グーグル「ダメSEO業者にはもう我慢ならん、しかるべき処置をとる」と公式表明 など10+4記事
グーグル「ダメSEO業者にはもう我慢ならん、しかるべき処置をとる」と公式表明
毅然とした対応に期待 (Google ウェブマスター向け公式ブログ)
グーグルのガイドラインへの違反を繰り返す悪質なSEO業者に対して「ユーザーを守るために適切な調査を行い、しかるべき処置をとる可能性がある」という方針を、日本版のグーグルウェブマスター向け公式ブログが打ち出した。
日本オリジナルの通達だ。
しかし、中には悪質な SEO 業者が存在し、再審査リクエストを難しくしている例があるようです。下記のような例が報告されています。
不自然なリンク操作を自ら行ったにもかかわらず、ウェブマスターからのリンク削除の依頼に応じない。
手動対策によるサイトへの影響はないと主張し、ウェブマスター ツール上のメッセージを無視して、再審査リクエストを送信しないことを推奨してくる。
対応するにあたり、法外な費用などを請求する。
こういったひどいSEO業者が少なからず存在することをグーグルが把握していることは、グーグルの人が以前からセミナーなどでも話している。そして、そうした業者への対応として、公式ブログでは次のように警告している。
複数の再審査リクエストにおいて、特定の SEO 業者に関して幾度も同じ報告が見られる場合、Google は、ユーザーを守るために適切な調査を行い、しかるべき処置をとる可能性があります。
単なる脅しではないはずだ。改善が見られない場合は、ユーザーはもちろんのこと、SEO業界の信頼性を守るためにも毅然とした処置を課してほしいと願う。
そのためにも、そうしたSEO業者の被害にあっているサイトの担当者は、再審査リクエストを出して、やりとりの詳細を伝えるようにするのがいい。それが、あなたのサイトのためになるだけでなく、他のWeb担当者のためにもなるはずだ。
日本語で読めるSEO/SEM情報
プレスリリースサイトが発リンクにnofollowを付与
グーグルから警告が届いたのか? (SEMリサーチ)
複数のプレスリリースサイトで外部向け発リンクにnofollowが付けられたことを、渡辺隆広氏が確認している。
PageRankの高さをウリにしてSEO目的でアピールするプレスリリースサービスが存在する。プレスリリースから関連するサイトページリンクすること自体は悪いことではないのだが、キーワードをアンカーテキストにしたリンクをプレスリリースに仕込むなどの検索結果を不正に操作しようとする使い方が近年増えてきており、グーグルはそれを問題視していた。
ひょっとしたらグーグルから改善を求める通知が来ていたのかもしれない。そのため検索結果に影響を与えないnofollowを一律に付けるように対応したとも考えられる。
この件に関しては、単純に「グーグルはプレスリリースからのリンクをNGにした」ととらえるのではなく、詳しい状況や渡辺氏の見解を元記事でよく読んで、背景とグーグル側の意図を理解してほしい。
そんなサイトじゃ検索結果で1位になっても本当の成果は出ない
SEOの前にやるべきことがある (SEOだけじゃない Web集客コラム)
「SEOに取り組む前にやるべきことがある」と指摘した記事。
たとえば、次のようなサイトに遭遇したそうだ。
問い合わせフォームに行きたいのだが、どうやらCSSがおかしくフォームへのリンクがあるらしいところが隠れていて、辿りつけない。
……問い合わせフォームで、
「都道府県が抜けています」
とエラーメッセージが表示されるので、前画面に戻るものの、何と、
都道府県の入力欄がない!
ここまでひどくはないが、(順位アップのための)SEOの相談を受けたときに、「そんなサイトじゃ、検索で1位になっても売り上げは上がらないですよ」と指摘したくなったことが、筆者は何度もある。
こちらの記事では、最後に次のように勧めている。
みなさんにおすすめしたいのは、定期的にコンバージョンに至る一連の行動をやってみてチェックをしてみましょうってことである。
できれば、そのサイトをよく知らない人にやってもらうのがいい。
例えばアルバイトさんとかにやってもらうって方法もあるが、今だったらクラウドソーシングを使うって手もある。
まったく知らない人に10人ぐらいにチェックしてもらって、2000円ぐらいで済むと思う(作業内容の指示書を作るのはちょっぴり大変だが)。こんな仕事をルーチンに組み込むっていうことはいいのではないか?
筆者も賛成だ。せっかく訪問してくれた見込み客を大切におもてなしできるサイトを作りたいものだ。
SEO向けのライティングなんて存在しない
人間が読みやすく書くことが大原則 (Takahiro Watanabe (takahwata) on Twitter)
渡辺隆広氏のツイートを紹介する。
SEOの領域でいうライティングは…『Googleは人間が書いた文章を適切に理解・解釈しようと試みているけれど検索技術は完璧じゃない』ので、『その足りない部分を補ってあげる、機械で"も"理解できるように書け』=人間が読んでわかりやすい文章書け
— Takahiro Watanabe (@takahwata) October 15, 2013
というだけのお話なんだけど…なぜかみんな『Google専用の』文章書こうとするんだよね 普通に、自然に文章を書けば良い
— Takahiro Watanabe (@takahwata) October 15, 2013
渡辺氏の言わんとしていることを、筆者ははっきり理解できる。筆者はこのコラムや自分のブログでSEOの記事を書いているが、誰を対象にして書いているかというと、それは読者。つまり今この記事を読んでいるあなただ。検索エンジンではなく読者に読んでもらうことを、常に念頭に置いて書いている。
たとえ検索エンジンの評価が高かったとしても、人間が読んで意味がよくわからない記事を書いて一体なんの価値があるだろうか。
「自然言語を(今は)まだうまく解釈できない検索エンジンでも理解できるようにする」ためのSEOライティングは存在するかもしれないが、それは「検索順位を上げるために人間向けではなくロボット向けに書く」SEOライティングではないのだ。
グーグル製の高速化支援ツールがリニューアル
新バージョンはモバイルサイト対応 (PageSpeed Insights)
「PageSpeed Insights(ページスピード・インサイツ)」というツールを、グーグルが提供している。PageSpeed Insightsは、ウェブページの表示スピードの状況を診断して改善点を提示してくれるサービスだ。
数か月前にリニューアルし、モバイルとデスクトップそれぞれでの診断が可能になったのだが、リニューアル後は、それまで提供されていた日本語版がなくなり英語版だけになってしまっていた。それが、ようやく日本語で利用できるようになった。
URLを入れて[分析]ボタンをクリックするとしばらくして結果が表示される。結果の「提案の概要」に表示されているそれぞれの項目をクリックすると、HTMLやページ要素のどの部分を改善するといいのかを具体的に表示してくれるので、指摘されたところを改善していくといい。
ウェブサイトの表示速度はユーザー体験を向上させるために必須の項目だ。それにランキングに影響することもある。
PageSpeed Insightsも使いサイトのスピードアップに励んでいただきたい。
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