ダメすぎるスマホサイトの実例8つ……確かにダメだ など10+4記事(海外&国内SEO情報)
ダメすぎるスマホサイトの実例8つ……確かにダメだ
そんなスマホサイトはいりません (SEMリサーチ)
SEMリサーチの渡辺隆広氏が、スマートフォンに最適化した(つもりだ)が、実際にはユーザーにとってマイナスになっていることが多々ある現状に対して、8つの実例を示しながら苦言を呈している。
ad:tech tokyo 2012でのセッションの背景を説明した記事だが、これ単体でおもしろくヒントを得られるものになっている。
スマホユーザーのユーザーエクスペリエンスを高めるために構築したはずのスマホ用サイトが、実際に使ってみると中途半端だったり、意図とは反対にユーザーエクスペリエンスを大きく損ねてしまっていたりする実例を挙げ、「そもそもSEOとは何のためにしているのか」まで触れている内容だ。
スマホユーザーのためのページを作ること自体は、悪いことではない。しかし流行っているからといって「スマホ対応」を進めてしまい、「スマホを使うユーザーへの対応」を置き去りにしたサイト構築をしてしまっていないだろうか。そして同様のことを、SEOやソーシャルメディアや他のウェブ施策でもやってしまっていないだろうか。
スマホ向けサイトをすでに運営している、または作成を検討しているウェブ担当者に限らず、必ず読んでおくべき記事だ。
日本語で読めるSEO/SEM情報
Googleアナリティクスにまもなく大激変が起こる
2013年のGAはすごいことになりそう (アユダンテ株式会社 コラム)
Googleアナリティクスが大きく変わるようだ。しかも、かなり大きく。
米グーグルは、Googleアナリティクスの認定パートナーとプレミアム顧客を招いたイベントGoogle Analyticsサミットを、米マウンテンビューにある本社で10月29日と30日に開催した。
日本から参加したアユダンテの安川代表が、1日目に発表された内容を自社サイトのコラムでレポートしている。それによると、Googleアナリティクスは大きな改造を間近に予定しているらしい。
まずアーキテクチャが変わる。現在はブラウザ側でユーザーやセッションを識別しているが、これがサーバーサイドでの判定になるとのこと。「ユニバーサル・アナリティクス」と呼ぶ仕組みだそうだ。
なおユニバーサル アナリティクスについての日本語ヘルプがすでにできあがっている。さらなる情報はこちらでも手に入るし、ベータ版の利用申し込みも受け付けている。
そしてユニバーサル・アナリティクスにより、数々の新しいトラッキングが可能になる。安川氏は特に以下の4つを詳しく取り上げている。
シンプルでオープンな計測プロトコル ―― サイトを訪問したユーザーのブラウザに保存されるCookieの数が減る。具体的には、ユーザーを示す1つのCookieだけになり、サイズも82%に削減されるとのこと。
ユーザーIDで紐付け Control ―― ユーザーIDにより、複数デバイスをまたがった分析を可能にする。
オフラインコンバージョン測定 ―― オンラインだけでのアクセス解析ではなく、実店舗への来店や購入、コールセンターへのコンタクトなど、今まではコンバージョンとして計測できなかった成果をGoogleアナリティクスで測定できるようになる。
ディメンションのインポートと結合 ―― カスタムディメンションとディメンションワイドニングという、ディメンションに関する2つの拡張機能を実装。
筆者が特に注目したのは2つ目の「ユーザーID」だ。これまでは、1人のユーザーがPCとタブレット、スマホの3つの異なる端末で同じサイトにアクセスした場合はそれぞれ異なるユーザーとして認識されていた。しかしこの機能が導入されれば、端末が異なっても同一のユーザーとして紐付けできるのだ。
複数の端末でアクセスすることが日常的になっている今、この機能のようにユーザーの行動を追跡する動きは他のアクセス解析ツールでも進んでいる。そのためGoogleアナリティクスに実装されるのは必然の流れなのだが、サイトのプライバシーポリシーにも影響がありそうなほど強力な機能だ。
全ユーザーが利用できるようになるのはまだ先のようだが、今から楽しみだ。
ほかにも「utm_」のトラッキングパラメータを1つにできる機能やRFM/CLV分析など、魅力的な新しい技術も含めてレポートされている。詳細は記事を読んでいただきたい。上級者向けの内容になるが、ワクワク気分を味わう読者も多いことと予想する。
1つのSEO施策の効果を数値で測れない理由
SEOは1つ1つの小さな改善・施策の継続的な積み重ね (SEMリサーチ)
渡辺隆広氏の記事をもう1つ。次のように語っている記事があった。
SEOは1つ1つの小さな改善・施策の継続的な積み重ねによって成立するものであり、1つ1つの個別の施策単位で効果を測ろうというアプローチ自体がナンセンスです。
ある1つの施策が「順位」という指標に必ずしも目に見える形で影響を及ぼすものではありませんから、KPIとして順位を持ちだすこと自体も不適切です。
