フェイスブック公認のSEOガイドは間違いだらけ? など10+2記事(海外&国内SEO情報)
- フェイスブック公認のSEOガイドは間違いだらけ?
誤解を招く説明が多々あり (SEMリサーチ)米国のSEO企業ブライトエッジ社が米フェイスブック社と共同でフェイスブックのためのSEOを解説する「Facebook Best Practices for Social SEO」を先日公開した。ところがこのドキュメントには誤った知識を与えかねない記述や説明不足の記載があるとして、渡辺隆広氏が注意を喚起している。
対象の検索エンジンがBingなのかグーグルなのか曖昧である、「いいね」や「シェア」データにGoogleはアクセスできないのにアクセスできるように受け取れる説明がある、何を達成するためのSEOベストプラクティスなのかのゴールが明確でない、など、いくつも注意点があるようだ。
フェイスブックにページを開設することはプロモーションに役立つとしても、検索エンジンからの集客を目的にするなら自社のウェブサイトのほうがずっと適しているとも指摘している。
また最後に次のような警告も発している。
「いいね!」や「シェア」の数とGoogleランキングには直接的な関係性は少なくとも現時点(2011年6月)でありませんので注意して下さい。MicrosoftはFacebookの詳細なデータにアクセスできるのでそれをBingと組み合わせることができますが、Googleにはその権利はないので技術的に不可能です。「いいね!を集めるとランキングが上がるんです、だからFacebookページ作って、うちに運用させてもらえば1万いいね集めます」なんて営業電話があったりするのですが、信じないように注意して下さい。
日本語で読めるSEO/SEM情報
- 気に入ったページに「Google +1」!
流行るか (グーグル公式ブログ 日本版)検索結果に出てきたページが気に入ったときに「+1」を付けられ、また、検索結果に知人が「+1」した項目があればそれがわかる「+1ボタン」の機能が、グーグル日本にも導入された。グーグル版「いいね!」ボタンともいえる機能だ。
「+1」は今年3月にGoogle.comで始まったサービスで、今回日本をはじめグローバルで展開された。ウェブページに貼り付ける「+1ボタン」はすでに公開済みだ。
グーグルはツイッターなど他社のソーシャルメディアとウェブ検索の連携にも積極的に取り組んでおり、日本でもソーシャル検索とウェブ検索の融合が先日始まった。今回の「+1」の日本展開についても力を入れているらしく、各サービスの公式ブログで一斉にアナウンスしている。Web担でおなじみの渡辺隆広氏は「+1は流行らない」として普及には否定的だが、この先どうなるであろうか。
ちなみに、グーグルが認識している「知人」の情報は、Googleアカウントにログインしてソーシャル コネクションとコンテンツのページで確認できる。
- Bingから“Webマスター向けTips” 登場!
GoogleのSEOにも役立つ (Bing日本版公式ブログ)マイクロソフト米国本社のBing開発チームのエンジニアがオフィシャルブログ上にエントリしている「ウェブサイト制作上の注意点」「SEOのコツ」など役に立つコンテンツをBing日本チームが邦訳し、「Bing Webマスター向けTips」として公開した。19個のエントリを新たに追加し、全部で37記事ある(2011年6月29日時点)。
必ずしもBingに限定した情報ではなく他の検索エンジンへの最適化にも役立つ情報がたくさん掲載されている。時間を確保してすべて読んでみよう。
- 魅力的なレポートが新Googleアナリティクスに登場
いわゆるアトリビューション分析が可能に (リアルアクセス解析)現在ベータ公開中の新バージョンのGoogleアナリティクスに「マルチチャネル」という機能が登場した。マルチチャネルでは、サイトへのアクセスとコンバージョンを、セッション単位の分析ではなくユーザー単位で分析できる。そのため、コンバージョンの初回流入元を調べたりどんなプロセスをいくつ経て最終的に購入に至ったりしたかなど、それぞれのトラフィックソースがどのように関係して販売やコンバージョンにつながっているかを確認できる。
リアルアクセス解析さんが、登場したばかりのマルチチャネルをレビューしている。どんなことができるのかチェックしてみてほしい。
現在、マルチチャンルは先行申し込みしたユーザーを対象に少しずつ導入されている。筆者も使えるようになっている。マルチチャネルはいわゆる「アトリビューション分析」に相当する、主に有料ツールで提供されているようなレポート機能だ。このアトリビューション分析が無料のGoogleアナリティクスで使えるというのは非常に魅力的だ。
- 301リダイレクト3万ページのURLを変更したらアクセス大激減
入念な事前準備が必要 (グーグル ウェブマスター向け 公式ヘルプフォーラム)サイトリニューアルにあたって、ドメイン名はそのままだが約30,000ページのURLを301リダイレクトによって変更したところ、1週間が過ぎたところでアクセス半減してしまうトラブルに見舞われたウェブ担当者がグーグル公式ヘルプフォーラムに支援を求めて投稿した。
大量のページのURLを変更したときは、一時的、長期的に順位が下降するケースがあり筆者も経験している。しかし目立ったトラブルもなくアクセス減少がまったく見られないケースもある。多くのページのURLを変更するときは以下をチェックしておくといいだろう。
- 301リダイレクトが確実に実行されていることを、HTTPヘッダーを調べて確認する
- 失敗しても影響の少ないページから始める
- 状態を把握しやすいようにディレクトリ単位で実行する
- 内部リンクのURLを新しいURLに変更する
- 外部リンクも可能なかぎり新しいURLに変更する
- 更新後のURLでXMLサイトマップを送信する
準備できるなら、実サーバーとまったく同じ環境を構築して事前チェックするのが好ましい。
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