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日本のウェブはHTTPSが嫌い? HTTPS率は他国の5~6割の謎 などSEO記事まとめ10+4本

HTTPSが増えている傾向はあるものの、ユーザーが訪れるページのHTTPS化状況は他国よりかなり低い
鈴木 謙一 2016/11/11(金) 7:00 |
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興味深いデータをグーグルが発表した。日本のウェブのHTTPS化状況は、アメリカ・ロシア・インド・ドイツなど他国と比べて低いようなのだ。これは、なぜなのだろうか。

ほかにも、モバイル ファースト インデックス(MFI)、AMPのフォーム対応(注意点あり)、ドメイン名の歴史と順位、グーグルの検索順位決定200以上の要因などなど、SEO関連の情報をまとめてお届けする。

来週のこのコーナーは、筆者イベント取材のためお休みさせていただく。次回11月25日の更新をお楽しみに。

今週のピックアップ

日本のウェブはHTTPSが嫌い? HTTPS率は他国の5~6割の謎
世界規模ではHTTPS利用率は着実に増加 (Google Online Security Blog)

どうやら日本では、HTTPSの導入が世界の他の国と比べて少ないようだ。

これは、グーグルの「透明性レポート」に追加された「HTTPSの使用状況」セクションのデータで確認された事実だ。

HTTPSで読み込まれたページの割合を国別+時系列で示す次のグラフを見てみてほしい。矢印で示したものが日本の状況で、調査対象となった他のすべての国と比べてかなり低い。

国別HTTPS利用率
上はWindows、下はAndroid

このデータは、Chromeブラウザを利用するユーザーから送信されるデータをもとに、HTTPSの利用率を調査したものだ(そのため、正確には「サイトやページのHTTPS化状況」ではなく、「ユーザーが訪れているページのHTTPS化状況」を示している)。

レポートでは、HTTPSページの閲覧時間はウェブの利用時間の3分の2を占めるようになっていることも示している。

また、データ全体を見ると、HTTPSの使用率が着実に高まっていることがわかる。実際に、PCユーザーは表示するページの半分以上をHTTPS経由で読み込んでいるというデータが示されている。

ところが、日本に焦点を当ててみると必ずしもそうとは言えないようなのだ。他の国が43%~60%程度のHTTPS率なのに、日本では21%~32%程度なのだ

時間とともにHTTPSでの訪問が増えているという傾向は他の国と同様だが、その絶対値が他の国と比べて低いのだ。

グーグル社員の北村氏がツイッターで次のようにボヤいていた。

別のグーグル社員、山口氏はHTTPSの普及が進まない原因を次のように述べている。

特に日本でHTTPS対応が進まない原因は、山口氏が指摘する以外にもあるのかもしれない。

いずれにしても、ユーザーのプライバシー保護は今後ますます重要になってくるだろうし、HTTPSでないと利用できないテクノロジーも増えてくるだろう。あなたのサイトが依然としてHTTPのままなら、本当に真剣にHTTPS対応を考えてほしい。

★★★★☆
  • 将来を見据えているWeb担当者

日本語で読めるSEO/SEM情報

グーグル、「スマホ第一」推進のためにインデックスシステムを変更
名称は「モバイル ファースト インデックス」 (グーグル ウェブマスター向け公式ブログ)

グーグルは「モバイル ファースト インデックス」と呼ぶインデックスシステムの変更を発表した。

モバイルファーストインデックス(以下、MFI)では、検索結果のための評価としてモバイル向けページが使われるようになる。現状では、PC向けページの評価が使われている。

今は、たとえスマートフォンから利用するモバイル検索であっても、PC向けページの情報をもとにして検索結果ができあがる。しかしMFIでは、この仕組みが逆転し、PCからの検索であってもモバイル向けページの情報をもとに検索結果ができあがる。

文字だけで読むとややこしく感じるかもしれない。安田編集長が図解とともにMFIをわかりやすく解説しているので、詳細な説明はそちらに譲る。

要は、「インデックスや順位付けに、モバイル向けページの内容だけを見るようになり、PC向けページの内容は基本的に関係なくなる」ということだ。

もちろん、公式アナウンスもきちんと読んでおいてほしい。

自社のサイトで対応が必要かどうかも、両方を読めばある程度検討がつくだろう。

モバイル検索数がPC検索数を上回っている状況から考えると、MFIの導入は自然な流れだと言える。

なお実施時期は未定だ。今後数か月にわたって小規模なテストを継続するとのことである。テスト結果を踏まえて、日程が決まるようだ。

少なくとも明日や来月にという話ではないので慌てる必要はない。とはいえ、関連情報が適宜グーグルから出てくるであろうから、逃さないように注意してほしい。

質問がある場合は、オフィスアワーで答えてもらえる。こちらのフォームから質問を事前に送っておくといい。

★★★★★
  • すべてのWeb担当者 必見!

