SEOの成果が出なかったら「金を返せ」と業者に言える? 弁護士が解説 など10+4記事
SEOの成果が出なかったら「金を返せ」と業者に言える? 弁護士が解説
法律上は難しい (弁護士ドットコムトピックス)
SEOの施策を専門の業者に委託したものの望むような成果が出なかった場合に、支払った費用を返金するよう言えるのだろうか?
結論から言うと、基本的には難しいようだ。法律の専門家が説明する理由は次のとおりだ。
SEO業者と依頼者との間の契約関係は、原則として『準委任契約(民法656条、同643条)』であると考えられます。
『仕事の完成』を約束する請負契約と違い、委任契約や準委任契約においては、一定の成果や実績を挙げることは、必須とはされていません。
これを弁護士の仕事にたとえるならば、裁判で勝訴できなくても費用を支払うことになる。それと同じようなことだという。弁護士との契約も、「準委任契約」に当たるのだという。わかりやすいたとえ話だ。
では成果が出なかった場合は必ずあきらめなければならないのかというとそうでもないようだ。「業者が何のSEO対策もしなければ『債務不履行』になる
」ということなので、SEO業者が何もしていないのならば、損害賠償を求めることができるかもしれない。
とはいえ、SEO業者がどんなことをしているのかをちゃんと把握できないという状況も多いだろう。
それに対しては「SEO業者は依頼者から要求があれば、依頼者のサイトについてどのようなSEO対策措置を講じたのか、その措置によりどんな効果があったかを、詳細に報告しなければならない
」と、民法の条文を挙げて指摘している。
特に、被リンク販売業者にはどんなリンクを提供しているかを教えないところも多いと聞く。「要求されれば、業者は詳細に報告しなければならない」というルールは知っておくといいだろう。
この記事のすばらしい点は、最後に「依頼する側も『SEOの基礎知識』を持っていたほうが良い
」と締めくくっているところだ。どれだけ法律に基づいて報告を求めても、提出された内容の真偽やその意味を判断できなければ意味がない。
泣き寝入りしないためにも、正しいSEOをしっかりと理解しておいてほしい。
日本語で読めるSEO/SEM情報
質が低いコンテンツや301が使えないときのサイト移転など、グーグル社員がライブで回答
おなじみの番組 (ウェブマスター オフィスアワー on Google+)
グーグルの社員がGoogle+のハングアウトを介して、一般のウェブ担当者からの質問に答える「ウェブマスター オフィスアワー」が、先週開催された。
今回のQ&Aの主なテーマは次のとおりだ。
- 質の低いコンテンツについて
- 301リダイレクトが使えないときサイトの移転について
- リンクネットワークに対する日本での制裁について
- CMSの変更がランキングに与える影響について
質問が少なかったせいもありいつもよりも短めだが、良い情報が手に入るだろう。ライブ参加していなければ録画で視聴しよう。
ウェブマスターオフィスアワーは今後も定期的に開催予定だ。今後のスケジュールはこちらでチェックできる。
グーグルが求めるオリジナルかつ質が高いコンテンツとは
オリジナルでも質が低いコンテンツは嫌われる (SEOとその周辺)
コンテンツがオリジナルであることとコンテンツの質が高いことはイコールではない。これは以前にこのコーナーでグーグル公式ヘルプフォーラムでの投稿を引用して説明したことがある。
このときのスレッドで発言した田村氏が、「オリジナルであること」が「質の高さ」に直接はつながらないことを、自身のブログであらためて指摘している。
オリジナルであることは大前提として、質を確保するには、次の3要素を満たすことがポイントとなると、田村氏は考えている。
- 検索キーワードについてのみ当てはまる文章を書く
- よそのサイトから容易に得られない情報を書く
- 検索ニーズと合致しなければならない
ひとことでまとめると、「そこでしか得られない役に立つコンテンツ」が、グーグルの求める「オリジナルで」かつ「質が高い」コンテンツだ。
コンテンツの質について考えるときには、このことを思い出すようにしてほしい。
ページ上部に広告を貼りすぎて順位ダウン!?
ユーザー体験を損ねない広告設置を心がけること (mbdb (モバデビ))
グーグルには、ページ上部に広告が多過ぎるサイトの評価を下げるアルゴリズムというものがある。このアルゴリズムを更新したことをマット・カッツ氏がツイートした(この間にもう1回更新が実行されている)。
多少の順位変動が発生しているようだが、大きな話題にはなっていない。ところが、ピックアップ元のサイトはどうやら更新の影響を受けたらしいと疑っている。
グーグル検索からの流入が大きく減ったタイミングが更新の時期と一致しているというのだ。
とはいえ、以前の広告レイアウトがどんなふうだったかは筆者にはわからないので、本当にアルゴリズム更新の影響を受けたのかどうかは判断できない。
それでも、広告を掲載しているサイトのウェブ担当者にあらためて注意を喚起する意味で、この記事を紹介する価値があるだろう。
サイトに広告を掲載すること自体は、なんら問題ない。しかし、ページの上部が広告ばかりだったり(つまりユーザーのファーストビューが広告だらけ)、広告のせいでページの表示速度が遅くなってしまったりしているようなら、その広告はユーザー体験を損ねているので、撤去したい。広告収入が大切だったとしても、ユーザーの満足度を高めることが長期的に見れば収益アップにつながるはずだし、そうしたサイトのほうがグーグルには歓迎されるはずだ。
ヒートマップ解析でコンバージョン率アップ
ヒートマップツールを使ってみたくなるかも (LPO研究所)
SEOではなくLPOのトピック。
ユーザーの視線が画面のどの部分に集まるかを分析する「ヒートマップ」を用いて、コンバージョン率を向上させたケーススタディを紹介した記事だ。
ヒートマップから得たデータをもとに、次のような改善施策の例と、改善によってコンバージョン率などがどう変わったのかの事例を説明している。
- スクロール到達度のチェック
- 注目されているコンテンツのチェック
- 無駄クリックのチェック
- アクションボタンのチェック
- コンバージョンしたユーザーのヒートマップを見る
- 新規とリピートのヒートマップを別々に見る
- 複数の類似ページを合算したヒートマップを見る
記事を公開したブログの運営元、ギャプライズさんが提供するヒートマップツールのプロモーションも兼ねているとは思われるが、それを差し引いても参考になるLPOの情報だ。
海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ
今週は、筆者が昨年秋に参加した海外カンファレンスのセッションレポートを2本ピックアップ。
- スマートフォンのコンバージョン率を上げる秘策 from Conversion Conference Boston 2013
モバイルはメールマーケティングと相性がいいらしい - 小さなスクリーンのスマホで大きなコンバージョンを獲得するためのコツ from Conversion Conference Boston 2013
スマホのCVRを上げるためのヒントがたくさん
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