著者とコンテンツを関連付ける「rel="author"」タグ登場 など10+2記事(海外&国内SEO情報)
- 著者とコンテンツを関連付ける「rel="author"」タグをグーグルが導入
「何が書かれているか」に加えて「誰が書いたか」の情報 (Google Webmaster Central Blog)グーグルは、ページコンテンツの作成者をグーグルに伝え、ウェブ上のコンテンツが誰によって作られたかを特定するための「rel="author"」属性のサポートを始めたことをアナウンスした。ウェブページを特定の作者と結びつけることで情報を探しやすくするのが狙いだ。
サイトでこれを実現するには、サイト内に著者情報を表示するプロフィールページを設け、各コンテンツページからそのコンテンツ著者のプロフィールページへリンクを張り、そのリンクにrel="author"属性を追加するだけだ。
たとえばWeb担では複数の著者が記事を公開している。筆者もそのうちの1人で筆者専用のプロフィールページがある。今あなたが見ているこのページは筆者が作成したコンテンツである。したがって、このページからプロフィールページへリンクし、そのリンクに「rel="author"」属性を付ける。次のような記述になる。
記事筆者:<a href="/e/2011/04/15/10099" rel="author">鈴木謙一</a>
現状では、rel="author"は同一ドメイン内でのみ有効である。今後の使われ方を見てrel="canonical"のように将来的にはクロスドメインでサポートしたいと、SMX Advancedでグーグルのマット・カッツ氏は話していた。
さらに、同一の著者のプロフィールページが複数のサイトに散在している場合には、また少し違う「rel="me"」属性を使って、各プロフィールページを紐づけられる。
たとえば、筆者は個人ブログも運用している。その個人ブログとWeb担のこのコーナーの著者が同じであることをグーグルに伝えられる。そのためには、Web担にある筆者のプロフィールページから筆者の個人ブログへ張るリンクにrel="me"を追加し、今度は反対に筆者の個人ブログからWeb担のプロフィールページにrel="me"の付いたリンクを張る。相互リンクのような形になる。これは、次のような記述になる。
鈴木謙一についてさらに<a href="http://www.suzukikenichi.com/blog/about/" rel="me">詳しくはこちら</a>から
<a href="http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2009/04/10/5350" rel="me">Web担当者Forum</a>で寄稿しています。
「rel="author"」にしても「rel="me"」にしても、必要なサイトや使う場面は限られてくるように思える。グーグルは、これらの属性によってウェブページだけではなくコンテンツ作成者もコンテンツ評価のシグナルとして取り入れることを期待しているようだ。
グーグルは順位決定にツイッターのリンクを利用しているが、単にURLがツイートされた回数だけでなく、どんな人がツイートしたかも「オーサー・オーソリティ」として考慮しているという。同様に、「だれが書いたのか」という要因をウェブページの評価にも取り入れ、PageRankに加えてAutherRankとも呼ぶべき指標がランキングに関わってくることも将来的にあり得るだろう。
日本語で読めるSEO/SEM情報
- 日本でもグーグルのウェブ検索にソーシャル検索が合体
果たしてソーシャルを上手に検索に組み込めるか (グーグル 日本版 公式ブログ)グーグルは、日本でもウェブ検索とソーシャル検索を融合したことを公式にアナウンスした。米グーグルでは今年の2月にスタートしていた機能だ。
グーグル内のサービスやツイッターなどのソーシャルサービスで繋がっているユーザーが作成したりオススメしたりしているページが検索結果に出たときは、そのユーザーの名前と写真が表示される。
この表示はパーソナライズ機能の1つであり、グーグルアカウントにログインしているときだけ適用される。また検索順位にも影響を与える。友だちが作成したりオススメしたりするコンテンツは上位に出やすくなることがあるのだ。
検索結果の質の向上に役立つことを期待したいのだが、実は問題点も多いようだ。Web担でおなじみの渡辺隆広氏が、長らくSEM業界に携わる深い見地からソーシャル検索が抱える課題やSEOに与える影響について語っている。こちらの記事もあわせて読んでいただきたい。
- ウェブマスターツールの順位&クリックのデータがGoogleアナリティクスと統合
本導入が待ち遠しい (アナリティクス 日本版 公式ブログ)ウェブサイトのアクセスデータを解析するためのツールとして、グーグルはGoogleウェブマスターツールとGoogleアナリティクスの2つを提供している。今回グーグルは、ウェブマスターツールで確認できる検索キーワードやクリック率のデータをGoogleアナリティクスで閲覧できるように改良することを発表した。
ただし、この統合はまだ一般公開されておらず、ベータ版としてパイロットテストの提供となる。パイロットベータにはこちらから申し込める。
複数のツールを行ったり来たりせず1つのツールの中で必要なデータを分析できるのは、とても便利になりそうだ。また、記事に掲載されている統合されたGoogleアナリティクスの画面では、検索キーワードのクリックや順位のデータが、その名もズバり「Search Engine Optimization」というメニュー項目に表示されているのも興味深い。
- あなたが想定するキーワードとユーザーが使うキーワードは違う
「想定外」があってはいけない (インハウスSEOブログ)どんなキーワードを狙うのがいいか、地域名とかけ合わせたキーワードを調査するのに、対象となる層のユーザーにヒアリングしてみたところ、予想とは違った意外な結果が出たというお話。ウェブ担当者のあなたが考える検索キーワードと、一般ユーザーが検索に使うキーワードは違うことがあることを表す良い事例だ。
キーワード調査に限らず、サイトのコンテンツがわかりやすいか、読みやすいか、また、ユーザービリティがどうかなどでも、ユーザーに直接聞いてみるというのは、ぜひ実践したい手段だ。
- 上級者向けSEOカンファレンスのレポートを初級者にも分かりやすく解説
SEOビギナー向けに編集 (SEO - 激動のアルゴリズムを探る)先週筆者が更新をお休みして参加してきた、米シアトルでのSMX Advancedのレポート記事を引用して書かれた記事。筆者のレポートはSEO上級者向けで難易度が高めなのだが、こちらはSEO初級者にとって有益と思われる部分を抜き出したうえで、重要な考えを付け足してくれている。読んでみてほしい。
最後の締めの言葉も的を射ている。
「SEOオワタ」に関してですが、ちょっと知識と頭があればSEOが終わってないのは分かると思います。また、終わるというのはあり得ないでしょう。こういうくだらない情報に惑わされているようじゃ駄目。ここのところ「SEOはもう終わった」という話題が出ていた件に関するコメントだが、「SEO」という言葉の定義は人それぞれなので、惑わされないようにするのが大切だ。少なくとも、検索エンジンが存在して人々が検索する限り、本質的な意味での「SEO」は続くと考えておくのがいいだろう。
- SEOを知るならこのサイト×19
このコーナーの常連がずらり (毒舌プランナーの異論持論)SEOの情報を収集するのに役立つサイトや記事を19個紹介した記事。このコーナーほかWeb担のいくつかのコーナーをはじめ、筆者がピックアップする常連サイトも多い。筆者は、こちらの記事で紹介されているサイトも含めて、数多くのサイトからWeb担の読者に役立ちそうな記事をピックアップしているが、すべてを紹介しきれないこともある。余裕があるなら定期的にチェックしてみてほしい。
また、別のブログではツイッターでフォローするといいSEO関係者がリストアップされている。情報収集に夢中になってしまうのも困りものだが、ブログには出てこない良い情報が手に入ることもある。ツイッターをやっているならこちらもチェックしてみたい。
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