SEOで有利になる更新頻度とは? 頻度が高ければ高いほど良い?
ひとりで頑張るSEO担当者さんの悩みに答える本連載。今回の質問は「SEOで有利になる更新頻度とは? 頻度が高ければ高いほど良い?」です。この回答は「あまり頻度を気にしすぎないようにしましょう」です。

「あまり頻度を気にしすぎないようにしましょう」です
適切な更新頻度はサイトによって違う
今回の質問は「SEOで有利になる更新頻度とは? 頻度が高ければ高いほど良い?」というものです。これは本当によくある質問です。きっと多くの方が疑問に思われているんでしょうね。今回の質問はペンネーム「まる」さんが寄せてくださいました。いつもありがとうございます。
独自性のある、しっかりした内容で更新できるのであれば、更新頻度は高ければ高いほどSEOでは有利です。高い頻度で更新していれば、それだけ入り口ページが増えますから、それだけ検索流入を増やすことができるというのが理由です。でも実際は、更新頻度を無限に高めることはできませんよね。
現実の問題として、適切な更新頻度はサイトのタイプによっても変わりますし、サイトの運用体制によっても変わります。たとえば、複数の記者と編集者で運営する大きなニュースサイトなら、一日に複数回の更新が普通ですが、個人運営のハウツーサイトなら月に数回程度が限度でしょう。たとえ個人運営でも、日記に近いブログなら毎日更新できるかもしれません。
適切な更新頻度をみつける
自分のサイトにとっての適切な更新頻度をみつけるには、まずはサイトや更新するコンテンツのタイプからみて標準的な頻度を検討してみてください。そして次に、現状の運用体制でそれが可能かを考えるとよいでしょう。以下のようなことを、総合的に検討することをおすすめします。
- ユーザーが定期的にみにくるタイプの記事かどうか。
ニュースや日記のように即時性があり、高い更新頻度が期待されているなら、更新頻度は毎日行うなど高頻度が適切です。 - ハウツーやTIPSのように、ストックされる記事かどうか。
時事性が低く、過去の記事にも新しい記事と同じだけの価値があるような記事なら、更新頻度よりも内容の独自性やわかりやすさを重視しましょう。 - 既存の記事をアップデートする必要はあるか。
あるようなら、新規記事の追加ペースはおさえたほうが良いでしょう。
多くのサイトでは上記のものが混在していると思います。散発的に追加され、追加したらその後はアップデートされることのない「お知らせ」的な記事と、ハウツーや知識提供のように長期間にわたって検索流入を得られる記事、日記や日報のような更新頻度の高い記事、といったように、異なるタイプの記事が混在しているわけです。こうした場合も、それぞれの記事のタイプごとに更新頻度を考えていきましょう。
まとめ
どんなサイトにも共通するベストな更新頻度は存在しませんが、記事のタイプによって適切な更新頻度を考えることはできます。定期的に更新するもの、散発的に更新するもの、あとからアップデートが必要になるもの、というふうに分類して、それぞれに適切な更新頻度を考えましょう。
なお失敗例として僕がよくみるのは、記事を粗製濫造してしまって過去記事のアップデートができなくなり、結果として多くの低品質記事を削除する、といったパターンです。薄い内容の記事をむやみに増やすと、あとでツケが回ってきます。運用体制を加味して、無理をしない範囲で更新頻度を決めると良いでしょう。
P.S.
本コーナーでは、読者の質問にお答えしています。誰にも聞けずに困っていること、現場で感じるふとした疑問など、どしどし質問をお寄せください。
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