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表ではホワイトSEO・裏でリンクスパム、日本のSEO業界には手動対策の強化が必要か【SEO情報まとめ】

「結局はSEOスパムには手動対策をしっかりとやらないと、業界健全化はできないんじゃないか」――グーグルはペナルティを強化すべきか否か

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「日本のSEO業界では、表でホワイトにみせるけど裏ではリンクスパムをやってるところがまだまだある(しかも有名どころで)」

「結局はSEOスパムには手動対策をしっかりとやらないと、業界健全化はできないんじゃないか」

グーグルが「SEOスパムは無効化するだけ、ペナルティはめったに与えない」件について、よろしくない現状の指摘があった。

グーグルはペナルティを強化すべきか否か。

ほかにも、titleタグの評価、順位に関係するリンクの指標、URL構造が重要なSEOなどなど、あなたのSEOに役立つ情報をまとめて紹介する。

今週は、筆者も登場している「2021年のSEOトレンド」をおまけとして紹介している。

  • 検索結果で省略される長いtitleタグは、評価対象になるのか?
  • リンクの合計数とリンク元ドメイン名の合計数はどちらが重要?
  • グーグルSEOでURLが重要になる2つのケース
  • 2月のグーグル検索オフィスアワー: インデックスされない、著作権侵害サイトの影響、監修者の構造化データなど
  • 5人のSEOが2021年のSEOトレンドを予測
  • コア ウェブ バイタルを良くしたいなら、ReactやVue.jsよりAMPを使うのが楽?
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  • ECで買うとき、62%の人が、他の人がSNSに投稿した写真を見ると買う気が増す
  • 適切な検索結果がないときのメッセージをグーグルが変更
  • 98%のレビューがグーグルマップから削除されても順位が下がらないのはなぜ?
  • 5500万件の不正レビューをGoogleマップから削除、Googleはどのようにマップスパム対策しているのか?
  • Google、画像検索を改良――重複を減らし、多様性を確保

今週のピックアップ

表ではホワイトSEO・裏でリンクスパム、日本のSEO業界には手動対策の強化が必要か
グーグルさんしっかりよろしくね (木村賢 on ツイッター) 国内情報

日本のSEO業界では、表でホワイトにみせるけど、裏ではリンクスパムをやってるところがまだまだある(しかも有名どころで)。

結局はSEOスパム取り締まりのために手動対策をしっかりとやらないと、業界健全化はできないんじゃないか。

日本におけるSEOの現状について、サイバーエージェントSEOラボ研究室長の木村氏が裏事情を含めて嘆いている。

というのも、筆者が個人ブログで公開した「現在のGoogleはスパムを無効にするだけで、順位を下げることはめったにない」という記事に関連して、木村氏が次のようなツイートを連投したのだ。

SEOスパムに対するグーグルの現在のスタンスは、概して言えば「無効化」であって「ペナルティ」ではない。つまり、ガイドライン違反をしていても、基本的にはマイナスの状態(サイトが検索で表示されなくなるなど)になることはないのだ(まったくないわけではない、詳しくは後述)

グーグルがそうしている背景には、納得できるものもある。「SEOテクニック」として流布された情報を、それがガイドライン違反の手法だと知らずにやってしまうブロガーやウェブマスターが歴史的に多かったことなどだ。

そうした「良くないと知らずにSEOスパム手法を使っている」サイトを罰する方向にすると、その人たちが情報を発信し続けられなくなってしまう。となると、Google検索の重要なリソースである「情報」が減ってしまう。そのためグーグルは「SEOスパムをしたら罰する」のではなく「SEOスパムをやっても意味がない」ようにして、SEO知識がない人でも情報を発信し続けられるようにしているわけだ。

しかしこれは、裏を返すとスパマーにとっては「SEOスパム施策をやっても、無効化されるだけでペナルティは受けない、みつからずにうまくいけばメリット」という側面もある。こうした状況を木村氏は歯がゆく感じたのであろう。

もちろん、SEOスパムに対する罰がまったくないわけではない。不正行為の程度が度を越せば、グーグルは手動による対策を行うこともある(Search Consoleにはその確認メニューもある)。

しかし木村氏は、現状の手動対策では手ぬるいと指摘している。実際に裏でえげつないSEOスパムをやっているSEO会社が今でもあるようだとも示している。

さて、グーグルはもっと手動対策やペナルティを積極的に進め、SEOスパムを撲滅する方向に動くべきだろうか。

それとも、グーグルのSEOスパム対策を今後も進化させ続けるために、SEO屋がどんな手法を考えついているか把握するソースの1つとして「無効化」というあいまいな状況を続けるべきなのだろうか。

いずれにせよ、われわれは「まっとうな」SEOを続けるのが中長期のROIとして最良のはずだ。現時点では不利益がなかったとしても、「無視されるだけだから大丈夫」とたかをくくってスパム行為に手を染めないでほしい。

また、そうしたSEO業者の誘いには乗らず、他部署の人や業界の知人などにも正しい情報を伝えるようにしてほしい。

★★★★★
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

グーグル検索SEO情報

検索結果で省略される長いtitleタグは、評価対象になるのか?
対象だが、好ましくない点もある (Search Central Live) 海外情報

グーグルの検索結果ページでは、ページタイトルが長すぎる場合は「…」で省略して表示される。さて、省略された部分は評価の対象になっているのだろうか?

