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グーグルがJavaScriptを本格的に読んで実行するようになった! など10+4記事

グーグルがクロール&インデックスの際に、JavaScriptを本格的に実行するようになった

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今週のピックアップ

グーグルがJavaScriptを本格的に読んで実行するようになった!
★★★★★ Googlebotはさらに賢くなっている (Google ウェブマスター向け公式ブログ)

「検索エンジンはJavaScriptを実行できない」と一般的に言われていたが、グーグルに限って言えばそうとは限らない。

というのも、グーグルは、以前から行っていたような簡単なJavaScriptのクロールよりも、さらに進んだ形でJavaScriptを実行してその結果を解釈するようになっているようだ。そう、ブラウザで見るのと同様な状態で。

公式ブログで次のように語っている。

Google は現在、最新のウェブ ブラウザに近いコンテンツの表示、外部リソースの追加、JavaScript の実行、CSS の適用を実現しています。

ここ数か月間、Google のインデックス登録システムは、かなりの数のウェブページを JavaScript が有効な一般ユーザーのブラウザのようにレンダリングしています。

GooglebotがJavaScriptを理解する力は相当に高まっているようだ。ウェブページの表示にJavaScriptを使っているようなサイトであっても、我々人間がブラウザで見るようにそのページを見ているらしい。

そのうえで、その能力を妨げないための注意点を5項目挙げている。そのうちの1つは次のとおりだ(筆者が改行を適宜挿入)。

別々のファイルにある JavaScript や CSS などのリソースが(robots.txt などにより)Googlebot をブロックしている場合、Google のインデクシング システムは、そのサイトを一般ユーザーと同様には認識できません。

皆様のコンテンツをインデックス登録できるように JavaScript や CSS の取得を Googlebot に許可することをおすすめします。

これは、モバイル向けのウェブサイトでは特に重要です。あるページがモバイル向けに最適化されているかを Google のアルゴリズムが識別するうえで、CSS や JavaScript などの外部リソースが必要になるためです。

その他の注意点も含め、詳細は元記事で確認してほしい。

日本語で読めるSEO/SEM情報

グーグルがあなたのページを正しく表示しているかをFetch as Googleでチェック
★★★★☆ レンダリングできるようになった (Google ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグルは、指定したページをレンダリングしその結果を画像として表示する機能を、ウェブマスターツールのFetch as Googleに実装した。

この機能により、Googlebotが、HTMLのコードではなく、そのページを実際にどのように見ているのかを確認できる。しかもJavaScriptやCSSや画像などの外部ファイルも読み込んだうえでの状態でだ。

Fetch as Googleでレンダリングした結果

また、「robots.txtでブロックされている」「エラーが返る」などの理由で、レンダリングに必要なファイルにアクセスできないときは、その旨をレポートしてくれる。

JavaScriptの理解力の向上に取り組み続けていることをグーグルは先に発表していた。レンダリングに関わるJavaScriptをGooglebotが正しく実行できているかどうかを我々が検証するために、新しい機能を提供したのだ。

文字どおり、Googlebotの目に見えているページの姿を知ることができるのは、SEOにおおいに役立つだろう。

初級者OK、ゼロから始める「構造化データ」
★★★★★ 今のSEOには避けては通れない話題 (SEO HACKS公式ブログ)

検索エンジンがページのコンテンツをより正しく理解できるようにし、さらにリッチスニペットなども表示させるための「構造化データ」の理解は、今やSEOには避けて通れない。このコーナーが始まって6年目に突入したが、ここ1~2年は構造化データのピックアップが増えてきたことを筆者は実感している。

もしあなたが構造化データについて、まだほとんど何も理解していない(または自信がない)のならば、こちらの記事を読むといい。

「セマンティックとは何か?」から始まり構造化データの目的やschema.orgの記述の仕方、そして構造化データによるマークアップを支援するためにグーグルが提供するツール「データハイライター」の使い方などを、とてもわかりやすくまとめている。

この記事だけで構造化データをマスターできるわけではないが、とっかかりとしては十分すぎるくらいの、しっかりとした内容だ。

関連語を追加して検索エンジンの評価アップを狙え!
★★★★☆ 本質は読者にとっての利益 (Growth Seed)

記事のような文字コンテンツを書く場合は、どんなトピックに関して書くかは決めていることだろう。しかし、そこにさらに「関連する言葉」を含めるように意識すると、そのページのトピックを検索エンジンがよりよく理解する手がかりにできる。

こちらの記事では、テーマに関連する言葉を既存のコンテンツに追加するやり方を紹介している。こうすることで、検索エンジンのテーマ理解の助けになるかもしれないし、複合キーワードでの検索トラフィックが新たに生まれるかもしれない。

ただし、このようにして関連語を増やすことを、検索エンジン(SEO)のために行うという考え方はおすすめしない。あくまでも、「そのページを読む人にとって価値があるか」という観点で考えてほしいのだ。

語彙の少ない文章よりも、適切な語彙をつかった文章にするほうが、表現力が豊かにでき、読み手にとってもわかりやすく魅力的な内容にするための幅が拡がる。どうだろう、そのほうが、検索エンジンのために言葉づかいを変えていくよりも良い結果を生むと思わないだろうか。

また、関連語を無理に詰め込もうとすることは、逆に検索エンジンからの評価を下げることも考えられることにも注意してほしい。

訪問者にとってより価値のある情報を提供するためにも、関係する言葉が自然に含まれるように、そのジャンルに精通し文章力を高める努力をしてほしい。

ぜひ習得したいGoogleアナリティクスのイベントトラッキング
★★★☆☆ 初期設定では不可能な計測が可能に (ウェブさえ)

Googleアナリティクスの初期設定では、特定のリンクのクリックやPDFファイルのダウンロード、動画の再生などを計測することはできない。そこで「イベントトラッキング」の出番がやって来る。

こちらの記事は、イベントトラッキングでよく用いられるリンクのクリック計測を中心に、イベントトラッキングの設定方法を解説している。

  • イベントトラッキングとは?
  • まず、イベントから
  • 次は、トラッキング
  • つまり、イベントトラッキングとは?
  • イベントトラッキングの利用例
  • 「リンクのクリック」をイベントトラッキングしてみよう
  • リアルタイムでイベント発生をチェック
  • リンクを個別に計測したい場合

イベントトラッキングの活用シーンは幅広い。ぜひ習得しておきたい仕組みだ。

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掲載記事からピックアップ

ページの読み込み高速化とグーグルのアルゴリズム更新の記事を今週はピックアップ。

用語集
CSS / DNS / Googlebot / Googleアナリティクス / HTML / JavaScript / PageRank / SEM / SEO / metaタグ / robots.txt / インデックス / クロール / ダウンロード / ドメイン名 / リッチスニペット / リンク / リンクビルディング / 検索エンジン / 構造化データ / 訪問 / 訪問者 / 重複コンテンツ

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