J.D.パワージャパンは、「携帯電話サービス各社のポイ活系料金プランの顧客満足度」に関する調査結果を発表した。金融・決済連携タイプのスマートフォン料金プランを契約している1,945人が回答している。
キャリア各社が提供する、金融・決済サービスと携帯電話サービス契約を組み合わせてポイント還元や特典を拡大する「金融・決済連携プラン」(ポイ活プラン)の満足度を聴取した。
キャリア提供のクレジットカード、銀行/ローン、証券、保険の満足度を比較
まず総合満足度スコアは638ポイント(1,000ポイント満点)で、前年調査(639ポイント)から大きな変化は見られなかった。年代別に見ると、中年層(40~59歳)が632ポイント、高年層(60~74歳)が623ポイントにとどまるなか、若年層(18~39歳)は、前年比14ポイント増の664ポイントと高評価になっている。
理由としては、「プラン内容の説明・案内」の向上により若年層で仕組みや適用条件に対して理解が進んだと考察されている。特に「金融・決済連携プラン」加入によって得られる特典に対してポジティブな回答が、若年層で前年より増加していたという。
「携帯電話会社やそのグループ会社が提供する各金融関連サービス(クレジットカード、銀行/ローン、証券、保険)」の利用状況を見ると、一般クレジットカードが6割超と最多。ゴールド以上の上位クレジットカードは大きく伸び利用者が21%に到達した。
ただし事業者による差が見られるほか、他の金融サービスでは銀行が2割前後、証券が1割前後にとどまっており、利用の広がりはまだ限定的だ。
スマートフォン金融・決済連携プランの顧客満足度を、対象の4ブランドで見ると、1位は「docomo」678ポイント。「使用可能データ容量/通信速度」「金融・決済特典のよさ」「プラン内容の説明・案内」「各種キャンペーン/適用割引」の全4ファクターで最高評価を得ている。
以下「au」655ポイント、「SoftBank」651ポイント、「楽天モバイル」627ポイントの順で続く。ポイント経済圏でほぼ無敵状態の楽天モバイルが最下位となったのは意外だが、金融・決済連携の領域では、状況に差があるようだ。
調査概要
- 【調査対象】金融・決済連携タイプのスマートフォン料金プランを契約している人(18~74歳)
- 【評価対象プラン】ahamo:ahamoポイ活、au:auマネ活プラン、auマネ活プラン+、auマネ活バリューリンクプラン、docomo:ドコモ ポイ活20、ドコモ ポイ活MAX、eximoポイ活、SoftBank:ペイトク30、ペイトク50、ペイトク無制限、楽天モバイル:Rakuten最強プラン
- 【調査方法】インターネット調査
- 【調査時期】2025年7月下旬~8月上旬
- 【有効回答数】1,945人
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