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「SEOの意外な裏技」その2:トップレベルのメニュー項目名にSEOを取り入れよう

今日は以前にお送りして大人気となった「『SEOの意外な裏技』その1:注文確認メールでリンクを依頼しよう」に引き続き「SEOの意外な裏技」というテーマに沿ったアドバイスをお届けしようと思う。しかもグーグルなんかが登場する前から業界で使われているのに、今なおその価値が正当に評価されていない裏技だ。

トップレベルのメニューによるナビゲーションを考えるとき、僕らはたいてい、各メニュー項目に含める範囲をどの程度広くとれば、ユーザーに提供すべきコンテンツを最も効率的に網羅できるかということを考える。目指すのは、ユーザビリティとユーザー体験、それにナビゲーションのしやすさだ。これらはすべて大切なんだけど、時として、この過程でSEO的な視点を忘れ、それが先に挙げた目標にも申し分なく沿うものであることに考えが及ばなくなってしまう。

ちょっと考えてみてほしい。もし、メニュー項目の範囲を広げて、1つの項目にいくつものニッチなトピック、製品、記事など含めてしまったら、トップレベルのナビゲーションページでターゲット化できるキーワードは、かなり競争率が高く、検索頻度も高いものになるだろう。以下に例を示そう。

BP | 代替エネルギーのページ
日本語訳はWeb担編集部で追加

British Petroleum(BP)は代替エネルギー・プログラムをテーマとして、上のスクリーンショットのようなすばらしいマイクロサイトを開設してるんだけど、トップレベルのリンクメニューを見ると、「当社について」とか「当社のミッション」「活動範囲」といったものが並んでいる。ここで残念なのは、「この会社について」知りたいビジターはたくさんいるかもしれないが、こんな語句で検索する人がそれほどたくさんいるわけじゃないってことだ。検索対象になるのはむしろ、「再生可能エネルギー」とか「気候変動」「低排出燃料」「代替燃料」といった語句で、その多くは、トップレベルのメニューとして、BPのターゲティングに利用できる。

大切なのは、トップレベルのメニューがサイト内のすべてのページで表示されるということだ。ウェブサイトの1セクションに何がしかの名前を付けると、ウェブ上のあらゆる場所で、その名前がそのセクションを指し示すラベルとなり、リンクのアンカーテキストやブログの記事、ディレクトリページの表記にも使用される。そういったサイト外における言及はすべて、サイト内のターゲティングと組み合わされば、かなりすばらしい結果をもたらすことができる。

本当かどうか疑わしい? それなら、自分が取り組んでいるサイト、あるいはその競合相手のサイトをいくつかチェックしてみてほしい。そういったサイトが、トップレベルのメニュー項目に使用している語句で、どれだけ高い検索順位に入っているかがわかるはずだ。どう、すごいだろ? ドメイン名の力がそこそこ強ければ、各メニューのトップページは、名前として付けられた語句で、まず間違いなくトップ20に入れるだろう。

このアドバイスをほぼ忠実に守っているサイトの例を紹介しよう。

Edmundsのトップレベル・ナビゲーション
日本語訳はWeb担編集部で追加

結果はどうなったかって? ためしに「car review(カー・レビュー)」「car buying guides(自動車購入ガイド)」「road tests(ロードテスト)」で検索してみてよ。なんだったら、ものすごく競争率の高い「used cars(中古車)」で検索してみてもいい。すべてトップ10に入っている。常にこうなるとは言わないけど、トップレベルのメニュー項目名が持つ力の証明にはなっていると思う。

※Web担編注 編集時点では、「road tests」では残念ながらトップ10落ちしていた。→詳しくはコメント欄を参照

だから、次にトップレベルのメニューを作り直すか、新しいサイトを立ち上げる機会があったら、検索者のことを考えてみて。検索者はキーワードを通じて、大まかに、あるいは具体的に、自分たちの求めるものを伝えているんだ。わかりやすさやユーザビリティを保ちつつ、創造性の高いメニュー項目名を付けることができれば、勝ったも同然だ。

追伸:SEOmozのメニュー項目にどんな名前がついているか注目してほしい。「SEO Tools」や「SEO Services Marketplace」だ。さて、僕らが本当にずる賢くて、トップレベルのリンクメニューの1つを「バイアグラの購入……別名ブラックハット的SEOの仕組み」なんていうものにしていたらどうだったかな?

用語集
SEO / SEOの意外な裏技 / アンカーテキスト / ディレクトリ / デザイン / トップページ / ドメイン名 / ナビゲーション / ユーザビリティ / リンク
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