正しくSEOに取り組んだ場合、どれくらいの期間で効果は出る?
ひとりで頑張るSEO担当者さんの悩みに答える本連載。今回の質問は「正しくSEOに取り組んだ場合、どれくらいの期間で効果は出る?」です。この回答は「施策によっては数日ですが、サイトの状況によっては半年から1年ほどかかります」です。

に対する回答は
「施策によっては数日ですが、サイトの状況によっては半年から1年ほどかかります」です
施策や状況によって、効果が出るまでの期間が変わる
今回の質問は「正しくSEOに取り組んだ場合、どれくらいの期間で効果は出ますか?」というものです。ペンネーム「ぷに」さんが寄せてくださいました。ありがとうございます。
効果が出るまでにかかる期間は、施策や状況などによって異なります。検索意図に沿ったコンテンツを追加する施策のように、最短なら数日で効果が現れるものから、URLの変更をともなう内部リンクの再調整のように、数週間から最大半年ほど待つ必要があるものもあります。また、アルゴリズムで下げられている状態(俗にいう「自動ペナルティ」)では回復までに1年以上かかることもあります。
一般的には効果はすぐに出る
社内で取り組む、日常的に実施されるSEO施策は、およそ次のようなものだと思います。これらは数日から2週間程度で効果が現れますので、いつになったら効果が出るのかわからない施策と違って、張り合いがあります。
- 既存ページのタイトルや見出し、本文などの文言調整:再インデックスされた時点で効果が現れますので、早ければ数時間、なかなか反映されなかったとしても1週間から2週間程度で効果が現れます。
- 検索意図に沿ったコンテンツの追加:インデックスされた時点でまず検索の対象になり、その後の1週間程度で順位が安定します。インデックスされるのは早ければ数時間、遅い場合には1週間以上かかることもありますが、どちらにしても効果が出るまでの期間は1週間から2週間程度です。
- 既存のコンテンツの大幅なリライト:部分的な修正ではなく全体にわたってほとんど書きかえるような場合、再インデックスされてから順位が安定するまでに1週間から2週間程度かかります。場合によってはそれ以上の時間をかけて上がってくることもあります。
通常はこれらの施策を積み上げていくだけで十分です。あとは状況と必要に応じて時間のかかる施策も実施しましょう。
時間のかかる施策は慎重に
効果が出るまでに半年から1年程度かかる施策もありますが、これらは必要な場合にだけ、慎重に実施します。SEOで大きく損をするような不具合がサイトに存在する場合を除けば、特に実施しなくても構いません。
- 既存コンテンツからの内部リンクの調整:既存の記事コンテンツを見直し、文脈に沿った自然な形でリンクできる場合にだけ、サイト内の重要なページへの内部リンクを追加します。すぐに効果は出ませんが、数週間から2ヶ月程度で重要なページの順位向上が期待できます。
- 低品質なページの改善または削除:サイト内に低品質なページが数多くあるような場合には、それらを改善するか、または削除します。アクセスしてきた人に価値を提供しないページや、損失を与えるページがこの対象です。この施策を実施すると、半年程度でサイト全体の評価が向上します。
- URLの変更をともなう内部リンクの再調整:サイトそのものの構造やサイト内のリンク構造を見直し、重要なページへの動線を増やす一方で、重要でないページへの動線を減らします。多くはリニューアルの際に実施します。失敗する可能性もあるため、慎重に実施する必要があります。
まとめ
SEOは、既存コンテンツの改善や新規コンテンツの作成のようなページ単位の施策であれば、数日から2週間程度で効果が現れます。社内で取り組むSEOは基本的にはその積み重ねです。
一方で、サイト全体にかかわる施策は効果が現れる時期を正確に見積もることはできず、効果を計測するのも困難です。しかし経験を積んでいくことで、そのサイト特有の状況を加味した予測ができるようになってきます。頑張ってください。
P.S.
本コーナーでは、読者の質問にお答えしています。誰にも聞けずに困っていること、現場で感じるふとした疑問など、どしどし質問をお寄せください。
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