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SEO神がデータで激説。「AIでSEO死亡」説は本当か?【SEOまとめ】

「生成AIの影響で検索が2026年までに25%減少」「SafariでのGoogle検索数が減少」「AI Overviewでメディアのトラフィック減少」などの「SEO死亡」説を、SEOの辻氏がさまざまなデータで検証した

鈴木 謙一[執筆]

7:05

「生成AIの影響で検索が2026年までに25%減少」「SafariでのGoogle検索数が減少」「AI Overviewでメディアのトラフィック減少」などの「SEO死亡」説を、SEOの辻氏がさまざまなデータで検証した。

「SEOの現在と将来」を2026年の最初に考えてみよう。

本年最初の記事、今回もAIだけでなくSEO関連のトピックをしっかりお届けする。

AI時代のブログ、404がでるURLへの対応、コアアップデート、Search Console新機能などなど、あなたのSEO力アップに役立つ情報を、今年もまとめてお届けしていく。

  • SEO神がデータで激説。「AIでSEO死亡」説は本当か?
  • AI時代におけるブログの進化 ―― 最適化を超えて真の姿へ
  • 大量の404がSCに出現! トップページにリダイレクトか、そのまま404か?
  • グーグル、2025年12月のコアアップデートを実施
  • 2025年終盤に公開されたSearch Consoleの新機能×4
  • AIO/LLMO/GEOにプレスリリースが効果的って本当?
  • 2025年12月のオフィスアワー: SLC TokyoでのライブQ&Aより
  • GBPのクチコミ「関連性が高い順」ランキング要因
  • Cloudflareデータで見る2025年の通信白書
  • グーグル検索チームが2025年に主催したイベントの振り返り
  • AI検索とSEO:変わること、変わらないこと
  • 検索へのAI統合は「拡大の瞬間」、Google検索SVPが語る

今週のピックアップ

SEO神がデータで激説。「AIでSEO死亡」説は本当か?
信頼できる実データを根拠に辻正浩氏が完全否定 (Web > SEO) 国内情報

生成AIの普及により「SEOは死んだ」とする言説を、複数の信頼できる実データを根拠にして辻正浩氏が完全否定した。

ガートナーは「2026年までに検索数が25%減少する」と予測したが、実際には従来型検索は増加傾向にある。米国の裁判資料によればAI Overviews導入で検索数は1.5%〜2%増加し、Comscoreの調査でもAI検索の利用時間は全体のわずか3.3%に過ぎない。日本国内でもABC協会のデータでウェブサイトへの誘導数に大きな変化はなく、はてなブログのクリック数も増加している。

辻氏は、「SEO死亡説は誤りであり、全体的なトラフィックの減少は非常に限定的である」と分析している。

ただし、SEOの役割は変化しており、単なるキーワード対策やAIで代替可能なコンテンツは価値を失いつつある。今後はDiscoverやAI検索も対象とした「情報を探されやすくする」高度な最適化が重要となる

とにもかくにも検索環境が激変するなかでも、有益な情報を提供し続けるSEOの本質的な価値は今後も消えることはないことを辻氏は強調している。

ここでは概要にとどめた。元記事では辻氏は、データに基づいて「SEOは死んだ」説がなぜ誤っているのかをもっと詳細に論理的に説明している。

「SEOが本業の人のポジショントークでしょ?」とスルーするのではなく、元記事全体を読んでみてほしい。辻氏は、しっかりとデータを提示して客観的に解説している。

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グーグル検索SEO情報①

AI時代におけるブログの進化 ―― 最適化を超えて真の姿へ
検索エンジンやAIではなく実在する人間のために書く (Web Designer Depot) 海外情報

“ブログは死んだ”なんてことはない。ブログは、本質的に変化したのだ

このように主張する記事を紹介する。

ブログはこれまでしばらく、徐々にその魂を失ってきたという。特にグーグルの検索エコシステムのもとで、「SEO戦術」「プラットフォームによる支配」「アルゴリズム主導のコンテンツ」といったものの影響が強く、ブログとしての魂を失っていっていた。さらに昨今では、AI生成コンテンツやAI要約の台頭により、検索順位だけを目的とするブログはますます弱体化している。

一方で、Substack(サブスタック)やGhost(ゴースト)のようなプラットフォームでの人間中心の書き手による執筆を通じて、ブログ再興の動きが進んでいる。こうしたブログでは、「最適化」よりも「真正性」「自分事化」「読者との直接的な関係」が重視される。自動化されたコンテンツで溢れる時代において、ブログの価値は「規模や検索パフォーマンス」ではなく明確に「人間的な表現」にあるというのが記事執筆者の見解だ。

記事の主要点をまとめると、次のようなものだ:

