ひとりで頑張るSEO担当者さんの悩みに答える本連載。今回の質問は「長文記事をユーザーがAIで要約して読んだ場合のSEOの評価は?」です。
この回答は「現時点(2025年11月現在)では気にしなくても良いでしょう」です。
に対する回答は
「現時点では気にしなくても良いでしょう」です
AIで要約して読まれた記事のユーザー行動評価は?
今回の質問は「長文記事をユーザーがAIで要約して読んだ場合のSEOの評価は?」というものです。ペンネーム「kurage」さんが寄せてくださいました。
「非常に有益だけれども長文の記事があるとして、それをユーザーがAIに要約させて内容を把握した場合、ページの滞在時間は短く、スクロールもされないことになるが、この場合のユーザー行動評価はどうなるのか?」というのが質問内容です。
最近ではブラウザの拡張機能やApple Intelligenceで簡単にページの要約ができるので、長文を見るとすぐ要約してしまう人もいるかもしれませんね。この疑問に明確に答える資料やデータはありませんので、回答はあくまでも僕の個人的な考えになることをご了承ください。そのうえで、僕の回答は「現時点では気にしなくても良い」です。
内容把握が、AI経由でも検索セッションは変わらない
Googleはアルゴリズムの調整やページの評価に、Chromeブラウザのブラウジングデータを匿名化して利用していると考えられていますが、それ以上によく利用されているのが検索セッション内でのユーザー行動データです。たとえば、次のような行動が考えられます。
- 検索結果をクリックしたユーザーがすぐに検索結果に戻ったか
- 別のキーワードを入力し直して検索を続けたか
- そのまま検索セッションを終えたか など
ユーザーがAIを通して読んでいたとしても、そうでなかったとしても、ユーザーが内容に満足すれば検索セッションを終えるか、関連する別のキーワードで再検索するなど、ポジティブな行動が予想できます。
内容に満足しなかった場合は、検索結果に戻って他のリンクをクリックするなど、ネガティブな行動を起こすでしょう。「内容の把握がAI経由かどうか」が大きく影響することはなさそうです。
またそもそもですが、AIにページを要約させて内容を把握するユーザーは人数としてはそう多くなく、検索結果に影響を及ぼすほどのセッションを生み出していないのではないかと思います。極端に少数なら無視してまったく問題ないでしょう。
まとめ
今回の回答は「気にしなくて良い」としましたが、たとえば記事の冒頭に要約を置いたり、記事そのものを短くしたりするなど、そのままで読みやすくする工夫があってもいいかもしれません。AIで要約しないと内容を把握できないくらい長かったり複雑だったりすることが問題なら、それを解消する工夫もあったほうがいいだろうと思うからです。
P.S.
本コーナーでは、読者の質問にお答えしています。誰にも聞けずに困っていること、現場で感じるふとした疑問など、どしどし質問をお寄せください。
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