日本人の幸せは“ワクワク”より“安心”にある? 幸せエピソード1.6万件を分析【博報堂調べ】

日本人はどんな時に幸せを感じる? 旅や仕事、日常の習慣から見えた“幸せのかたち”とは。

今井扶美(Web担編集部)

6:00

博報堂のシンクタンク「博報堂100年生活者研究所」は、「ウェルビーイング・エピソード調査」を実施した。日本の生活者が実際に体験した“幸せな体験エピソード”16,186件を収集・分析している。

ウェルビーイングとは
身体的・精神的・社会的に満たされ、自分らしくより良く生きられている状態のこと。幸福感や健康だけでなく、人とのつながり、安心感、充実感なども含む。

日本人のウェルビーイングは「ワクワク」よりも「安心」に由来する?


エピソードの分類 体験内容軸分類 トップ3

まず、ウェルビーイングな体験エピソードを「体験内容」軸で分類すると、最も多かったのは「旅による経験の拡大」で13.5%だった。旅行の計画を立て、観光や宿泊、食事などを楽しむ体験を指している。

次いで「仕事に向き合うことで生まれた変化」が12.9%、「個人の生活を楽しむ習慣」が8.7%と続いた。非日常的な体験だけでなく、仕事における成長実感や、趣味に没頭する時間などもウェルビーイングに影響していることがわかった。


エピソードの分類 意味・価値軸分類 トップ3

次に「意味・価値」軸で分類すると、「人生の継承」が10.9%で最も多く、「継続的な友情」が10.7%、「成果による自己効力感」が9.8%と続いた。

子や孫などの成長を見て、「自分の人生が誰かにつながっている」という感覚を得ることや、長く続く人間関係の中で「一人ではない」と感じる体験などが、ウェルビーイングに深く関わっていることがうかがえた。


エピソードの分類 感情・感覚軸分類 トップ3

さらに、感情・感覚軸では、「優しさに触れて肩の力が抜ける」が17.6%で最多となった。家族や友人の優しさを受け入れ、リラックスや安心を感じるような体験を指す。

以下、「向上に伴うワクワク感」が12.4%、「人の反応で感じる温かみ」が9.9%と続いており、ワクワクするような大きな高揚感だけでなく、ぬくもりを感じられる穏やかな体験も重視されていることがわかった。


日本人のウェルビーイングな体験の分類

これらの体験を、「安心・穏やか・くつろぎ」などの「心がほどける」型と、「ワクワクする・盛り上がる」といった「気分が上がる」型に分けると、「心がほどける幸せ」は53.1%となり、「気分が上がる幸せ」の30.4%を20ポイント以上上回った。


593エピソードに対する平均評価

また、AIを活用して研究員が選定した593件のエピソードについて、生活者に評価を聞いたところ、「その人らしいよい暮らし方だと思った」は61.5%、「よい生き方についての気づきがある」が43.6%、「自分でも体験してみたい」は35.3%となった。他者のウェルビーイングな体験に触れることが、自分らしい暮らし方や生き方を考えるきっかけになることがうかがえる。


参考:最も共感されたウェルビーイング・エピソード

調査概要

Phase 1 大規模な体験エピソード収集

  • 【調査期間】2025年12月
  • 【調査対象】20代〜70代の男女
  • 【有効回答数】8,093人
  • 【調査方法】インターネットモニター調査
  • 【対象地域】日本全国
  • 【調査会社】クロスマーケティング

Phase 2 代表エピソードの評価

  • 【調査期間】2026年1月
  • 【調査対象】20代〜70代の男女
  • 【有効回答数】21,600人
  • 【調査方法】インターネットモニター調査
  • 【対象地域】日本全国
  • 【調査会社】クロスマーケティング
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