  • 初期のブログは、「個人的な表現」「個性」「低い発信障壁」によって栄えていた。

  • SEOはブログをマーケティング資産へと変え、「意見や創造性」よりも、「キーワード、構造、コンバージョン」を優先させた。

  • グーグルのAI Overviews(AIによる概要)は、検索結果内で内容を要約して表示してしまうことで、SEO主導のブログへのトラフィックを減少させている。

  • Medium(ミディアム)は悪くなかったのだが、プラットフォーム依存のリスクを示した。たとえば、「ペイウォール」「アルゴリズム変更」「クリエイターのコントロール喪失」などだ。

  • ソーシャルメディアのプラットフォームは「偽装されたブログ」として機能するが、演出的で短命なコンテンツを助長する。

  • SubstackとGhostは、「オーディエンスの所有」「直接配信」「持続可能な収益化」への転換を象徴している。

  • AIは技術的に正確なコンテンツを大量生成できるが、そのコンテンツに欠けているものがある。それは、「感情」「独創性」「実体験」などだ。

  • 人間によるブログは、「個性」「リスク」「不完全さ」があり、そして「真の視点」を提供するため、より価値が高まっている。

  • 現在のブログは単一の形式ではなく、「ブログ」「ニュースレター(メルマガ)」「ソーシャルプラットフォーム」にまたがるエコシステムである。

  • ブログの未来は、アルゴリズムではなく、「真正性」「所有権」「意図に基づく執筆」を重視する方向にある。

この記事を読んだグーグルのジョン・ミューラー氏は、一部を引用して次のようにコメントした。

ブログはまだ終わっていない。だからこそ、魂を込めて書け。

Write like blogging is alive. "You know the formula. Post length: 1,500+ words. Three internal links. Strategic subheaders. Bonus infographic. (...) And let’s be honest—most of that SEO content is just digital mulch. (...) If your blog exists solely to rank, it’s living on borrowed time."

[image or embed]

— John Mueller (@johnmu.com) December 19, 2025 at 5:47 PM

賛同を表すコメントだ。

「アルゴリズムやSEOのチェックリスト、AIの要約を主な目的としてブログを書く」ことをやめ、「真の意図、個性、そして信念」をもって記事を書かなければならない。検索順位や拡大だけを狙った定型的なコンテンツを量産するのではなく、実際の意見、経験、感情を表現することで、ブログを生きた人間的な営みとして扱うべきである。

要するに、検索エンジンよりも、実在する人間のほうが重要だと考えて書くことが重要だとミューラー氏は言っている。この考えは今に始まったことではないが、AI時代ではより一層大切になっている。

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大量の404がSCに出現! トップページにリダイレクトか、そのまま404か?
SEO的にはあまり重要ではない!? (John Mueller on Reddit) 海外情報

次の趣旨の質問が、Reddit(レディット)のSEOカテゴリに投稿された。

大量の404ページがSearch Consoleにレポートされました。トップページにリダイレクトするのと、404または410を返すのはどちらが適切でしょうか?

グーグルのジョン・ミューラー氏が次のようにコメントした。

一歩引いて考えると、これはSEOに直接大きく影響する話ではない(そのため意見が分かれる)のだが、ユーザビリティには強い影響がある。1ページだけのウェブサイトであっても、無効なURLでアクセスされることは起こり得るし、サイトが大きく、より人気になるほど、その頻度は高くなる。

そうしたユーザーがサイト内の価値ある情報を見つけられるよう手助けしたいのか、それとも追い払ってしまいたいのか。彼らは何かを求めてあなたのサイトに来たのであり、必要なのはそれを見つける手助けをすることだけだ。優れた404ページがあれば、少なくともその可能性が生まれる。

では、なぜSEO的にはあまり重要ではないのか。私の考えは次のとおりだ:

手法影響
404URLはインデックスされない。無効なURLなので問題ない。しかも、404/410はネガティブな品質シグナルではない(Webが本来想定している挙動なので)。
410本質的には404と同じ。
トップページにリダイレクトURLはインデックスされない。ソフト404のまま残り、クロールされ続ける可能性がある(良くはないが、致命的でもない)。
カテゴリページにリダイレクトURLはインデックスされない。短期的にはカテゴリページを支援する可能性はあるが、ユーザーにとっては依然としてわかりにくい(これを行うのであれば、少なくとも「なぜこのページに到達したのか」を説明する表示を入れるべきである)。長期的にはソフト404となる。
404ページの内容を200で返す確実にソフト404である。

404がSEOに与える影響を気にかける質問は常にあがってくる。このコラムでも幾度となく取り上げてきた。理解度に自信がなければ、まずは公式ドキュメントをよく読んでおこう:

