デジタルサイネージ広告、2030年には1,600億円超規模へ。屋外ビジョンが牽引か【デジタルインファクト/LIVE BOARD調べ】
「動く広告」が街を席巻? デジタルサイネージ、大手コンビニも全国1万店舗に導入。
8:00 調査/リサーチ/統計 | 調査データ
シード・プランニングの子会社であるデジタルインファクトは、LIVE BOARDと共同で、デジタルサイネージ広告市場※に関する調査を実施した。
※デジタルサイネージ広告:公共機関、商業施設、屋外などに設置されたデジタルで稼働するサイネージ上に表示される広告のこと。
デジタルサイネージ広告市場、2030年には1,647億円へ拡大

2025年のデジタルサイネージ広告市場規模は、1,110億円(前年比116%)と推計された。街中や店内などで臨場感のあるクリエイティブを届けられるデジタルサイネージ広告への需要は年々高まっており、2030年には1,647億円(2025年比148%)に達すると予測している。
また、注目市場の1つであるリテールメディアでは、これまでスーパーマーケットやドラッグストアで先行してデジタルサイネージの設置が進められてきた。近年では、大手コンビニエンスストアチェーンで全国10,000店舗以上にサイネージを導入するなど、広告配信が一気に拡大している。

セグメント別で見ると、「交通」が522億円で全体の47.0%を占めた。鉄道車両や駅施設、タクシー、バス、空港、航空機などにおいて、デジタルサイネージ端末の設置や商品開発が進んでいる。以下、「商業施設・店舗」が260億円で23.4%、「屋外」が192億円で17.3%と続いた。

特に「屋外」においては、渋谷や原宿といった人気地区の駅前屋外大型ビジョンが好調に推移している。大阪・関西万博に合わせた展開も進み、関西エリアでの需要も拡大中だ。こうした動きを背景に、2030年には「屋外」市場規模が345億円に達すると見込まれている。
調査概要
- 【調査期間】2025年7月~9月
- 【調査対象】デジタルサイネージ広告関連事業者
- 【調査方法】LIVE BOARDならびに、デジタルインファクトが保有するデータ、公開データ、デジタルサイネージ広告事業にかかわる企業へのインタビュー調査
- 【調査実施機関】デジタルインファクト
- 【調査主体】LIVE BOARD
- 【調査監修】CARTA HOLDINGS
- 【備考】デジタルサイネージ広告については、デジタルサイネージの設置者及び関係者を除く、第三者が広告宣伝活動などを目的に費用を支払うことで利用が出来るものを対象とする。市場規模は、広告主によるデジタルサイネージ(上で表示される)広告媒体に対する年間支出総額とする。一部、商取引上媒体費と制作費が不可分とされているものを除き、媒体費のみを対象とする。
ソーシャルもやってます!