「人生を豊かにしたい」と思う日本人、なぜこんなに少ない? アジア6カ国の価値観を比較【クロス・マーケティンググループ調べ】
クロス・マーケティンググループのグループ会社であるKadence Internationalは、「アジア6か国における消費実態・生活意識調査(2025年)」を実施した。日本、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン、インドの6か国で、価値観や景況感、物品の購入方法などを聞いている。
アジア6カ国調査、日本はキャリア志向も景気感覚も最下位

まず、人生に対する考え方や価値観を聞くと、「経済的に豊かになれるようにキャリアアップしたい」「将来のキャリアアップに向けて自己研磨している」「人生を豊かにするため常にチャレンジ精神をもって行動している」のいずれにおいても、日本は「そう思う」の割合が圧倒的に低かった。
また、「将来のためにいまはお金を使うよりも貯蓄を増やしたい」「一人で過ごすよりも家族や友人と一緒にワイワイ過ごす方が好き」も他国を大きく下回っており、特にインドネシアやインドとは差が見られた。

社会や景気に関しては、「現在、景気が良いと感じる」「少々高くても環境に配慮した商品を選びたい」が特に少なく、景況感や環境への配慮の低さが目立つ結果に。「一人でいるよりも結婚して子供をもつ人生の方が幸せ」「10年後の自分の生活は今より良くなっている」はインドネシアが高く、「家族や友人が困っていたら、できる限り手を差し伸べたい」はインドが最多となった。
インドでは生鮮食品も「オンラインショップ」で購入

続いて、生鮮食品、生鮮食品以外の食品の購入方法を見ると、日本とフィリピンはいずれも「実店舗」がトップとなった。その一方で、インドでは「オンラインショップ」や「実店舗で購入し、実店舗のデリバリーで配達」が他国よりも高かった。また、ベトナムでは、生鮮食品を「市場、小規模な小売店」で購入する傾向が見られた。

日用品・雑貨類、衣服においても、日本とフィリピンは「実店舗」が比較的多かった。また、ファッションはどの国でもECサイトの利用が多く、インドでは約8割の人がオンラインで服を購入していた。その他、「アプリで購入」「ソーシャルメディアから購入」など、各国で購買経路の多様化が進んでいることが明らかになった。
調査概要
- 【調査期間】2025年7月15日〜7月28日
- 【調査対象】20~69歳男女、有職者
- 【有効回答数】各国200人(男女各100人の均等割付)
- 【調査方法】インターネットリサーチ
- 【調査地域】日本、インドネシア、タイ、ベトナム、フィリピン、インド
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