「WordPress」をはじめとするCMSサイトの静的化(HTML化)サービス「espar vault」を展開するフィードテイラーは、espar vaultでサイトの攻撃対象面をゼロに近付ける仕組み「隠蔽(いんぺい)化オプション」の提供を8月19日に始めた、と同日発表した。CMSの管理画面へのアクセスを公開用URLと異なるドメインに隔離して攻撃対象面をゼロに近づける。
espar vaultは、CMSサイトの静的化によって高速化とセキュリティ向上を実現するサービス。これまでは静的化して別の公開用サーバーにホスティングすることで、閲覧用アクセス経路の攻撃を無効化してきた。今回提供開始した隠蔽化オプションでは管理用URLを全く別のドメインで隔離。公開用ドメイン配下の管理系URLは「404」(エラー)で応答する。
管理者は攻撃者が知らない別ドメインのURLから管理画面にアクセスする。公開用URLから推測できる管理系アクセスは全て404応答となり、攻撃者には隔離された管理用アクセス経路のURLは分からない。閲覧系と管理系のアクセスを別サーバーが受け持つため、CMSサーバーは全アクセスにBasic認証やIP制限が設定が可能。安全性を大幅に高められる。
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