ECサイトは「カゴ落ち」でどれだけ損してる? 機会損失額は売上の約2.6倍【イー・エージェンシー調べ】

通販サイトのカゴ落ち率は62.9%! リターゲティングメールの開封率は平均の約2倍。

今井扶美(Web担編集部)

6:00

イー・エージェンシーは、同社が提供するサービス『CART RECOVERY』において、2025年1月〜12月のカゴ落ち率や機会損失額、カゴ落ちメールの配信効果に関する調査レポートを発表した。月商500万円以上の規模を持つECサイト4,374件を対象に調査している。

※「カゴ落ち」「カート放棄」とは、ECサイトでユーザーがカートに商品を入れたにも関わらず、購入をせずにサイトを離脱してしまうことを指す。

ECサイトの平均カゴ落ち率は62.9%、機会損失額は約2.6倍に

カゴ落ちによって発生している機会損失額とリカバリー額

調査によると、ECサイト4,374件における平均カゴ落ち率は62.9%となった。2024年と比べると0.4ポイントの減少が見られたものの、依然として高い水準にある。

また、カゴ落ちによって発生した「機会損失額」は、実際の売上金額の約2.6倍に達した。特に商戦期の12月は機会損失額が大きく、「本来買われるはずだった金額」の取りこぼしが明らかになった。

業種別 カゴ落ち率と機会損失倍率

カゴ落ち率と機会損失倍率を業種別に見ると、「アパレル・雑貨」や「アクセサリー・ジュエリー」などのファッション系はカゴ落ち率が7割近くに達した。価格やデザインを他店と比較・検討する購買行動が背景にあると見られる。

機会損失額の売上に対する倍率では、「アクセサリー・ジュエリー」や「家具・インテリア」など、単価が高い商材で大きくなる傾向だった。

カテゴリー別 メール配信効果

さらに、同社では、カート放棄したユーザーに向けて「カゴ落ちメール(リカバリーメール)」を配信する機能を提供している。それによると、カゴ落ちメールの開封率は42.6%、クリック率は9.6%、コンバージョン率は2.3%となり、EC業界の平均的なメール開封率の約2倍に達した。

なお、カテゴリ別では「趣味・娯楽」が開封率48.9%と最も高く、「食品」はクリック率・コンバージョン率において他カテゴリを上回った。

調査概要

  • 【調査期間】2025年1月1日~2025年12月31日
  • 【調査対象】「CART RECOVERY」を利用中で、月商500万円以上の規模を持つECサイト
  • 【調査対象数】4,374件
  • 【調査方法】サービス利用ログに基づくデータ集計
  • 【備考】売上金額=当サービスのタグで計測された金額(送料・決済手数料等は含まない)/機会損失額=カート投入されたものの、購入に至らなかった商品の総額
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