旅行の常識が変わる!? 約8割が利用する「AI観光」の新トレンド【JTB総研調べ】
JTB総合研究所は、「生成AIの利用と旅行についての調査」を実施した。日常や旅行における生成AIの活用方法について、スクリーニング調査では10,705人、本調査では432人を対象に調査している。
約8割が旅行で生成AIを利用! 観光プランもAIで完結?
まず、旅行に関して生成AIを利用した経験があるかを聞くと、生成AIを週1回以上利用している人のうち、77.8%が「ある」と回答した。年代別に見ると、女性20代が89.3%、男性30代が85.7%と高く、若年層において旅行での利用が進んでいることがわかった。
具体的にどのようなシーンで利用したいかを聞くと、「旅行の行程作成やルート提案」「交通手段の検索・予約」「旅行先のグルメ情報検索」など、旅行計画に関する項目が上位に。また、「観光スポットの解説」や「混雑状況の予測」など、リアルタイムで役立つ情報への期待も高かった。
生成AIの利用率トップは「女性20代」日常的な雑談も?
生成AIの利用率について聞くと、全体では約半数が「利用している」と回答。最も利用率が高いのは女性20代で、そのうち30.0%が「毎日、1回以上利用している」と答えた。
生成AIの主な利用場面としては、「知りたいことが漠然としている・検索キーワードがわからない時」が48.4%で頭一つ抜けており、ついで「仕事や学業などの質や効率を上げる」が40.5%、「自分ではできないことをやってもらう(画像や動画生成など)」が40.0%と続いた。
また、40代男女では「日常の相談事」、女性20代では「人には聞けないことを聞く」「単純に会話を楽しむ」などが突出しており、性別や年代によってさまざまな使われ方をしていることがわかった。
生成AIが未来のパートナーに? 「自分の一部」「恋人やペット」の声も
生成AIを利用するメリットとしては、「手間や時間の短縮」に続き、「判断に迷った時の参考意見が聞ける」、「自分に気づかなかったことを提案してくれる」など、自分の思考を広げられることに価値を感じているようだった。
一方でデメリットとしては、「正確な情報でない場合がある」、「有料プランだと費用がかかる」、「依存してしまう」、「自分の能力が衰える」などが挙げられ、生成AIに頼りすぎてしまうことへの不安の声も多かった。
最後に、生成AIをどのような存在として捉えているかを聞くと、「高度な情報検索ツール(32.2%)」が最も多く、以下「良き相談相手(15.0%)」、「信頼できる友人(10.4%)」と続いた。年齢が上がるほど「高度な情報検索ツール」の割合が高くなる一方で、若年層男性では「自分の一部」、若年層女性では「ペット」「恋人」といった回答も目立った。
調査概要
- 【調査期間】2025年7月16日〜7月29日
- 【調査対象】
・スクリーニング調査:日本国内に居住する20歳以上の男女(10,705人)
・本調査:上記のうち、過去1年以内に1回以上泊まりがけの観光旅行をした経験があり、かつ生成AIを週に数回以上利用している人(432人)
・インタビュー調査:20歳〜69歳の男女で、日常的に生成AIを利用している人(29人) - 【有効回答数】スクリーニング:10,705人、本調査:432人、インタビュー:29人
- 【調査方法】インターネット調査会社が保有するモニターに対し、Webアンケート調査およびインタビュー調査を実施
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