サイバーエージェントの研究組織「サイバーエージェント次世代生活研究所」は、「2025年のZ世代ヒットトレンド」に関する調査結果を発表した。Z世代(17~28歳)への聞き取りから計340の「2025年に流行したもの」を洗い出し、全国17歳~60歳男女2884人の回答からランキング化している。
ランキングとして発表されたのは、以下の15個。
<総合ランキング>
(1)Z世代ヒットトレンドランキング2025 TOP30
(2)ジェネレーションギャップランキングTOP10(Z世代とその上世代の比較)
<各部門ランキング>
(3)Z世代ヒットニュースランキング(政治)
(4)言葉部門
(5)有名人・インフルエンサー部門
(6)アーティスト部門
(7)TikTok音源部門
(8)TikTok部門
(9)X部門
(10)ゲーム・アプリ・ウェブコンテンツ部門
(11)漫画・アニメ部門
(12)映画・ドラマ・配信コンテンツ部門
(13)美容・ファッション部門
(14)雑貨部門
(15)食べ物・飲み物部門
関連記事
トップ30のうちTikTok発のトレンドが1/3以上を占める
まずZ世代ヒットトレンド総合ランキング1位は「エッホエッホ」。以下「Nintendo Switch 2」「劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来」「国宝」「EXPO 2025大阪・関西万博」が続く。上位30項目のうち3分の1以上の12項目がTikTok発となり、Z世代からの支持が強かった。なかでもアイドルプロジェクト「KAWAII LAB」の楽曲がきっかけのものが多い。
【トップ5】
1位 エッホエッホ(「○○に○○って伝えなきゃ」で始まるTikTokチャレンジ・48.1%)
2位 Nintendo Switch 2(Nintendo Switchの後継機種・43.6%)
3位 劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来(映画「鬼滅の刃」無限城編の第一作・40.8%)
4位 国宝(歌舞伎役者の道を歩む喜久雄の50年の物語を描いた映画・40.5%)
5位 EXPO 2025大阪・関西万博(大阪で開催された国際博覧会・40.5%)
【TikTok発の流行】
1位 エッホエッホ
6位 倍倍FIGHT!(CANDY TUNEの楽曲・37.9%)
8位 ○○ちゃん、何が好き?(AiScReamの楽曲「愛♡スクリ~ム!」発祥の構文・35.4%)
9位 ○○すぎて、死ぬゥ!(TikTokで流行した、強い感情を表す構文・35.3%)
11位 ライラック(TikTokで流行した「ナルトダンス」で使われたMrs. GREEN APPLEの楽曲・33.0%)
12位 イイじゃん(M!LKの楽曲・30.7%)
17位 マコモ湯構文(「○年間○○していません!」から始まるTikTokトレンド・24.5%)
21位 お返事まだカナ?おじさん構文!(TikTokで流行した「おじさん構文」をテーマにした楽曲・22.1%)
23位 西山ダディダディ(過去にTikTokで流行した竹内ダディダディのオマージュ・21.7%)
27位 みさえドアを開けなさい(TikTokで流行した野原ひろしの声真似創作音源・18.9%)
28位 怒りマーク(TikTokで流行した「イ・イ・イライラ」から始まる音源・18.6%)
30位 とくべチュ、して(「好きなところ~」のフレーズ話題の=LOVEの楽曲・17.9%)
「Z世代(17~28歳)」と「上世代(29~60歳)」の差を示した「ジェネレーションギャップランキング」では、「○○すぎて、死ぬゥ!」を筆頭に、「○○ちゃん、何が好き?」「ライラック」がトップ3になったが、いずれもTikTok発のワードだ。また、ABEMAの恋愛リアリティショー「今日、好きになりました。」関連として「もんた」「長浜広奈」がランクインした。TikTokや恋愛ショー自体が上世代に浸透していない様子がうかがえる。
【TikTok発の流行】
1位 ○○すぎて、死ぬゥ!
3位 ○○ちゃん、何が好き?
4位 ライラック
5位 倍倍FIGHT!
6位 マコモ湯構文
7位 エッホエッホ
8位 お返事まだカナ?おじさん構文!
【「今日、好きになりました。」関連】
2位 もんた(出演の個性的な男子高校生・差26.3pt)
24位 長浜広奈(「おひなさま」の愛称で親しまれる出演の女子高校生・差17.9pt)
調査概要
- 【調査対象】Z世代(17~28歳)の高校生・大学生・社会人とそれより上世代(29~60歳)
- 【調査方法】インターネットリサーチ
- 【調査時期】2025年10月17日~19日
- 【有効回答数】計2884サンプル(Z世代:1,236サンプル、上世代:1,648サンプル)