ひとりSEO担当者の疑問に答えます

個人運営のニュースサイトが、検索結果でマスコミに勝つ方法は?

SEO担当者の質問に、SEOのエキスパートである住 太陽さんが実践的で有効な解決法を答えます。今回のテーマは「個人運営のニュースサイトが、検索結果でマスコミに勝つ方法は?」です。

住太陽[執筆], 渡辺 淳子[編集]

7:05

ひとりで頑張るSEO担当者さんの悩みに答える本連載。今回の質問は「個人運営のニュースサイトが、検索結果でマスコミに勝つ方法は?」です。

この回答は「SEOでの集客は厳しいでしょう」です。

「個人運営のニュースサイトが、検索結果でマスコミに勝つ方法は?」
に対する回答は
「SEOでの集客は厳しいでしょう」です

ある分野に特化したニュースサイト

今回の質問は「個人運営のニュースサイトが、検索結果でマスコミに勝つ方法は?」というもので、ペンネーム「カミキ」さんが寄せてくださいました。ありがとうございます。カミキさんはある分野に特化した専門ニュースサイトを運営しているものの、「検索結果の上位はマスコミのページばかりで、どうしたらそこに食い込めるか?」というのが質問内容です。

今回の相談では具体的なサイトのURLが記載されていたので、そのサイトを見てみました。記事は背景情報も含めて簡潔によく書けていて、素晴らしい文章力だと思いました。しかし独自取材がないうえに、速報性の面でもマスコミに遅れをとっています。これではSEOで戦うのは厳しいといえるでしょう。

「事実の速報」から「考察」や「意見」の提供へ

検索結果での上位争いでは厳しいものの、カミキさんはその分野に明るく、独自の知見もかなりあるようでした。このことから、僕の個人的な意見では、事実を速報するニュースサイトではなく、書き手を前面に出したオピニオンサイトに路線を変えるのが得策ではないかと思います。

書き手の知見を活かして、独自の考察や意見を提供したり、多面的な楽しみ方を提供したりするような形に切り替えていけば、検索から来る通りすがりの人々ではなく「この書き手の分析や意見を知りたい」という常連客が生まれるでしょう。そしてそこを起点に、SNSなどでの集客ができるようになります。

インフルエンサーのように振る舞う

海外の大手メディアでは、個々の記者にインフルエンサーのような振る舞いを求めるところが増えてきているという報道がありました。ここでいうインフルエンサーとは、専門知識を活かしてフォロワーとの間に共感や信頼にもとづく関係を築くことで、影響力を持つ人々のことです。

単なる事実の速報だけでは「AIによる概要」などのAI機能にまとめられてしまって流入につながらないという事情は、個人サイトも大手ニュースメディアも同じです。そこで大手メディアは、個々の記者にインフルエンサー的な振る舞いを持たせ、読者が「この人の分析や意見を知りたい」と思うほどの信頼関係をつくることを模索しています。

カミキさんもこのように、書き手としての自分自身を前面に出し、読者に求められるような信頼関係をつくっていく方向にいけば、SNSやニュースレターなどを通じて固定客と流入を得ることができると思います。ご自身の知見や分析や文章力に自信があるなら、この方向は模索する価値があると思います。

まとめ

すでに気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、今回のアドバイスは僕自身が模索している方向性でもあります。僕の専門はSEOですが、「SEOの情報を発信して検索流入を狙う」というやり方では非常に厳しくなってきています。単なる情報発信では検索流入は得られないのです。これは発信する情報の有用性とは無関係です。

そこで今年からの僕は、自分自身を前面に出し、単なる知識の発信ではなく独自の考察や意見を発信することへと軸足を移しています。検索から来る通りすがりの人だけを相手にするのではなく、SNSやニュースレターを通じて直接的な関係構築も重視しています。お互いに新しい方法を模索していきましょう。

P.S.
本コーナーでは、読者の質問にお答えしています。誰にも聞けずに困っていること、現場で感じるふとした疑問など、どしどし質問をお寄せください。

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