答えは「評価対象である」だ。

「…」で省略されたタイトル
「…」で省略されたタイトル

先日開催されたグーグル検索セントラルのライブセミナーでゲイリー・イリェーシュ氏が「評価対象である」としたうえで、ただし具体的に何文字ぐらい評価されるのかの細かい数字を気にするべきではないともコメントしている。

筆者なりの補足も交えて説明しよう。

検索結果に表示されなかったとしても、グーグルはtitleタグの記述をすべて認識し、インデックスしている。つまり評価の対象になる(ランキングにプラスに働くかどうかは別問題)。

titleタグが1万文字も2万文字もあってキーワードを詰め込みんでいたら別だが、常識の範囲内であれば手動の対策を受けることもないだろう。

ただし、長いtitleタグは検索結果ですべては表示されないことがある。つまり検索ユーザーには見てもらえない。また、クエリによっては、グーグルはtitleタグに従わずに、修正したページタイトルを検索結果に表示することもある。長いtitleタグは修正が発生しやすくなる条件の1つだ。

以上を踏まえてまとめると、次のようなことだ:

  • 検索結果に表示されないとしても、グーグルtitleタグ内のテキストを原則としてすべて認識する(評価対象になる)

  • とはいえ、検索結果で表示されない部分はユーザーには見えないので、長すぎるtitleタグは検索ユーザーの体験としては好ましくないとも言える

  • 検索クエリによっては、グーグルがtitleタグを修正することがある。長いtitleタグは修正の条件になりうる

  • ページの内容を簡潔に表現し魅力的に響くtitleタグが理想だが、表示されない部分を気にしすぎる必要もない

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

リンクの合計数とリンク元ドメイン名の合計数はどちらが重要?
どちらも関係なし (Google SEO office-hours) 海外情報

リンクは今でもSEOにとって重要な要因だ。では、次の2つだと重要なのはどちらだろうか?

  • 被リンクの合計数
  • 被リンクのリンク元ドメイン名のユニーク数

英語版のオフィスアワーで出た質問に対して、グーグルのジョン・ミューラー氏は次のように答えた。

私たちのシステムではそういったふうには区別していないと思う。私の観点から言わせてもらえば、サイトに張られているリンクの合計数にもリンクしているドメイン名の合計数にも意識を向けたりはしない。

というのも、私たちはまったく違ったやり方でリンクを見ているからだ。私たちが意識しているのは、次のようなことだ:

  • サイトに関連性があるのは何か
  • 個々のリンクにどのように重み付けをするべきか

リンクの合計数もドメイン名数も重要ではない。

やろうと思えば、数百万サイトから数百万件のリンクを自作自演できるし、私たちはそのすべてを無視できるだろう。

一方で、1サイトから張られたたった1本のリンクでも、そのサイトを評価すべき重要なリンクだと判断する場合もあるだろう。たとえば、有名なニュースサイトのトップページからのリンクなどだ(そうしたリンクを必ず高く評価するという意味ではない)。

要するに、「リンク数」「リンク元ドメイン名数」といった合計数は、本質的にはまったく無関係なものだ。

リンクの数やリンクしているサイトの数にフォーカスするのは10年以上前のSEOだ(アルゴリズムを分析しようとする企みなので、SEOと呼ぶべきではないのかもしれないが)。今のグーグルは純粋なリンクの数だけを評価要因にしてはいない。評価すべきかどうか、評価するのであればどの程度評価するのかなどもっと細かな粒度で評価している。

ところで、ミューラー氏のこうした説明に、次のように食って掛かった人がいた:

ルールその1: ジョン・ミューラーやグーグルが言ったことを決して信じるな!

ミューラー氏はサラリとこう返した:

それで幸せになるのであれば、リンクを数え続けてくださいな。近頃では、楽しみの源があるのはいいことだろうからね(でも、ランキングアルゴリズムを喜ばせることはないだろがね)。

もちろん、多くのサイトを統計的に判断すれば、リンク数やリンク元ドメイン名数と評価に何らかの相関がある可能性はゼロではない。しかし、そこを指標として労力をかけるべきかという観点では、ミューラー氏の言うことが正しいのだろう。

あるトピックに関して、検索ユーザーのニーズを満たすコンテンツを作り、それをさまざまな人(サイト)に評価してもらえれば、検索順位を獲得できるはずだ。そうした施策の結果を被リンクで確認するのは1つの手段として悪くないかもしれない。

しかし、「被リンクをがんばって増やせば良いコンテンツになる」わけではない。それだけで検索エンジンに評価される時代ではないと思っておくべきだろう。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

グーグルSEOでURLが重要になる2つのケース
多言語サイトとアダルトサイト (John Mueller on Twitter) 海外情報

URLをどのような構造にするかは、SEOで重要なのだろうか?

