国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
海外&国内SEO情報ウォッチ

Google+とグーグル検索の融合が日本でも始まった など10+4記事(海外&国内SEO情報)

業績悪化の原因がグーグルのアルゴリズム変更というIRや構造化データ テスト ツールに関する話題も

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今週のピックアップ

Google+とグーグル検索の融合が日本でも始まった
★★☆☆☆ でもゴーストタウンだから…… (SEMリサーチ)

グーグルは、Google+(グーグルプラス)とグーグル検索の融合を日本でも進め始めたようだ。

日本のグーグル検索でも、検索クエリに関連するGoogle+ページがある場合に、その画像や最新の投稿を検索結果に表示するようになった(ただし、Google+ページがあれば必ず表示されるというわけではないようだ)。

検索結果に表示されたグーグルのGoogle+ページ
検索結果に表示されたGoogle JapanのGoogle+ページ(赤の囲み枠内)。
検索結果に表示されたカップヌードルのGoogle+ページ
検索結果に表示されたカップヌードルのGoogle+ページ(赤の囲み枠内)。

ちなみにこのニュースを伝えている渡辺隆広氏は次のようにコメントしている。

検索サービスとの融合は最初から予想されていたことで、だから米国ではソーシャルサーチ系のところで今後のSEOの見通しとしてGoogle+の重要性を提唱する方は多い。それは間違ってはいないんだけど、ゴーストタウンみたいになってるGoogle+を、マーケティングとしてきちんと機能させつつ検索トラフィック獲得のために活用しようとするとなかなか難しいわけです。

筆者はGoogle+でアクティブなので「ゴーストタウン」という表現にちょっとしたもの悲しさを感じたのだが、否定できないのが残念なところだ。

日本語で読めるSEO/SEM情報

業績悪化の原因はグーグルで順位が下がったこと!?(リンク先はPDF)
★★★★☆ グーグル依存は怖いことかもしれない (株式会社ウェブクルー)

株式会社ウェブクルーが発表した「平成 24 年9月期通期(連結・個別)業績予想との差異に関するお知らせ」で、期初予算に未到達となった理由の1つとして、ひとごととは思えない興味深い説明が記載されている。

5月より大手検索エンジンのアルゴリズム変更の影響を受け、表示順位が大幅に変化し、集客コストが増加しました。

ここでいう「表示順位が大幅に変化し」というのは、検索順位が大きく下がったということであろう。

筆者が感じたことが2つある。

  • 検索エンジンだけに頼った集客は怖い
  • 検索エンジンからの流入が重要ならガイドラインにそったSEOを施策すべき

これはあくまでも一般論であって、ウェブクルーさんが検索エンジンだけに集客を頼っているとか、ガイドラインに違反していると主張しているわけではない。一般論として検索エンジンだけに頼っていると、予想以上のランキング変動に見舞われたときに大きな損失が発生するし、もしスパム判定されてインデックスから消されようものなら事業存続の危機に陥る可能性もあり得るということを考えさせられたのだ。

有益なコンテンツが必要な理由とその作成方法
★★★★☆ 有益なコンテンツは絶対に必要 (SEO 検索エンジン最適化)

有益なコンテンツに関してその必要性や定義、作成していくための手順・注意点などを住太陽氏が解説した。

  • なぜ必要なのか
  • 有益なコンテンツではないもの
  • コンテンツの作成

など8つの項目について語っている。住氏ならではの理論的で説得力のある説明だ。有益なコンテンツがいかに重要かが理解できるだろう。

「そうは言っても……」という声が聞こえてくることは容易に予想できる。しかしそうは言っても有益なコンテンツは絶対的に必要なのだ。誰も避けては通れない。前編後編に分けて公開されたWeb担SEOmozコーナーの“ビッグコンテンツ”の記事もぜひ参考にしてほしい。

「構造化データ テスト ツール」をグーグルが名称新たに公開
★★★☆☆ リッチスニペットのチェックに便利 (Google ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグルは、構造化データを正しく実装できているかをテストできる「リッチスニペット テストツール」を改良し、名前を「構造化データ テストツール」に変更した。

構造化データテストツールの主な改良点は、以下のとおりだ。

  • テストツールでのリッチスニペットの表示方法を改良し、検索結果における表示との統一性を持たせた。
  • 視覚的デザインを一新したことで、Google がどの構造化データをページから抽出できるのか、またそれが検索結果にどのように表示されるのかが、以前よりもわかりやすくなった。
  • 英語以外の言語でも使用できるようになったため、構造化データを実装したサイトを構築する際、世界各国のウェブマスターが活用できるようになった。

またアプリケーションや商品、レシピ、レビュー など、サポートされているすべてのリッチスニペットおよび著者情報のマークアップなどに対応している。

LINEアプリのページをテストした結果

リッチスニペットや著者情報の表示に使われる構造化データをチェックするのに構造化データ テストツールはとても便利なツールだ。利用してほしい。

なお日本語版ブログでの発表は今になってだがツール自体はほぼ2か月前から公開されていた。また、ウェブマスターツールの[最適化]>[その他のリソース]ではまだ「リッチ スニペット テスト ツール」と表記されている。

ドメイン名の更新を忘れてサイトが消えた!
★★★☆☆ 復活できたからよかったようなものの (Re:very)

ドメイン名の登録更新をうっかり忘れて失効してしまい、サイトが消滅してしまったというお話。幸いなことに1日半で復活できたため大事には至らなかった。それでも一時的にではあるにせよ当然のことながらグーグル検索からのトラフィックに悪い影響が出た。ウェブマスターツールにも注意を喚起する警告が飛んできた。

ドメイン名の自動更新設定ができるドメイン名登録事業者も多い。大切なドメイン名なら自動更新を有効にしておこう。また、登録事業者によっては失効してしまったドメイン名を取り戻す「登録回復手続き」を提供している場合もあるので(例:JPDirectの登録回復サービス)、万が一失効してしまった場合は登録事業者に問い合わせてみるといいだろう。完全に失効しようものなら中古ドメイン名業者の餌食になってしまう。

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掲載記事からピックアップ

筆者が米ラスベガスで先月参加したPubConカンファレンスからECサイト運営に役立つセッションのレポートを2つ今週はピックアップする。

用語集
DNS / SEM / SEO / robots.txt / アンカーテキスト / インデックス / クロール / スニペット / スマートフォン / セッション / ドメイン名 / ナビゲーション / リッチスニペット / リンク / 外部リンク / 検索エンジン / 検索オプション / 構造化データ

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