
グーグル「ダメSEO業者にはもう我慢ならん、しかるべき処置をとる」と公式表明 など10+4記事

- 今週のピックアップ [1]
- 日本語で読めるSEO/SEM情報 [2]
- 海外SEO情報ブログの掲載記事から [3]
- 海外のSEO/SEM情報を日本語で [4]
- SEO Japanの掲載記事から [5]
グーグル「ダメSEO業者にはもう我慢ならん、しかるべき処置をとる」と公式表明 [6]
毅然とした対応に期待 (Google ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグルのガイドラインへの違反を繰り返す悪質なSEO業者に対して「ユーザーを守るために適切な調査を行い、しかるべき処置をとる可能性がある」という方針を、日本版のグーグルウェブマスター向け公式ブログが打ち出した。
日本オリジナルの通達だ。
しかし、中には悪質な SEO 業者が存在し、再審査リクエストを難しくしている例があるようです。下記のような例が報告されています。
不自然なリンク操作を自ら行ったにもかかわらず、ウェブマスターからのリンク削除の依頼に応じない。
手動対策によるサイトへの影響はないと主張し、ウェブマスター ツール上のメッセージを無視して、再審査リクエストを送信しないことを推奨してくる。
対応するにあたり、法外な費用などを請求する。
こういったひどいSEO業者が少なからず存在することをグーグルが把握していることは、グーグルの人が以前からセミナーなどでも話している。そして、そうした業者への対応として、公式ブログでは次のように警告している。
複数の再審査リクエストにおいて、特定の SEO 業者に関して幾度も同じ報告が見られる場合、Google は、ユーザーを守るために適切な調査を行い、しかるべき処置をとる可能性があります。
単なる脅しではないはずだ。改善が見られない場合は、ユーザーはもちろんのこと、SEO業界の信頼性を守るためにも毅然とした処置を課してほしいと願う。
そのためにも、そうしたSEO業者の被害にあっているサイトの担当者は、再審査リクエストを出して、やりとりの詳細を伝えるようにするのがいい。それが、あなたのサイトのためになるだけでなく、他のWeb担当者のためにもなるはずだ。
日本語で読めるSEO/SEM情報
プレスリリースサイトが発リンクにnofollowを付与 [7]
グーグルから警告が届いたのか? (SEMリサーチ)
複数のプレスリリースサイトで外部向け発リンクにnofollowが付けられたことを、渡辺隆広氏が確認している。
PageRankの高さをウリにしてSEO目的でアピールするプレスリリースサービスが存在する。プレスリリースから関連するサイトページリンクすること自体は悪いことではないのだが、キーワードをアンカーテキストにしたリンクをプレスリリースに仕込むなどの検索結果を不正に操作しようとする使い方が近年増えてきており、グーグルはそれを問題視していた。
ひょっとしたらグーグルから改善を求める通知が来ていたのかもしれない。そのため検索結果に影響を与えないnofollowを一律に付けるように対応したとも考えられる。
この件に関しては、単純に「グーグルはプレスリリースからのリンクをNGにした」ととらえるのではなく、詳しい状況や渡辺氏の見解を元記事でよく読んで、背景とグーグル側の意図を理解してほしい。
そんなサイトじゃ検索結果で1位になっても本当の成果は出ない [8]
SEOの前にやるべきことがある (SEOだけじゃない Web集客コラム)
「SEOに取り組む前にやるべきことがある」と指摘した記事。
たとえば、次のようなサイトに遭遇したそうだ。
問い合わせフォームに行きたいのだが、どうやらCSSがおかしくフォームへのリンクがあるらしいところが隠れていて、辿りつけない。
……問い合わせフォームで、
「都道府県が抜けています」
とエラーメッセージが表示されるので、前画面に戻るものの、何と、
都道府県の入力欄がない!
ここまでひどくはないが、(順位アップのための)SEOの相談を受けたときに、「そんなサイトじゃ、検索で1位になっても売り上げは上がらないですよ」と指摘したくなったことが、筆者は何度もある。
こちらの記事では、最後に次のように勧めている。
みなさんにおすすめしたいのは、定期的にコンバージョンに至る一連の行動をやってみてチェックをしてみましょうってことである。
できれば、そのサイトをよく知らない人にやってもらうのがいい。
例えばアルバイトさんとかにやってもらうって方法もあるが、今だったらクラウドソーシングを使うって手もある。
まったく知らない人に10人ぐらいにチェックしてもらって、2000円ぐらいで済むと思う(作業内容の指示書を作るのはちょっぴり大変だが)。こんな仕事をルーチンに組み込むっていうことはいいのではないか?
