AI時代の2026年にSEOで先頭を走り続けるための6つの戦略をチマ・メジェが解説するこの記事は、前後編の2回に分けてお届けしている。6つの戦略のうち最初の2つを紹介した前編に続いて、後編となる今回は、残る4つの戦略について見ていこう。
SEOで先頭を走り続けるための6つの戦略(前編からの続き)
- クエリファンアウト全体を網羅する「エンティティクラスター」を構築する(前編)
- レポーティングをトラフィック以外にも進化させる(前編)
- コミュニティを成長エンジンとして活用する
- エージェントAIと自律検索向けに最適化する
- 裏付けのあるE-E-A-Tを強化する
- 影響力の最適化に投資する
3. コミュニティを成長エンジンとして活用する
第3の戦略は、コミュニティを成長エンジンとして活用するというものだ。コミュニティは極端なもだのと思われがちかもしれない。たとえば、「Women in Tech SEO」のように大規模な取り組みを始めようとしている場合もあれば、あるいは単にRedditでスパムを撒き散らそうとしているだけの場合もあるかもしれない。私が思うに、どちらも答えにはならない。
コミュニティについて考えるとき、私は自分のオーディエンスがすでに利用しているチャネルに自分から参加していくことを考える。オーディエンスを理解し、何がうまくいくかを把握しようとしたうえで、その既存のチャネルをエンゲージメントの手段として活用することでアクションを起こすのだ。独自のチャネルを立ち上げることはしない。莫大な費用がかかるからだ。
ミートアップやイベントで顧客の声を集める
ここで、私が個人的に実践していることを紹介しよう。
私はミートアップやローカルイベントを開催している。インフルエンサーや専門家を招き、集まってもらっている。これは、「君の製品を顧客がどんな風に話題にしているのかを把握する」のに有効な方法だと考えている。君は顧客と話せるし、製品に関連して抱えている問題を聞ける。また次のメリットもある:
- フィードバックを収集できる
- 顧客の声をリアルタイムで収集できる
- 既存顧客との関係を育める
- その機会を利用して製品の使い方を見せられる
私にとって、これは成長エンジンとしてのコミュニティの最適な活用例となる。個人的にはかなり労力が少ない方法だと思うからだ。
4. エージェントAIと自律検索向けに最適化する
次に取り上げるのは、重要性が大いに増している「エージェントAI」と「自律検索」に合わせた最適化だ。ユーザーの質問にAIが回答する「チャット型AI」ではなく、ユーザーの指示を受けるなどしてインターネットで何かのタスクを実行するAIだ。
以前、私はこれを無視していた。「うーん、誰もがエージェントAIを使うわけではないし、何かを買うような作業をなぜ自分の代わりにAIにやらせなきゃいけないんだろうか?」と考えていた。
だが、昨今グーグルが相次いでリリースした機能によって、エージェント型AIは避けられないものになってきている。
商品の在庫状況や販売にかかわる諸情報を明らかにする
まず必要なこととして、商品の在庫状況を明らかにしておこう。売り切れかどうかだけでなく、何があって何がないかを明確にする必要がある。
また、在庫だけでなく、「価格」「配送」「返品状況」などについても、エージェント型AIが把握できるように明示しておくべきだ。
AIクローラーが理解しやすいサイトにする
構造化データを強化することで、ウェブサイトをクロールするエージェントがサイト上の情報を簡単に理解できるようにしておく必要もある。
クロール時の問題がコンバージョン経路の妨げになる場合は修正しておこう。コンバージョンに至る経路を明確にしておく必要がある。
重要なコンテンツについては、「JavaScriptを実行しなければ表示されない」タイプのレンダリングをできる限り避けよう。AIクローラーはリアルタイムでクロールしており、JavaScriptのレンダリングを待っていられないからだ。
製品データの整合性を保つ
製品データとして、正しい情報を掲載する。単にサイト上で正しく表示するだけでなく、「サイト上」「構造化データ」「商品フィード」など全体にわたって、製品データを必ず整合させよう。
これは非常に重要だ。私自身、多くの専門家から繰り返し聞かされてきたことで、極めて重要だ。公開している製品データや情報の整合性、それからクリーンな情報アーキテクチャが必要だ。
5. 裏付けのあるE-E-A-Tを強化する
次に説明するのは、裏付けのあるE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼)の強化だ。
これもSEOの基本だとはいえ、非常に重要な要素だ。信頼できるメンションやサイテーションを獲得するソースは、「君の製品を使っている人」「君の製品を使ったことがある人」などだ。ソートリーダーシップや一人称視点のコンテンツを共有している本物の専門家を取り上げよう。
- どうすればメンションが増えるだろうか?
