ひとりSEO担当者の疑問に答えます

コピーコンテンツがオリジナルより上位に表示されるのは、なぜ? どんな対策ができる?

SEO担当者の質問に、SEOのエキスパートである住 太陽さんが実践的で有効な解決法を答えます。今回の質問は「コピーコンテンツがオリジナルより上位に表示されるのは、なぜ? どんな対策ができる?」です。

ひとりで頑張るSEO担当者さんの悩みに答える本連載。今回の質問は「コピーコンテンツがオリジナルより上位に表示されるのは、なぜ? どんな対策ができる?」です。この回答は「対策として、自サイトの専門性と権威性を高めましょう」です。

「コピーコンテンツがオリジナルより上位に表示されるのは、なぜ? どんな対策ができる?」
に対する回答は
「対策として、自サイトの専門性と権威性を高めましょう」です

コピーコンテンツがオリジナルより上位に表示されてしまう⁉

今回の質問は、「コピーコンテンツがオリジナルより上位に表示されるのは、なぜでしょう? Googleはどんな評価をしているのでしょうか? 対策はできますか?」というものです。ペンネーム「まる」さんが寄せてくださいました。いつもありがとうございます。

最近では、コピーコンテンツがオリジナルより上位に表示されることは減ってきた印象ですが、それでもまだよくみかけます。ムカつきますよね。

Googleは何をどう評価してそんな結果にしているのか?

さて、まずは「コピーコンテンツ」について、定義しましょう。この記事ではコピーコンテンツを、「一字一句まで同じコピペコンテンツ」と「言っていることは同じだけど言い換えがしてあるパクリコンテンツ」の両方を指すものとします。そのうえで、コピペやパクリがオリジナルよりも上位に表示されるケースというのはわりとあります。

なぜこんな結果になるかというと、サイトとコンテンツの関連性の問題です。たとえば僕が「今の内閣の方針についての解説」を記事にして、普段はSEOについての解説記事ばかり載せている僕のサイトで公開したとします。僕や僕のサイトには政治分野の専門性も権威性もありませんから、内容がどれだけ素晴らしかったとしても、記事が高く評価されることはないでしょう。

その同じ記事が新聞社のサイトに転載されたらどうなるか、と考えてみてください。それがコピペであれパクリであれ、僕のサイトに掲載したオリジナルよりは上位に表示されるのが自然です。新聞社のサイトは、政治分野の専門性や権威性があるからです。ここまで明快な説明ではありませんが、Googleのジョン・ミューラー氏が同趣旨のことを説明したYouTubeビデオ(字幕あり)がありますので、ご興味があれば確認してみてください。

まとめ

ここまでをふまえたうえで、対処を考えてみます。完全なコピペであるなど法的な問題がある場合には法的に対処するとして、改変されたパクリの場合には「そのトピックにおける自サイトの専門性と権威性を高めていく」ことが唯一の対処です。時間はかかりますし、パクリにはムカつきますが、Googleの方針ですから仕方ありません。

なお、ここでいう「サイトの専門性と権威性」というのは、そのトピックと関連のあるコンテンツを扱った外部のページからリンクされていることをいいます。数多くリンクされ、また、より権威性の高い(≒PageRankの高い)ページからリンクされれば、そのトピックにおける専門性と権威性が上がっていきます。

こればかりは時間をかけて取り組んでいくほかありません。そのトピックにおける専門性と権威性が十分に高まってくれば、コピーコンテンツが発生する頻度は増えますが、オリジナルよりも上位に表示されることはなくなっていきます。

P.S.
本コーナーでは、読者の質問にお答えしています。誰にも聞けずに困っていること、現場で感じるふとした疑問など、どしどし質問をお寄せください。

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