知っておくと便利なGoogleの「site:」コマンド7つの有効活用方法 など10+4記事(海外&国内SEO情報)
知っておくと便利なGoogleの「site:」コマンド7つの有効活用方法
site:使いこなし術 (Vertical Leap)
site:コマンドの役に立つ使い道を7つ、Vertical Leapブログが解説している。筆者からの補足を加えて紹介する。
インデックスされたページの概数の把握
インデックスされているページの数を確認できる。基本的な使い方だ。
ただし、これで表示される数値は、目安としての大まかなものであることに注意すること。自分が把握している実際のページ数と大きな乖離が発生していないか確かめるのに使うのがいいだろう。
もし100ページほどしか公開していないのに1,000ページがインデックスされていたら、重複コンテンツが発生している可能性が高い。反対に、10,000ページを公開しているのに100ページしかインデックスされていなかったとしたら、クロールやインデックスに障害が発生していないか調査する必要があるだろう。
最初に出てくるページの確認
通常は、サイトのトップページが1位に出てくる。下層のページにたくさんの被リンクが集まっている場合などはその限りではないが、トップページが1位に出てこない場合は、何かしらの問題が発生していることも多い。
なお、1位を除けば評価の高い順にページが並ぶわけではない。PageRankも加味されているが、URLの長さやディレクリ階層の深さ(浅さ)などいくつかの要因が絡んでいる。
検索結果から除外されているページの確認
検索結果をめくっていって最終ページの末尾に次のようなメッセージが表示されることがある。
これは、通常の検索結果では表示されないページがあることを示している。重複コンテンツや評価が極めて低いページなどが該当する。
大きなサイトでは普通に発生することなので心配はいらないが、極端に数が多かったり再検索した後に出てきた結果に重要なページが含まれていたりしたら、原因を調査して対処する必要がある。
titleタグとmeta descriptionタグの記述の確認
そのページに記述してあるtitleタグとmeta descriptionタグを確認できる。ページの内容を的確に表しているか、他のページと重複していないか、などをチェックしよう。
ただしsite:コマンドでもtitleタグの書き換えが発生することがあるので注意する。
robots.txtでブロックしたページの確認
robots.txtでブロックしたページが検索結果に表示される場合もあるが、その際にはスニペットが表示されない。つい最近、グーグルはその理由を説明するようになった。
ブロックしたページにこのメッセージが出ていれば問題ない。しかし、ブロックした覚えがないページに対してこのメッセージが出ていたら、robots.txtに記述ミスがないか調査しなければならない。
リッチスニペットの確認
リッチスニペット用の構造化マークアップを設定しているときは、検索結果にリッチスニペットが表示されるか確認できる。
重複URLの発見
「www」なしのドメイン名を使っているときに「www」ありのドメイン名でのURLがインデックスされていたり、反対に、「www」ありのドメイン名を使っているときに「www」なしのドメイン名でのURLがインデックスされていたりしないかをチェックできる
「www」ありだけを探すときは「site:example.com inurl:www」で検索するといい。wwwなしだけを探すときは「site:example.com -inurl:www」で検索するといい。
同様に、https:で始まる、意図しないURLがインデックスされていないかもチェックできる。
日本語で読めるSEO/SEM情報
グーグルのパンダより高品質コンテンツを作るための23個の質問
高品質なサイトを作るためのヒント (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルは、パンダアップデート導入から間もない頃に「コンテンツの質が高いか低いかを判断するのに参考になる質問」を英語版の公式ブログで公開した。1年と少し前の話だ。質問は全部で23個あり公開直後にWeb担でも安田編集長が訳している。
今年の7月には日本にもパンダアップデートが導入されてパンダアップデートに対するウェブ担当者の注目が高まったことを受けてか、日本版公式ブログがこの質問の翻訳を記事として投稿した。
パンダアップデートの日本への導入が未定だった頃には興味をもたなかった人もいるかもしれないが、自分のサイトの質が高いか低いかを判断するヒントになるので、目を通しておくことを勧める。
あなたのサイトの順位ダウンはペナルティではない
過敏に反応しすぎ (SEO Imagination!ブログ )
グーグルは、絶えず検索結果の品質改善に取り組んでいる。パンダアップデートやペンギンアップデート、不自然リンクへの警告などもあり、経験したことのないランキング変動を経験したウェブ担当者もいるだろう。
こういった状況を反映してか、ちょっとの順位下落やウェブマスターツールの不具合が発生しただけで、「自分のサイトはペナルティを受けているのではないか」と過敏に反応する人が増えたように感じる(そもそもパンダアップデートやペンギンアップデートはアルゴリズム変更であってペナルティとは違う)。
SEO Imagination!ブログさんが、ペナルティの種類の説明とともに、ペナルティを心配してよく受ける質問の例を3つ挙げている。
まとめにもあるように、手動処置(俗にいうペナルティ)はそう簡単に発動されるものではない。普段と違ったことが起こると不安になる気持ちはわからなくもないが、もう少し心穏やかにサイトを運営してほしいものだ。
不安な気持ちに苛まれないようにするにはグーグルが定める品質ガイドラインをきっちりと理解し守ることだ。このコーナーで何度も何度も筆者が繰り返していることで申し訳ないが、品質ガイドラインにそってサイトを運営していれば手動処置など受けることはまずないのだから、不必要に心配することはなくなるはずだ。
グーグルの急上昇ワードにスパムが発生か?
