当者はどう対応すべきか?

SEOは過去25年間で少なくとも150回「死んだ」と言われているが、今年は違うと思われている理由もわかる。その一因は、SEOの意味が人によって異なるからだ。トラフィックの促進やオンページ要素の調整を通じて検索順位を上げることをSEOと考えていた人にとって、たしかにそのモデルは変化している。

しかし、これは狭義の定義だ。AmsiveではSEOに対するアプローチとして、AIで汎用的なブログ記事を量産してそれを戦略と呼ぶのではなく、常に次のようなものを戦略の中心に据えている:

  • E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)
  • ブランドの評判
  • 戦略的メンション
  • 独自のコンテンツ

信頼、オーソリティ、ビジビリティの構築など、重要な核心的戦術は依然として不可欠だ。しかし今こそ、デジタルPRやソーシャルメディアなど、ユーザーやプラットフォームが君のブランドをどう認識するかに影響を与えるチャネルを強化すべきだ。

ビジビリティの場はもはやグーグルだけではない。SEOは、「LinkedIn」「X」「Bluesky」などのプラットフォームに進化している。要するに、人々が君のコンテンツを見つけてエンゲージするあらゆる場所がSEOの対象になっているということだ。

質問10米国の独占禁止法判決は、検索に真の競争をもたらすと思うか? それともAIエンジンが別の大手に変わるだけか?

独禁法判決が意味のある競争につながるとは思わない。グーグルが実際、どの程度のインデックスを共有しなければならないかは不明だ。しかし、それを利用できたとしても、グーグルが構築してきたものを競合他社が再現できるとは思えない。

グーグルはこれまで、Facebook、TikTok、Amazonなどとの競争に直面してきたが、常に方針転換している。今では、グーグルは「Gemini」「AIによる概要」「AIモード」などのAI機能を提供している。

SparkToroの調査による、米国における従来型検索とAIツールのアクセス数(2023~2025年)を表した画像。
画像出典:SparkToro

ほとんどの人はグーグルでの検索に慣れている。実際、SparkToroの最近の調査によると、AIが台頭している状況でもグーグルでの検索ボリュームは減少していない。人々はChatGPTなどのLLMを「代替手段」ではなく「追加のツール」として取り入れている。

正直なところ、GeminiはすでにChatGPTを上回ったと思う。グーグルは長年にわたり支配的地位を維持しており、近い将来にその状況が変わるとは思えない。

質問112025年の検索トレンドで最も過大評価されていたものを1つ挙げるとしたら? また、代わりに注目すべきものは?

「ChatGPTでの優先順位を決める謎が解けた」と主張する人が続々と出てきたが、よく調べてみれば、基本的なSEOに過ぎないことが多かった。たとえば次のような要因が挙げられるが、新しいことは何もない:

  • 適切なタイトル
  • キーワードに配慮したURL
  • 検索意図に沿ったコンテンツ

こうした「GEO戦術」の多くは専門用語で飾り立てられ、混乱や切迫感を生み出している。しかし、確立されたSEOのベストプラクティスに従えば、特別なことはしなくてもLLMにコンテンツが表示されるのを私は何度も目にしている。

個人的に見て、「たしかに効果はあるがスパムにもなりかねない」と思う戦術の1つが、自己宣伝的なリスト記事の増加だ。

企業は「トップSEOエージェンシー」のようなブログ記事を公開し、自社を1位に評価したうえで、下位に競合他社を挙げている。現時点で、LLMはこのような操作を検出できるほど洗練されていないため、こうした記事が頻繁に抽出される。

しかし、だからといってその記事が信頼できるわけでも、持続可能なわけでもない。現時点でうまくいくとしても、ユーザーの信頼を損ない、今後ペナルティを科される可能性がある。

SERPとアルゴリズム更新

質問122026年に予想されるアルゴリズム更新は?

通常、私にとってコアアップデートはうれしいものではない。大きな混乱を引き起こし、無実のビジネスに打撃となる場合が多いからだ。だが今年は期待を持っている。

現状では、AI検索でも従来のグーグル検索でもスパマーが勝利しつつあると言えるだろう。優先ソースやトップニュースといった機能でさえ、低品質のコンテンツであふれている。

グーグルはAIに注力しすぎて、スパム対策が追いついていない。しかし、この状態も長くは続かない。グーグルはこれまで、混乱した状況になると大規模なアルゴリズム更新で対応してきた。たとえば2024年3月や5月のときは過去最大級のアップデートだった。

近く、同じことが行われると思う。グーグルはこうした新しいGEO戦術を注視しており、ユーザーを巧みに誘導するAIコンテンツや大規模スパムの評価を下げる大規模なアップデートが実施されても驚きではない。

自社を1位にする自己宣伝的なリスト記事などを標的とした新たなスパム対策ポリシーが策定される可能性もあると思う。グーグルは過去に極めて具体的なペナルティを設けてきたこともあり、こうした行為の取り締まりに動く展開は容易に想像できる。

質問132026年における検索の変化で最も影響を受けると思うニッチ分野や業界は?

パブリッシャー、特にファネル上部の情報提供型コンテンツに大きく依存しているニュースサイトやメディアサイトは、すでに最も大きな影響を受けていると思う。

これらのビジネスは運営資金をトラフィックに依存しており、検索結果でAI検索の占めるスペースが大きくなるのに伴い、Google Search Consoleではこれらのサイトのクリック数が大幅に減少している。

しかし、悲観的なことばかりではない。むしろ、オーディエンス獲得とエンゲージメント戦略を多様化するための警鐘にすべきだ。

次にいくつかの戦術を示す:

  • 従業員のパーソナルブランド構築を奨励する: パブリッシャーのなかには、ジャーナリストにパーソナルブランドの構築を奨励しているところもある。これは基本的に、スタッフがインフルエンサーになるということだ。つまり、文章を公開するだけでなく、動画を製作し、ソーシャルキャンペーンを立ち上げ、オーディエンスに直接発信することを意味する。万人向けではないかもしれないが、特に若いオーディエンスには効果がある。

  • コンテンツの公開場所を多様化する: 人々はThreads、LinkedIn、Bluesky、Xなどのソーシャルプラットフォーム内にとどまる傾向が強まっている。他のサイトに移動するとは限らないため、「相手が現在いる場所」で接触する必要がある。

  • どうしても共有したくなるコンテンツや、ソーシャルメディアでのエンゲージメント率が高いコンテンツを制作する: オーガニッククリックが減少しても、ビジビリティを高めて他のプラットフォーム全体に展開できれば、補完できる。

結論共有したくなるコンテンツを作り、トラフィックの発生元を多様化しよう

基本は変わっていない。読みたくなるコンテンツを作り、自分のオーディエンスがよく利用している場所で公開しよう。LLM追跡ツールに投資してAIでのビジビリティを把握し、自然な形でメンションやサイテーションを獲得できるブランド戦略を立てよう。

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