結論としては、グーグルはランキング決定に利用する要素として次の2点を見ている(ただしランキングに強く影響するものではない):

  • URLの構造
  • URLに含まれる文字

しかし、グーグルのジョン・ミューラー氏によれば、URLがとても重要になる場合として次の2つのケースがあるとのことだ:

  • 多言語・多地域向けサイトで、国や地域をサブディレクトリで分けている場合
  • サブディレクトリでアダルトサイトを運用している場合

たとえば、日本語・英語・ドイツ語のグローバサイトを次のURL構成で公開していたとする。

  • example.com/jp/ ⇐ 日本語サイト
  • example.com/en/ ⇐ 英語サイト
  • example.com/de/ ⇐ ドイツ語サイト

このように構成しておくと、グーグルも次のように認識しやすくなる(人間にとっても同じはずだ):

  • /jp/ ディレクトリの下にあるのは日本語向けコンテンツ
  • /en/ ディレクトリの下にあるのは英語向けコンテンツ
  • /de/ ディレクトリの下にあるのはドイツ語向けコンテンツ

多言語サイトの場合は、実際にはhreflang属性を指定したlink要素などの設定が必要だが、URLも手助けになるのだ。

また、サイトの一部のコンテンツでアダルトコンテンツを扱っている場合もサブディレクトリで区切るといいようだ。

たとえば、example.com/adult/ の中でだけアダルトコンテンツを公開しておく。そうすれば、/adult/ サブディレクトリ配下のコンテンツだけがアダルト関連なのだとグーグルが認識しやすくなる。

そうするとグーグルはこのディレクトリの中のコンテンツだけをセーフサーチの対象にすればいいと判断できる。それによって、サイト全体がアダルトコンテンツだと誤認されてしまうのを防ぐことにも役立つだろう。

★★★☆☆
  • 多言語・多言語サイトとアダルトサイトを運用するすべてのWeb担当者 必見!
  • ホントにSEOを極めたい人だけ

2月のグーグル検索オフィスアワー: インデックスされない、著作権侵害サイトの影響、監修者の構造化データなど
今回は多岐にわたる質問 (グーグル検索オフィスアワー on YouTube) 国内情報

グーグルの金谷氏とあんな氏が2月のオフィスアワーを開催した。2人が回答した質問は次のとおりだ。

  • インデックス登録されない①(1:55
  • インデックス登録されない②(4:41
  • インデックス登録時のエラー対応(6:14
  • インデックスカバレッジの減少(12:09
  • コンテンツのない状態でページがインデックス(17:52
  • サイトマップに送信していません(20:30
  • デスクトップ版のクロール率が高い(22:00
  • 著作権侵害サイトの影響(23:31
  • 公式サイトより連携先サイトの方が高順位(30:02
  • 記事の監修者に関する構造化データ(35:01
  • 強調スニペットの表示方法(38:54
  • リッチリザルトテストのエラー(41:00
  • Search Console データ収集開始のタイミング(42:03
  • CrUX に必要なアクセス数(43:27
  • Google マイビジネスとコンテンツの重複(45:31
  • Google StoreBot とは?(46:49
  • リージョンゾーンの SEO 観点での影響(47:35
  • インタースティシャル(48:58
  • 安全でないサイトについての警告表示(52:18
  • サイトリニューアル時の注意点(55:03
  • 301 リダイレクトが使えない場合の正規化変更(58:55

今回の質問は数が多く、内容も多岐にわたる。気になるものだけでもチェックしておこう。その質問の場所にリンクしてあるので、ダイレクトに再生できる。

最初から通しで視聴したい人のために動画も埋め込んでおく。

念のために補足しておくと、「ウェブマスター オフィスアワー」とは、グーグルの社員が登場して、一般のウェブマスターからのサイト運営に関する質問に回答したり、ウェブマスターとカジュアルに情報交換したりしていく動画プログラムだ。

あなたも気になっている疑問や問題があれば、こちらのフォームから送信できる。次回以降のオフィスアワーで取り上げてもらえるだろう。

★★★★★
  • すべてのWeb担当者 必見!

11本目のおまけ情報

5人のSEOが2021年のSEOトレンドを予測
SEO施策の優先度決定の参考に (Zo Digital Japan) 国内情報

通常、このコラムでは10本の記事をピックアップしているが、今回はおまけでもう1本取り上げる(筆者も登場しているのでおまけ扱い)。

「2021年のSEO予測」を主テーマに、日本と世界のトレンドを5人がそれぞれコメントしている記事だ。

筆者のほか、著名なSEO専門家を含む合計5人の見解が掲載されている:

  • モトコ・ハント 氏
  • 渡辺隆広 氏
  • 松尾茂起 氏
  • ヘイショー 氏

SEO施策を考えたり優先付けしたりするのに、それぞれのSEO専門家のトレンド予測を参考にしてほしい。

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  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

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