筆者も賛成だ。せっかく訪問してくれた見込み客を大切におもてなしできるサイトを作りたいものだ。
SEO向けのライティングなんて存在しない [9]
人間が読みやすく書くことが大原則 (Takahiro Watanabe (takahwata) on Twitter)
渡辺隆広氏のツイートを紹介する。
SEOの領域でいうライティングは…『Googleは人間が書いた文章を適切に理解・解釈しようと試みているけれど検索技術は完璧じゃない』ので、『その足りない部分を補ってあげる、機械で"も"理解できるように書け』=人間が読んでわかりやすい文章書け
— Takahiro Watanabe (@takahwata) October 15, 2013 [10]
というだけのお話なんだけど…なぜかみんな『Google専用の』文章書こうとするんだよね 普通に、自然に文章を書けば良い
— Takahiro Watanabe (@takahwata) October 15, 2013 [11]
渡辺氏の言わんとしていることを、筆者ははっきり理解できる。筆者はこのコラムや自分のブログでSEOの記事を書いているが、誰を対象にして書いているかというと、それは読者。つまり今この記事を読んでいるあなただ。検索エンジンではなく読者に読んでもらうことを、常に念頭に置いて書いている。
たとえ検索エンジンの評価が高かったとしても、人間が読んで意味がよくわからない記事を書いて一体なんの価値があるだろうか。
「自然言語を(今は)まだうまく解釈できない検索エンジンでも理解できるようにする」ためのSEOライティングは存在するかもしれないが、それは「検索順位を上げるために人間向けではなくロボット向けに書く」SEOライティングではないのだ。
グーグル製の高速化支援ツールがリニューアル [12]
新バージョンはモバイルサイト対応 (PageSpeed Insights)
「PageSpeed Insights(ページスピード・インサイツ)」というツールを、グーグルが提供している。PageSpeed Insightsは、ウェブページの表示スピードの状況を診断して改善点を提示してくれるサービスだ。
数か月前にリニューアルし、モバイルとデスクトップそれぞれでの診断が可能になったのだが、リニューアル後は、それまで提供されていた日本語版がなくなり英語版だけになってしまっていた。それが、ようやく日本語で利用できるようになった。
URLを入れて[分析]ボタンをクリックするとしばらくして結果が表示される。結果の「提案の概要」に表示されているそれぞれの項目をクリックすると、HTMLやページ要素のどの部分を改善するといいのかを具体的に表示してくれるので、指摘されたところを改善していくといい。
ウェブサイトの表示速度はユーザー体験を向上させるために必須の項目だ。それにランキングに影響することもある。
PageSpeed Insightsも使いサイトのスピードアップに励んでいただきたい。
[14]海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
PubConカンファレンスのレポート記事とリッチスニペットの注意点に関する記事を今週はピックアップ。
- Googleマット・カッツが語る検索の今と未来 #PubCon Las Vegas 2013 [15]
内容盛りだくさん - レビューのリッチスニペットでやってはいけないこと3つ、違反すると手動の対策もあり [16]
知らずにやってしまいがち
- 今週のピックアップ [1]
- 日本語で読めるSEO/SEM情報 [2]
- 海外SEO情報ブログの掲載記事から [3]
- 海外のSEO/SEM情報を日本語で [4]
- SEO Japanの掲載記事から [5]
海外のSEO/SEM情報を日本語でピックアップ
要注意、著者情報とリッチスニペットの条件が厳しくなる
今まで出ていても消えるかも (PubCon Las Vegas 2013)
先週はこのコーナーをお休みして、米ラスベガスで開催されたPubConカンファレンスに参加してきた。
グーグルのマット・カッツ氏による基調講演を聞いてきた。話した内容は多岐にわたるのだが、そのなかからWeb担の読者に直接関係しそうな2つの発表を紹介する。

著者情報の条件を厳しくする
著者情報は、仕様に従って設定しさえすれば検索結果にコンテンツ著者の顔写真や名前が表示される。しかし、今後は“質”も見るようにするということだ。単純に設定しただけでは十分ではない。
この変更により、検索結果に表示される著者情報が15%ほど減少するらしい。
リッチスニペットの条件を厳しくする
同じように、リッチスニペットも表示されるための条件が厳しくなる。今はリッチスニペット用の構造化データでマークアップすればよかった。しかしこれからはサイトの質も考慮するようになる。
質が低いサイトでは、これまで表示されていた検索結果のリッチスニペットが表示されなくなることもあるだろう。
なお基調講演の完全な内容 [15]を筆者の個人ブログでレポートしているので、興味があれば参照してほしい。
Flashを使ったスマホ向けサイトがついにランキングダウン [17]
構成ミスがあるモバイルサイトを下げるアルゴリズムか? (Marketing Land)
構成ミスがあるモバイル向けサイトの評価を下げるアルゴリズム [18]の導入をグーグルは6月に予告した。そのアルゴリズムが実際に導入されているのではないかと示した記事。
前々回に、このアルゴリズムが実施されたかもしれないという日本のブログからの情報 [19]をピックアップした。
米国でのモバイルSEOの第一人者とも言える専門家も、このアルゴリズムが導入された可能性が高いことを報告している。