【SEOリマインダー】リンクプログラムへの参加はガイドライン違反です
アフィリエイトサイトに限らない (金谷 武明 on ツイッター)

グーグルのサーチクオリティチームの金谷氏と長山氏のツイートを紹介する。

アフィリエイトサイトに対するリンクプログラムの注意喚起をこのタイミングで(あらためて)行っているのは、ひょっとしたら何らかの意図があるのかもしれない

とにもかくにも、グーグルがこの後どのように動くかは関係なく、また、アフィリエイトに限らず、ガイドラインに違反するリンク集めは絶対にご法度だ。

★★★★★
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

グーグルタグマネージャがAMPでも使えるように
モバイルアプリ向けの新たな機能も追加 (アナリティクス 日本版 公式ブログ)

Googleアナリティクスやアドビアナリティクスなど多くのアクセス解析ツールを、AMPはすでにサポートしている。AMPページで使えるタグに、グーグルタグマネージャが仲間入りした。

また、モバイルアプリ向けの新たな機能もタグマネージャに追加されている。

タグマネージャでスクリプトを活用しているなら公式アナウンスをじっくり読むといい。

★★☆☆☆
  • 技術がわかる人に伝えましょう

「64%は店舗で買い物の前にスマホで下調べ」「周辺情報を検索したユーザーの28%が実際に購入」などスマホユーザーのショッピング動向調査
年末商戦のヒントになるかも (アナリティクス 日本版 公式ブログ)

スマホを利用してショッピングするユーザーの傾向をまとめた記事が、Googleアナリティクスの公式ブログに掲載された。米国での調査データに基づくが、参考になりそうなので紹介する。

たとえば次のような調査結果が出ている。

  • 普段は決まった実店舗を利用しているユーザーも、スマートフォンからオンラインで買い物をするときは、その 4 分の 3 以上が新しい小売店やブランドを積極的に利用してる

  • Google で検索した後、購入する小売店やブランドを変更したことがある」と答えた回答者は、モバイル ショッパー(モバイルで買い物をするユーザー)の 76% に達する

  • スマートフォン ショッパー(スマートフォンで買い物をするユーザー)の 64% が「店舗で買い物をする前にモバイルで下調べ」する

  • モバイル動画視聴者の 4 人に 1 人が、「店舗内または店舗のウェブサイトで YouTube を閲覧し、買い物の参考にしている」

  • スマートフォン ユーザーの半数以上が、自分のスマートフォンで検索した際に新しい会社や商品を見つけている

  • YouTube で商品レビュー動画を視聴する時間が前年より 60% 増えている

  • 自分のスマートフォンで周辺情報を検索したユーザーの 76% が、検索した店舗を 1 日以内に訪れ、そうした検索の 28% が実際の購入につながっている

  • 40% 以上のスマートフォン ショッパーが、店内での陳列場所、特別セール、関連商品などの情報がスマートフォンに自動的に表示されることを望んでいる

SEOに直接関係する情報ではないが、年末商戦に向けた売上アップのためヒントにしてほしい。

★★★★☆
  • ECサイトのWeb担当者の参考に

AMPがついにフォームに対応
待ち望んでいた機能 (Google Developers Japan)

AMPがフォームを正式にサポートした。「amp-form」と呼ばれるAMPコンポーネントだ。

フォームのサポートにより、ニュースレター購読のためのメール登録やECサイトでの商品カラー選択など、インタラクティブなアクションが可能になる。

フォームはさまざまなサイトで利用される要素だ。待ち望んでいたAMP対応サイトも多いのではないだろうか。

詳細は、グーグル公式開発者向けブログで確認してほしい。また、技術情報はAMPプロジェクトサイトのamp-formページで確認できる。

※Web担編注

現時点のamp-formの仕様のまま積極的に利用すべきかどうかには、多少の疑問もある。

AMPドキュメントはAMPプロジェクトのサーバーにキャッシュされるため、CSRF(XSRF)というセキュリティ問題を防止するための一般的なフォームトークンなどの管理が、今までどおりの方法では行えないように思われるからだ(仕様を精査できていないため、断言はできないのが申し訳ないが)。

また、AMPキャッシュからのフォーム送信を可能にするには、サイト側でもCORSというセキュリティ関連の設定をAMP用に追加で行う必要がある。設定を間違えると、思わぬ問題を引き起こす可能性もある。

AMPページのフォームで訪問者の個人情報などを扱う場合や、登録・更新などのアクションをAMPフォームから行乳母相には、自社サイトに設置するページ以上に、セキュリティには注意を払ってほしい。

少なくとも、「利用できるようになったから使う」のではなく、Webセキュリティを理解している人と相談したうえで適切に実装することをおすすめする。

★★☆☆☆
  • AMPがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
  • 必ずセキュリティのわかる技術者に相談を

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

筆者が9月に米ニューヨークで参加したSMX East 2016カンファレンスのセッションレポート記事を4本ピックアップする。

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