博報堂の生活者発想技術研究所は、「令和の愛着」に関するレポートを公開した。生活者624名の「絶対に捨てられないモノ」について、9カテゴリ・4類型で分析している。
「令和の愛着」の9カテゴリ・4類型とは?
調査によると、生活者が“絶対に捨てられないモノ”の1位は「ファッション・身につけるもの」(65.5%)、2位は「趣味・推し・コレクション」(50.5%)、3位は「暮らしの空間・インテリア」と「乗り物」(32.0%)となった。以下、9カテゴリの特徴を紹介する。
「令和の愛着」の9カテゴリ
- ファッション・身につけるもの
衣類、靴、鞄、時計、アクセサリーなど。「大切な人にもらったから」「人生の転機を一緒に乗り越えたから」といった意見が多く、思い出や人との関係との重なりを通して愛着が高まる。 - 暮らしの空間・インテリア
家具、インテリア雑貨、植物など。「いつの間にか大切な存在になっていた」という意見が多く、使い続けるうちに部屋の雰囲気や過ごし方に馴染んでいく。 - 日常的に使う生活用品
文房具、キッチン用品、洗剤、タオル、寝具など。インテリアと同様に、毎日の中で使い続けることで自然と愛着が湧く。 - 趣味・推し・コレクション
ぬいぐるみ、フィギュア、推し活グッズ、ゲームキャラクターなど。「つらい時期に気持ちを支えてくれた」という意見が多く、集めること自体よりも、そばにあることで安心感や活力を得られる点が、愛着の強さにつながる。 - 乗り物
車、バイク、自転車など。移動手段としての便利さに加え、時間を共にする中で「自分の一部だ」と感じられるまでに馴染み、生活リズムに組み込まれていく。 - ゲーム・バーチャル世界
ゲーム、アバター、デジタルアイテム、仮想空間など。積み重ねてきた時間が価値となり、自分だけの世界や成果が、手放しにくい存在になっていく。 - 食品・飲料
お菓子、飲料、お酒、調味料、定番食品など。特別なモノでなくても、繰り返し口にするうちに生活に溶け込み、習慣化していく。 - 美容・ケア用品
メイク、コスメ、香水、ボディケア、ヘアケアなど。使い続ける中で愛着が育ち、自分らしさや前向きな気持ちを支える存在になっていく。 - AI・デジタルパートナー
デジタル上で日常的に関わる存在。「初めて触れたとき、温もりや話し相手のような気配を感じた」という意見も多く、使うほどに思考や行動を補ってくれるように感じられ、「考えるときにそばにいる存在」として愛着が育っていく。
「令和の愛着」の4類型
こうした9カテゴリをもとに、同社では「令和の愛着」を以下の4つのタイプに分類している。
- 人生の証型愛着
共に生活し続けることで、思い出が染みついた愛着。ファッションやインテリア、日常的に使う生活用品などが該当。過去の思い出や人生の節目と結びつきやすい。 - 心の支え型愛着
見ているだけで癒やしや活力を得られ、明日を頑張る力になる愛着。趣味・推し・コレクションが代表的。不安が和らぎ、気持ちを支える存在として機能する。 - 生活の一部型愛着
習慣化され、それがある暮らしが当たり前になっている愛着。乗り物、ゲーム・バーチャル世界、食品・飲料などが含まれる。なくてはならない生活の一部として、日常に馴染む。 - 自己拡張型愛着
スキルやルックスを拡張してくれる、なりたい自分に導く愛着。美容・ケア用品やAI・デジタルパートナーが該当し、自己実現や成長と結びつくのが特徴。
調査概要
- 【調査期間】2026年1月9日~2026年1月16日
- 【調査対象】マーケティングアプリケーションズのモニタ会員/調査・広告代理業を除く男女15~69歳(全国)/機能、価格、情緒的な思い入れを感じて絶対に捨てられない(愛着がある)モノを1年以上保有している人
- 【有効回答数】624名(本調査サンプル数)
- 【実施機関】マーケティングアンドアソシェイツ
- 【調査方法】インターネットリサーチ