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

グーグル、2025年12月のコアアップデートを実施
ランキング変化はどうだった? (Aleyda Solis on X) 海外情報

グーグルは2025年12月のコアアップデートの展開を、2025年12月11日に開始した(太平洋時間)。2025年3回目のコアアップデートで、12月29日に展開は完了している。

検索結果の変化についてSEOスペシャリストのアレイダ・ソリス氏は次のように分析している:

2025年12月のグーグル コアアップデート:主要バーティカルにおける重要な変化:

  • 出版・メディア:
    情報探索意図として認識されていた「Best of」系やより広範なクエリにおいて、ランキングが低下。現在は、より多くのブランドや商業サイトが上位にランクインしている例が見られる。

    • 例:Games Radarのガイドは「Best Steam Deck Games」「Best Coop Games」「Upcoming Video Games」といったクエリで順位を落とした一方、NintendoやEpic Gamesのカタログページは順位を上げた。

  • Eコマース:
    ミッドファネルのプロダクトクエリにおいて、総合的な小売業者が順位を下げ、特定の商品ラインにおいてより明確な権威性・専門性を示す専門小売業者やブランドが上昇。

    • 例:Macy's は「winter boots women」「winter coats」「men's cologne」で順位を落とした一方、Columbia、The North Face、Fragrance Market は順位を上げた。

  • SaaS:
    ソフトウェア関連クエリにおいて、非専門的なSaaSやメディアサイトが順位を下げ、より専門特化・ニッチなソフトウェアサイトが上昇。

    • 例:Zapier、Adobe、CNBC は「Accounting Software for Small business」「sole trader accounting software」「expense reports forms」で順位を落とした一方、FreshBooksやXeroはランディングページやリソースページで順位を上げた。

これは、専門性と専門知識を評価し、汎用的なE コマースプラットフォームやメディアではなく、ブランドや専門小売業者による、より商業志向のコンテンツを優遇するための、さらなるアップデートの一例である。

SEOコンサルタントのグレン・ゲイブ氏もこのコアアップデートについてもっと詳細に分析している。興味があればそちらも参照するといい。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

2025年終盤に公開されたSearch Consoleの新機能×4
昨年紹介しきれなかったやつ (グーグル 検索セントラル ブログ) 国内情報

昨年の「2025年SEO総まとめ」で軽く触れたSearch Consoleの新機能を、まとめて紹介する。次の4つだ:

※いずれも、すべてのアカウントで利用できるわけではない。サイトのトラフィックや規模によって自動的に有効になるものだ。

ブランドクエリフィルタ

ブランドクエリフィルタは、「ブランドクエリ」と「非ブランドクエリ」を自動選択して、まとめてレポートする機能だ。

「ブランドクエリ」とは、サイト名やビジネス名、サービス名などの固有の名称を指定したクエリだ。たとえば「Web担当者Forum」「Web担」「ウェブ担当者フォーラム」などは、ブランドクエリに分類される。

ブランドクエリフィルタ
検索結果パフォーマンスレポートの「キーワード」フィルタで選択できる。

なお、ブランドクエリフィルタはトップレベルのプロパティだけが対象で、サブディレクトリやサブドメインのプロパティは対象外だ。また、十分な量のクエリとインプレッションがあるサイトでのみレポートされる。

AI分析

AI分析は、パフォーマンスレポートの分析を自然言語でAIに指示できる。

指示に応じて次の処理を自動で実行してくれる:

  • フィルタの適用
  • 比較の設定
  • 指標の選択
AI分析
矢印の先のアイコンからAI分析を起動できる

ソーシャルチャンネル

ソーシャル チャンネルは、サイトに紐づけられたソーシャルメディアのアカウントに関する検索結果のパフォーマンスをレポートする(そのソーシャルアカウントにグーグルからどれだけトラフィックがあったかを表示)。

対象となるソーシャルメディアは次の4つだ:

  • TikTok
  • インスタグラム
  • YouTube
  • フェイスブック

レポートするのは次の指標だ:

  • 総リーチ数
  • コンテンツのパフォーマンス
  • 検索クエリ
  • オーディエンスの所在地
  • 詳細なトラフィック ソース

ソーシャル チャンネルは[分析情報]レポート内に表示される。なおSearch Consoleのプロパティと公式ソーシャルチャンネルの紐付けは自動だ。手動では連携できない。

週・月単位のビュー

Search Consoleのパフォーマンスレポートは日単位だが、「週単位」「月単位」に切り替えるオプションが実装された。

週・月のビュー

長期間に渡る数値を分析するときには週・月のビューに切り替えると傾向をつかみやすくなる。

★★★★★
  • すべてのWeb担当者 必見!

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