博報堂の「博報堂行動デザイン研究所」は、15歳〜69歳のスマートフォン保有者2,000人を対象に、「2026年 情報行動・欲求に関する調査」を実施した。
情報プールとは
自身の欲求を満たせる、役立ちそう・面白そうな情報を、SNSや街などの日常から引き寄せて“貯めておく”行動のこと。
剪択行動とは
自分にとって有益な情報を残し、不要な情報を手放すことで、良質な情報が入る環境を整える行動のこと。不要なアプリの削除や通知オフ、ブックマーク削除、SNSアカウントのミュートなどが含まれる。
日常的に情報を貯める「情報プール行動」が若年層を中心に加速
まず、情報を引き寄せ貯め込む「情報プール」を行っている割合は、全体で72.9%となり、2024年11月調査から4.7ポイント増加した。性年代別に見ると、女性10代が90.0%、男性10代が80.0%と高く、若年層を中心に広がっていることがわかった。
情報に関する実感としては、「情報は伝える速さよりも内容の確かさだと思う」が45.8%で最多となった。次いで、「インターネット上での道徳や基本的な使い方について、指導が必要」が42.6%、「世の中の情報量は多すぎる」が41.6%と続いており、必要な情報を精査する意識が高まっていることがうかがえた。
また、2026年1月調査で新たに聴取した「AIの呈示する情報は、うのみにはできない」は41.2%と高く、生成AIが示す情報への向き合い方にも注目が集まっているようだった。
自分に有益な情報のみを残す「剪択行動」、6割超が実施
そうした中で、同社では、自分にとって有益な情報を残し、不要な情報を手放す行動を「剪択行動」と定義。実施有無を聞くと、全体では61.2%が「あてはまる・ややあてはまる」と回答した。
性年代別にみると、女性10代が71.0%で最も高く、女性30代が69.4%、男性20代が65.0%、男性30代が64.4%と続いた。一方、男性50代は46.1%にとどまり、性別や年代による差が見られた。
剪択行動の具体的な内容としては、「アプリの削除/通知OFF」が65.2%で最多となった。次いで、「Webサイトのブックマーク/お気に入り解除」が37.6%、「メールマガジンなどの企業情報への登録解除」が35.8%、「企業の公式アカウントのSNSやLINE等の停止/削除」が35.7%と続いている。
一方で、「偏ったアルゴリズムのリセット」などは少数派となり、目に入りやすいものから始めている人が多いことがわかった。
剪択行動を行う理由では、「自分が本当に知りたい情報を見つけるため」が57.1%で最多に。次いで、「偽の情報に惑わされないようにするため」と「精神的な余裕や時間を確保するため」が同率で34.5%、「情報を処理することに疲れたため」が30.7%となった。
調査概要
- 【調査期間】2026年1月9日〜14日
- 【調査対象】15歳〜69歳のスマートフォン保有の男女
- 【有効回答数】2,000人
- 【調査方法】インターネットリサーチ(全国)
