キーワード出現頻度を話題にするのはもう止めない? by Google など10+2記事(海外&国内SEO情報)
※来週(6/10)は、筆者イベント参加で出張のためお休みとさせていただきます。再来週(6/17)の更新をお楽しみに。
- キーワード出現頻度を話題にするのはもう止めよう
自然で良質な文章に (Google Webmaster Help Forum)検索エンジンでの順位決定にキーワード出現頻度(キーワード出現比率、キーワード比率)なんてものを意識するのは、かなり前に得策ではなくなっている。そう発言するグーグル社員、ジョン・ミューラー氏の説明を紹介する。
キーワード出現頻度に関しては、2008年に私がプレゼンテーションした「SEOの都市伝説と誤解」のなかでも触れている。
年月を経て、コンテンツから情報を得ることが検索エンジンは本当に上手になってきた。自分のページに関係があるかもしれないとあなたが思っているキーワードの形式をすべて含める必要はないし、各々のキーワードを特定の回数繰り返す必要も明らかにない。
別の側面から見てみると、検索エンジンが自然な文章から内容を正しく理解できるなら、あなたがキーワードを詰め込もうとしていたら、それに気づくということになる。
キーワード出現頻度に気を向けるのではなく、文章を自然に書くことを勧める。それが検索エンジンとユーザーの両方からコンテンツに必ず満足してもらえ、友だちにも将来紹介してもらえる良いやり方だ。
「文中にキーワードが何回出現したか」とか「ページ内でのキーワードの出現率は何%だ」といったことが検索結果での順位決定に影響すると思い込んでいるウェブ担当者は、今どきかなり減ってきているだろう。とはいえ、まだまだ信じられている都市伝説の1つのようなので、今回ピックアップした。
ターゲットにしたキーワードがテキストとして書かれていることは重要だとしても、現在の検索エンジン、特にグーグルのアルゴリズムは、「キーワードが何回書かれていて全体における比率が何%だから評価を上げる」なんて単純なものではない。キーワードの出現に気を取られるあまり不自然な文章になる方がよっぽど大問題だ。
日本語で読めるSEO/SEM情報
- SEOセミナーの重要ポイントを語ったツイート群
見やすくまとめてくれて感謝 (Togetter)おなじみアイレップの渡辺隆広氏が、自身のセミナーでの重要点のまとめを13個ツイートし、それをパシのSEOブログの竹内氏が、トゥギャッターにまとめてくれた。
有益な情報が詰まっているので読んでおいてほしい。
とはいえ、さすがにセミナーの内容をすべてTwitterで得られるわけではない。140字制限で省略されている部分については……渡辺氏の次回のセミナーに期待するのがいいだろう。
- モバイルgooで大きなアルゴリズム変更か?
モバイルSEO情報は貴重 (モバイルSEOの勧め)モバイルgoo検索で比較的大きな順位変動が発生したようだ。こちらの記事に書かれているに分析によると、クローラのパターンに大きな変化が発生したらしい。結果として次のような特徴が見られるとのこと。
今回の傾向はスモールワードでトラフィックを稼いでいるようなサイトで厳しいものになったようです。対照的にビッグワードに強いところはあまり変化は無かったと推測されます。 - アンカーテキストの偏りは危険
何事も偏りすぎは禁物 (サクラサクのSEOブログ)サイトが獲得している被リンク全体のなかで、キーワード単体のアンカーテキストによるリンクの割合が高くなるとランキングが下がるという状況が発生している模様。対策として、そうではないリンクの比率を高めて単体アンカーテキストリンクの割合を下げたところ、ランキングが回復した例があるといったデータを解説した記事。
アンカーテキストが偏り過ぎるとグーグルに目をつけられる傾向が強まっていることをこのコーナーで何度か伝えている。自然に集まるリンクが中心のサイトには無関係の話であるが、自作自演のリンクに頼っているなら目を通しておくといいだろう。また、SEO業者に対策を依頼している場合は、業者がどんなリンクを設置しているのかも把握しておかないとこういった落とし穴にひっかかってしまうこともわかるだろう。
Web担の読者には、アンカーテキストの分散を気にすることのないリンク構築を目指してほしい。
- パンくずリストは役立たず!?
ユーザーの行動は不条理なもの (インハウスSEOブログ)パンくずリストは、ユーザーが今サイトのどこにアクセスしているかを認識したり、たどってきたページに戻りやすくしたりするために設置するものだ。ところがパンくずリストの使い方どころか、その存在にすら気付かないユーザーが普通に存在するようだ。こちらの記事ではそんな実例を紹介している。
Web担の読者はコンピュータやネットにそれなりに詳しいはずなので、まさかと思うかもしれない。筆者もそう思った。しかしウェブ担当者が当たり前と思っていることは、一般ユーザーにとって決して当たり前ではないことを示すよい例だ。サイトを作成するときは想定したとおりに機能しているか、第三者にチェックしてもらう仕組みを作りたい。また、費用はかかるが、ユーザー中心設計を得意とするコンサルティング企業などに、ユーザーテスト(対象ユーザーと似たような人に実際にサイトを操作してもらってその様子を観察することでユーザー行動を理解する施策)を依頼するのもいいだろう。
- 質の高いサテライトサイト×3種類
堂々と張れる自作リンクの供給元 (swat9)メインのサイトへ外部リンクを供給するための質の高い“サテライトサイト”を構築する方法を解説した記事。3タイプのサテライトサイトを挙げている。
- ハブサイト
- マニアックな専門サイト
- ツール配布サイト
どれを構築するのにしても時間と労力がかかるだろうが、優良なコンテンツを提供するサイトが作れる可能性はありそうだ。興味があれば試してみるのもいいだろう。
このコーナーでは「自作リンク」は否定しているが、こうした「ユーザーの役に立つコンテンツ」を作れるのならば、そこからのリンクは「グループサイトからのリンク」であり、もはや自作リンクではないといえるだろう。
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