絶対に手を出してはならない ( 世界はあなたのもの。)
グーグルトレンドには「急上昇ワード」といって検索数が急に増えたホットなキーワードを教えてくれるサービスがある。
ところが、いかにも不自然なキーワードが急上昇ワードのランキングに入っていたことを、こちらの記事がレポートしている。
もう2年近く前になるが、ヤフーの「関連検索ワード」を不正に操作した、いわゆる“虫眼鏡スパム”を行った業者がヤフーの検索結果から削除される事件があった。グーグルでも、プログラムを組んで大量のクエリを送れば急上昇ワードの操作が可能なのかもしれない。しかし自動化されたクエリはヤフー同様にグーグルも禁止している。
今回の不自然なキーワードが不正に操作された結果によるものかどうかを断言することはできない。しかし、もしあなたの会社に業者から
グーグルの「急上昇ワード」「関連キーワード」「オートコンプリートに出てくる候補キーワード」などに、御社の社名や商品を表示させます!
という勧誘があっても、絶対に乗ってはいけない。あなたのサイトが検索結果から削除されることもあるかもしれないからだ。そういったスパム業者を発見したらスパムレポートからグーグルに伝えてあげてほしい。
コンバージョン率に差が出る2つのユーザー心理とは?
受け身でいたい要望と返報性を避けたい気持ち (ユーザビリティ実践メモ)
ほんの少し言い回しを変えただけでコンバージョンに差が出たという事例を、ビービットさんが紹介している。
ここでのケースで差を生んだのは、次の2つのユーザー心理によるものだったと分析している。
- できるだけ受け身でいたいという気持ち
- 返報性(お返しをしないといけないと思う気持ち)
SEOでサイトにアクセスを集めたら、次はいかにしてコンバージョンさせるかが重要になってくる。こちらの記事に書かれているようなことも参考にすれば、ユーザーに心理的な抵抗感を抱かせることのない文言を考えてコンバージョン率アップに取り組めるようになっていくのではないだろうか。
ちなみに、ビービットさんはWeb担の初期に「ユーザー視点のウェブデザインガイド」というコーナーでユーザビリティを解説している。こちらも参考にするといいだろう。
Googleアナリティクスでレポートを1クリックで開けるショートカット機能が登場
セグメントなども保存されるので便利 (カグア!Googleアナリティクス解説Blog)
Googleアナリティクスに「ショートカット」という機能が追加された。よく使うレポートや表示するために何回もクリックしなければいけないレポートを1クリックで表示できる機能だ。
アドバンスセグメントやセカンダリディメンション、カスタムフィルタ、並べ替え、表示件数などをカスタマイズしたレポートを保存しておけるので、必要なときにすぐにレポートにアクセスできる。
英語版の公式アナリティクスブログではアナウンスがあったのだが、日本版ブログではまだだ。この記事を書いている時点ではヘルプも日本語版はできあがっていない。とはいえ、難しい機能ではないので、迷わずに使えるだろう。
不安な場合は、カグア!ブログさんと揺さBrain!ブログさんが設定方法や使い方を説明しているので、参考にしてほしい。普段よくチェックするレポートへのアクセスが簡単にできて、分析のスピードアップに一役買うだろう。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
サイトマップのメリット・注意点とユーザビリティ改善に関する記事を今週はピックアップ。
- 検索エンジンにサイトマップを送信する5つのメリットと4つの注意点
サイトマップはインデックス促進のためだけではない - 英国のサイトに学ぶ、4つのユーザビリティ改善の工夫
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