モバイル向けページの検索順位が突然落ちた大手ブランドのページを発見したのだ。スマートフォンでは再生できないFlashを使っており、スマートフォンからアクセスすると404を返していたページだった。
ただこの1例だけなので導入が本当に完了したかどうかを断定することはできないことも補足している。
いずれにせよ、モバイルユーザーのユーザー体験を損ねる構成ミスは放置しておくべきではない。アルゴリズムの導入いかんにかかわらず、スマホ向けページの閲覧に問題がないか今一度チェックしてほしい。
リンクの否認だけではペナルティは解除されない [20]
可能な限りの手動での削除が必要 (Google Webmaster Help Forum)
リンクの否認ツールの使い方に関して、グーグル社員のEric Kuan氏が公式ヘルプフォーラムでアドバイスした。
そもそも、問題となるリンクをすべて削除するためにできることをすべてやって、それでもリンクを削除できないときにリンクの否認ツールを使うべき。問題になるリンクを取り除こうとせずに最初にリンクを否認しても、再審査リクエストはうまくいかないだろう。
否認ファイルを二重にチェックし、記載したリンクが適切に否認されているかしっかり確かめる。最新の否認ファイルは、否認ツールに行き[リンクの否認]をクリックし[ダウンロード]ボタンを押すとダウンロードできる。
再審査リクエストのためにサイトを診断してもらう際には、状況を文書化すると良く、手助けになる。文書を送るときには、グーグルの担当者がアクセスできる状態にしておくこと。たとえばグーグル ドライブなどを使って文書を共有するときは適切な共有を設定しておく。
新しい情報ではなく繰り返し言われていることばかりだが、不自然なリンクによる手動対策の解除に取り組む際はこのアドバイスに従うといい。
日本のヘルプフォーラムでグーグル社員が以前に投稿したアドバイスも併せて紹介しておく。
手動ペナルティを受けているのに警告が送られてこないことがある [22]
昔からあること (Matt Cutts (mattocutts) on Twitter)
グーグルに手動の対策を受けたときは通常、ウェブマスターツールに警告メッセージが届く。ウェブマスターツールでメール転送を設定していれば登録メールアドレスにも送られてくる。
しかし手動の対策を受けているににもかかわらずメッセージが届かないことがある
これは今に始まったことではなく昔からあることだと、グーグルのマット・カッツ氏はツイッターで認めている(明らかにやっている悪質なスパムには意図的に送らないようにしていると、マット・カッツ氏から筆者は聞いたことがある)。
@MindYourDigital [23] @graywolf [24] historically, that's certainly possible.
— Matt Cutts (@mattcutts) October 17, 2013 [25]
幸いなことに、手動対策ビューア [26]を確認すれば、手動の対策を受けているかどうかを確実に把握できる。順位が突然大きく下がったりインデックスから消えてしまったりしたときには、手動対策ビューアをチェックするといいだろう。
strongタグとbタグはSEOにおいて何が違うのか? どちらを使うべきか? [27]
グーグルはどちらも等しく扱う (Google Webmasters on YouTube)
SEOの視点から見て、特定の言葉を強調するために使う<strong>タグと<b>タグは何が違いますか?
ユーザーの視点から見ると、太字になってどちらも同じ効果です。
どんな状況でどちらを使うべきでしょうか。
こんな質問にグーグルのマット・カッツ氏が回答した。
よくある質問で、2006年にも答えたことがあるけど、かなり昔のことなのでもう一度説明しよう。当時と変わっていないはずだ。
ランキングや評価、インデックスなどそういったものにおいてはstrongタグもbタグもまったく同じように扱っていた。
同様にemタグと斜体を示すiタグもまったく同じように扱っていた。どちらを使ってもグーグルのランキングには違いを生まない。
ひょっとすると2006年とは状況が変わっている可能性がなくはないが、まず変わっていないだろう。
bとiは廃止されたとばかり思っていたんだが、HTML5にはまだ残っているようだ。
strongとemは、たくさんの人が使いたいと思う新しい流行になっているようにも見える。
技術的に言えば、片方(bタグ)は見た目を太字にするものでもう片方(strongタグ)は意味的に強調するものだ。だけど実際には、ブラウザはどちらも太字で表示する。
一言で言ってしまうと、気にしなくていい。僕が知るかぎりでは、strongタグとbタグ、emタグとiタグをグーグルは等しく扱う。
意味的なことを考慮して使い分けるなら、それはもちろん構わない。だけどどちらでもグーグルは気にしない。
「グーグルのSEO」という視点からすれば、どちらを使っても同じだそうだ(もっともタグ付けして強調したからといってどのくらい効果があるのかは疑問だが)。
SEOの視点から離れ、意味的に強調したいのか、それとも見た目だけを強調したいのかで使い分ければいいだろう。
[28]SEO Japanの
掲載記事からピックアップ
グーグルがサポートするモバイルサイト構成を解説した記事と不自然リンク警告の解除方法を解説した記事を今週はピックアップ。
- スマホSEO講座完全版(テクニカル編) [29]
ますます成長するモバイルにきちんと対応したい - 年末前にリンクプロフィールを大掃除する5ステップ [30]
不自然リンクは一刻も早く撤去すべし
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