アスクルが一部商品の出荷トライアル運用を開始、手運用による出荷スキームを構築
医療・介護含む一部法人にコピー紙など37品目をFAXで受付、東京・大阪の2拠点から配送
  7:03  EC/ネットショップ | その他 
アスクルはランサムウェア(身代金要求型ウイルス)に10月19日に感染したシステム障害で、復旧に向けて一部商品を出荷するトライアル運用を始めたと10月29日に発表した。同社の倉庫管理システム(WMS:Warehouse Management System)を使わない手運用による出荷スキームを構築し、コピーペーパーなど37品目を新木場物流センター(東京都江東区新木場)とASKUL大阪DC(大阪市此花区北港緑地)の2拠点から出荷する。

コピー紙以外の対象商品はペーパータオル、トイレットペーパー、ごみ袋などで全て箱単位。トライアル運用の開始時点では医療機関や介護施設を含む一部のBtoB(法人向け)顧客に限定して注文を受け付け、個別に案内している。今後、運用状況の検証を踏まえて対象となる顧客や商品数を拡大する。注文方法はFAX。注文から配達までのリードタイムは通常時のサービスレベルではない。
アスクルの子会社でWMSを利用する物流事業のASKUL LOGISTが、良品計画など外部の物流を請け負う3PL事業は今回のトライアル運用の対象外。現時点でWMSの復旧スケジュールは未確定で、本格的なサービス再開まで出荷トライアル運用を検証しながら順次拡大していく。システムの詳細なログ解析や異常に関する監視、原因・障害対象範囲の調査を継続している。現時点では個人情報等の流出は確認されていない。

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