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マット・カッツ、予告どおりにドイツ製リンクネットワークを駆逐

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マット・カッツ、予告どおりにドイツ製リンクネットワークを駆逐
★★★★☆ これで終わりではない (Matt Cutts (mattcutts) on Twitter)

米グーグルのスパムチーム隊長、マット・カッツ氏は、フランスのリンクネットワークに制裁を与えたことをツイートした流れで、「次はドイツの番だ」と予告していた。

その予告どおりに、ドイツのリンクネットワークにも制裁を加えたことを明らかにした。

今週我々はドイツの代理店リンクネットワークとそのクライアントに対策した。ドイツではさらに対策を進めていく。

注目したい点が2つある。

  • リンクネットワーク業者だけでなく、そのリンクネットワークを利用している企業のサイトにも対策しことにも触れている(これまではたいてい業者だけに言及していた)。
  • これで終わりではなく対策を継続すると告知している。

ランキングを不正に操作するリンク販売業者とその顧客に対する、よりいっそう強い牽制に思える。

<meta name="robots" content="none" />の利用に注意
★★★★☆ "index,follow"は不要 (Pedro Dias on Google+)

元ポルトガルグーグルの社員、ペドロ・ディアス氏がGoogle+でrobots metaタグの利用に関して注意を促した。

<meta name="robots" content="none" />は、
<meta name="robots" content="noindex,nofollow" />と同じだ。
知らずに使って墓穴を掘るひとがたまにいる。

<meta name="robots" content="noindex,nofollow" />は、検索結果の表示を拒否し、かつそのページにあるリンクをクローラがたどることを禁止するmetaタグだ。

「noindex,nofollow」をひとまめにして「none」で置き換えることができる。ところがこれを理解せずに誤って使うサイト管理者がいるというのだ。

たしかに「none」は「なにもない」という否定の意味を持つので、インデックスを制限しない、リンクをたどることを禁止しない命令だと勘違いしてしまうかもしれない。

もし使えば、当然、検索結果に表示されなくなるしそのページからリンク先ページへクローラがアクセスすることもなくなる。

「none」の存在を知らなければ誤用もないのだが、念のために気を付けてほしい。

ちなみに、<meta name="robots" content="index,follow" />を記述しているサイトをときおり見かける。robots metaタグが書かれていなければ、検索エンジンはデフォルトでインデックスするし、そのページにあるリンクをたどる。つまり、「index,fillow」を記述する必要はまったくない。

記述してダメだということではないが、わざわざ記述するメリットを筆者は思いつかないし、特に、モバイルの表示速度を遅らせないためにも、余計なコードは少しでも減らしたほうがメリットになるとさえ考えてしまう。

rel="canonical"とrel="prev/next"の使い方が正しいか見てほしい
★★★☆☆ 100点満点でした (WebmasterWorld)

WebmasterWorldフォーラムで、rel="prev/next"とrel="canonical"の使い方が正しいかどうか見てほしいと投稿があった。

  • 1ページ目: http://example.com/flowers
    <link rel="canonical" href="http://example.com/flowers" />
    <link rel="next" href="http://example.com/flowers?page=2" />
  • 2ページ目: http://example.com/flowers?page=2
    <link rel="canonical" href="http://example.com/flowers?page=2" />
    <link rel="prev" href="http://example.com/flowers"/>
    <link rel="next" href="http://example.com/flowers?page=3" />

答え質問者の使い方は正しい。

rel="next"では次のページのURLを指定する。rel="prev"では前のページのURLを指定する。1ページ目には前のページが存在しないのでrel="prev"はいらない(例にはないが、最後のページには次のページが存在しないので、反対にrel="next"はいらない)。

自分自身のURLを示す自己参照のrel="canonical"はグーグルが認める使い方だ。

rel="canonical"とrel="prev/next"はそれぞれ独立して処理される。併用することにも問題ない。

投稿者はほかにも質問している。

次に示すようなそれぞれのページのURLはインデックスされるか?

  • http://example.com/flowers?page=2
  • http://example.com/flowers?page=3
  • http://example.com/flowers?page=4

答えインデックスされる。

rel="prev/next"は正規化のための要素ではない、ページ送りした一連のページの関係性を伝えるための要素だ。クエリによっては、2ページ目や3ページ目が検索結果に出てくることがあるかもしれない。

rel="prev/next"の詳細はヘルプを参照してほしい。なおrel="prev/next"がきちんと処理されているかしないかを自動チェックする手段は、残念ながら提供されていない。

文法が間違っているコメントを書き込まれると評価は下がるのか
★★★★☆ 自分が書いたコンテンツは正しくあるべき (Google Webmasters on YouTube)

ブログに書き込まれたコメントが文法的におかしかったとしたら、そのページの品質評価に悪い影響を与えますか?

この質問にグーグルのマット・カッツ氏が回答した。

ポイントをまとめると次のようになる。

  • 本当の人間が書き込んだのであれば、文法の間違いは問題にはならない
  • ツールで書き込んだような意味が通じないスパムコメントであれば削除すべき
  • 自分が書いたコンテンツは質を高めるために文法は正しい方がいい

普通は気にする必要はない。

というのも、コメントは第三者が書き込むものであり、管理者がその内容を完全にコントロールできるものではないし、多少のおかしな文章はごく当たり前に見られるからだ。

YouTubeのコメントを見れば一目瞭然だ。文法的に間違っているコメントが存在するからといってYouTubeの評価をグーグルは下げたりしない。

もちろんスパムコメントはそのまま残しておくべきではない。文法が正しいかどうか以前の問題だ。ユーザー生成スパムコンテンツを放置しておくと、それ相応の対処を受けることだってある。

コメントとして投稿された文章の文法は心配する必要はないとしても、自分が書いたコンテンツの文章は正しくあるべきだ。自分でコントロールできるものだからだ。文法が間違っている文ばかりだったり誤字脱字ばかりだったりすれば、読者の信用を得られないだろう。

米ヤフー、独自の検索エンジンを再開か?
★★☆☆☆ モバイルに注力らしい (Re/code)

米ヤフーが独自の検索エンジンサービスを開発するプロジェクトを2つほど秘密裏に進行していることを、複数の情報筋が明らかにしたそうだ。

米ヤフーは2009年に独自検索サービスの提供を終了し、米マイクロソフトが運用するBingを検索エンジンとして利用するようにした。当初の予定では提携は10年間続くことになっている。メイヤー氏はBingとの提携による成果が期待どおりに現れていないこととに不満を感じているとも報じられている。

これらのプロジェクトは3~4か月後の期間を見込んでおり、メイヤー氏は最優先事項だとしているとも情報筋は伝えている。

またPCよりもモバイルにより重点をおくらしい。ちなみにメイヤー氏はグーグル在籍時にモバイル事業のトップにいたことがある。

米ヤフーの公式発表ではないし、日本のヤフーは米ヤフーの子会社ではないため、仮にこの話が本当であったとしても日本向けサイトを運営しているのであれば直接の影響はないはずだ。とはいえ検索エンジン業界においては興味深いニュースだ。

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今週は、今のSEOに無視できないセマンティックに関する記事を2本ピックアップ。

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