ネットでの悪評・クレーム、今期は「EC・通信・医療・飲食」などの生活密着型サービスに集中【アラームボックス調べ・2025年上半期】
アラームボックスは、「インターネット上で悪評・クレームが多い上位10業種」について調査結果を発表した。2025年上半期(1月~6月)においてネット投稿されたクチコミ・評判から悪評・クレームを抽出・集計している。11,230社が対象。
「通信業」が前期5位から大きくランクアップして2位に
まず「悪評・クレームの業種別ランキング」は、通販事業で複数ネットショップを出店している「無店舗小売業」が前期に引き続き1位。1社あたりの平均悪評・クレーム数は7.33で高止まりとなっている。
2位には「通信業」が前期5位から大きくランクアップ。3位は前期2位だった「各種商品小売業」がランクインした。他を見ると前期12位→5位の「飲食店」、前期トップ10外→7位の「放送業」が目立つ。今期は生活に密着したサービスへの不満が高かったようだ。

無店舗小売業の悪評・クレーム頻出単語としては、傷や汚れ、不良品、説明と異なる素材やサイズ感などの指摘が多く、品質や表示への信頼を損ねる内容が多く見られた。また注文後に連絡が取れない、返信が遅い、返品・交換がスムーズに進まないといった“対応面”への不満も高い。

今回クレーム多発が見られた通信業では、問い合わせやサポート対応に関する不満が多い。「電話がつながらない」「チャットやメールでやり取りしたが解決しなかった」といった声が多く、オンライン対応の体制が、連絡の取りづらさや対応の遅さといったコミュニケーション上の不満に繋がっていた。

今期はその他、医療・飲食など、生活に密着したサービス業種において、悪評・クレームの発生が特に目立った。コロナ禍を経て買い物・外出・対面接客などの生活様式が戻り、利用機会が再び増加する中で、消費者の期待水準が高まっていることが背景にあると考えられる。
調査概要
- 【調査対象】アラームボックスでモニタリングしている企業
- 【調査方法】インターネット上に投稿されたクチコミのうち、アラームボックスが「悪評・クレーム」と分類したものを集計
- 【調査時期】2025年1月1日〜6月30日
- 【対象企業】11,230社
ソーシャルもやってます!