- どうすればサイテーションが増えるだろうか?
これを「優れたE-E-A-Tなし」の状態で実現できるのならば、やり方を教えてほしい。
「独自の調査」「独自のデータ」「共有したくなるようなコンテンツ」を用意すれば、オーガニックのサイテーションやメンションを得られる。専門家の言葉やコメントを掲載し、自分のブランドやSME(特定分野の専門家)との連携を深める必要がある。
繰り返しになるが、E-E-A-TはSEOの基本だとはいえ、重要であることに変わりはない。テクニカルSEOは今でも非常に重要だ。コンテンツマーケティングは今でも非常に重要だ。E-E-A-Tだけでなく、正しいSEOの基本はすべて、今でも非常に重要だ。
6. 影響力の最適化に投資する
そして最後に、影響力の最適化に投資しよう。いちばんのお気に入りを最後に取っておいた。
私個人の見解ではあるが、特にB2Bブランドで注目を集めるための戦いがLinkedInに移りつつある印象がある。そうしたトピックをユーザーがLinkedInで語ることが増えているからだ。
LinkedInやYouTubeなど、自社の理想のオーディエンスが利用している場所で自分の製品を話題にしてもらい、製品のユースケースを共有してもらえるよう、インフルエンサーに投資するSaaS企業がますます増えている。
「メンションやサイテーションを得るため」だけでなく、「自分の製品を新たなオーディエンスの目に触れさせる」ためにも、こうした取り組みを始める必要がある。また、製品について肯定的な感情を持ってもらうためにも非常に有効だ。
デジタルPRや専門家発信を強化する
今後、嫌になるくらい何度も耳にすることになるのが、デジタルPRだ。昨年も言ったが今回も言う。デジタルPRだ。
あとは、次のようなものも重要だ:
- 専門家のコメント
- ポッドキャスト
- ニュースレター(メルマガ)
自分の業界で人気のポッドキャストで取り上げてもらい、「露骨な売り込み」だと嫌われることなく自然な形で製品を紹介できるだろうか。誰もが読んでいるニュースレターで取り上げてもらうことはできるだろうか。
インフルエンサーやパートナーと協業する
良いパートナーシップは、良いメンションを生み出す。私にとって、パートナーシップはすばらしい手段になる。
ここで、インフルエンサーマーケターの登用が非常に重要となる。業界の人々が耳を傾け、ソーシャルメディアで注目を集めるための情報源にするような適任の人たちと協業するにはどうすればいいだろうか。というのも、パートナーシップの情報はYouTube・メルマガ・LinkedInや、Xも含めたソーシャルメディアで広がるようにするべきだからだ。君のオーディエンスが情報を得ている場所にこそ、君が影響を与えたい人たちがいる。
ブランドのナラティブを統一する
そして、これらすべてを行っても、ブランドのナラティブが統一されていなければ、はっきり言ってお金が無駄になるだけだ。極めて重要なこととして、チャネル全体でブランドのナラティブを統一しよう。すべてのウェブサイトやオフページで、一貫した同じ情報を届けるようにしよう。
2026年に役立つSEO戦略のヒントは以上だ。
- この記事のキーワード