ですから、「h1, h2 は本当にSEO的に効果がありますか?」「アンカーテキストに狙ったキーワードを挿入する割合は何%がベスト?」「キーワード出現率(笑)は何%が一番なのですか?」みたいな質問は、それ自体がくだらない、ナンセンスなことなのですよ。
歯に衣着せぬ物言いにも受け取れるが、事実そのとおりだと筆者も思う。
結局SEOとは何なのか? 渡辺氏は最後にこう締めくくっている。
SEOというのはマシンリーダブルにすること、検索エンジンが理解・評価しやすいサイトアーキテクチャやマークアップ、コンテンツを提示することです。同時に、検索エンジンがあなたのコンテンツは高く評価すべきであると認識してもらえるように、ユーザーに役立つコンテンツを継続提供すると同時に、そのユーザー評価がコンテンツに紐づくような仕組みや取り組みをしなければいけません。
2~3分で読める記事なので、引用した以外の部分もぜひ読んでいただきたい。本当にどうでもいいようなことに今まで気を取られていたことに気付くかもしれない。
検索結果表示を期間限定にする方法
かなりマイナーなタグを使う (SEO Imagination!ブログ)
指定した日時以降はクロールとインデックスを停止させる「unavailable_after」というrobots meta タグをグーグルはサポートしている。
終了日が決まっているイベントやキャンペーンなどの案内ページが終了後に検索結果に出てこないようにするときなどに使える仕組みだ。
この「unavailable_after」タグの使い方を、SEO Imagination!ブログさんが解説している。たとえば日本時間の2012年9月30日午前0時にクロールとインデックスを終了させるには次のようにページHTMLの<head>セクションに記述する。
<meta name="googlebot" content="unavailable_after: 30-Sep-2012 00:00:00 JST" />
実際にうまく機能したことも確認しているとのこと。1日ほどで検索結果から消えたそうだ。
このタグは日時を指定した削除リクエストとみなされる。
というグーグルの説明と一致している。
「unavailable_after」タグは新たに登場した仕様ではなく、それどころか5年以上も前にグーグルはサポートを開始している。あまりにもマイナーなので筆者も自身のブログに書いたことは記憶しているがいつだったかはまったく覚えていなかったし、使ったこともない。
必要な場面はそうそうないとは思うが、「この日以降は検索結果に出てもらっては困る」というページがもしあれば利用してみるといいだろう。
ちなみに、HTMLページにタグを記載する以外にも、サーバー側でHTTPレスポンスヘッダーとして次のように返すことでも同様の効果がある。
X-Robots-Tag: unavailable_after: 23 Jul 2007 15:00:00 PST
日時を指定して「この日時以降にクロールしに来てしてね」を意味する「Retry-After」HTTPヘッダーは日時をGMTで示すことが必須だったが、こちらは比較的わかりやすい日時表記なので、楽でいいかもしれない。
パンダ&日本独自アルゴリズム更新で大打撃を受けたサイト
コピー・低品質コンテンツが原因と思われ (へぼいいいわけ)
オリジナルで質が高いコンテンツを評価し、反対にコピーだったり質が低くかったりするコンテンツが検索結果に出てこないようにするアルゴリズムをグーグルは今年日本でも導入してきた。7月に導入したパンダアップデートと先日の日本独自のアルゴリズム更新がその代表例だ。
こちらの記事では、この2つのアルゴリズム更新によってグーグル検索からのトラフィックが激減した事例を明かしている。
サイトの収益もピーク時の10分の1以下にまで減少したそうだ。
影響を受けたサイトは、2ちゃんねるの投稿を閲覧したり検索したりできるサイトだ。2ちゃんの投稿を引っ張ってきているだけなので、オリジナルコンテンツは存在しない。おもしろいコンテンツもあるからトラフィックがあったのだろうが、オリジナルである2ちゃんねるが存在する以上は、残念ながら本質的に価値があるとは言いがたい。
このサイトを気に入って訪問しているユーザーがいたとしても、グーグルのアルゴリズムに照らし合わせればコピー&低品質コンテンツだということになるのであろう。筆者はこのサイトのことをまったく知らなかったのでうかつなことは言えないが、評価が著しく下がったのは起こるべくして起こったように感じるし、サイト運営者さんもその点は認めているようだ。
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運用体系に合わせて - 画像表示を高速化してサイトパフォーマンスを向上させる5つのTIPS
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