国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
海外&国内SEO情報ウォッチ

スニペットを自由に表示させる裏技:meta descriptionを2倍に増量 など10記事(海外&国内SEO情報)

Google Analyticsの新バージョンや「SEOをしないことが最強のSEO」など

ページ

今週のピックアップ

  • スニペットを自由に表示させる裏技:meta descriptionを2倍に増量
    ★★★★☆ 試してみたい (Shark SEO)

    検索結果に表示されたウェブページの簡潔な説明文を「スニペット」と呼び、ページのmeta descriptionタグの記述が使われることが多い。ところが、検索キーワードによってはページコンテンツの一部がスニペットとして表示されることもあり、さまざまなキーワードそれぞれで最適なスニペットを表示するようにコントロールすることは難しい。

    ところが、こちらの記事では、meta descriptionタグに細工を施すことで異なるタイプのキーワードでも適切なスニペットを表示させることに成功している。

    その細工とは、「meta descriptionタグに記述する分量を倍にした」ことだ。2つのキーワードを対象にした説明文をそれぞれ考えて、meta descriptionタグに両方とも記述する。アルファベットの場合、スニペットに収まる文字数は156文字前後である。通常はこの数内に収めるのが理想だが、ここでは片方のキーワードに対して156文字以内の説明文を書くので、2種類のスニペット合わせて文字数は2倍の300文字以上になる。

    すると、同じページでもキーワードに対応したmeta descriptionタグの記述が適切に表示されるらしいのだ。

    実験では、トップページのmeta descriptionに次のように記述した。一般的な2倍の長さで、前半の緑色で示した部分で1文、後半の青色で示した部分でまた別の1文になっている。

    Dave is a freelance SEO consultant, specialising in creative link building and in-depth technical site audits. To find out more, feel free to get in touch. Shark SEO is a search marketing blog with free advice on ranking your site better in Google, Bing & Yahoo. Check out the SEO blog today at SharkSEO.com.

    「freelance SEO consultant」で検索した場合のスニペットは次のようにmeta descriptionの前半が採用されている。

    1つめのスニペット

    「Shark SEO blog」で検索した場合のスニペットは次のようにmeta descriptionの後半が採用されている。

    2つめのスニペット

    本当に可能なのか、ぜひとも試してみたいテクニックだ。

日本語で読めるSEO/SEM情報

  • ヤフー、ナビゲーションを表示する検索結果をテスト中
    ★★★★★ 久々のヤフーネタ (Yahoo!検索)

    Yahoo! JAPANは、Yahoo!検索の検索結果ページにおいて、右サイドバーにナビゲーションメニューを表示するテストを一部のユーザーを対象に行っているようだ。筆者の環境でも確認できた。

    ヤフーの左ナビゲーションパネル付きの検索結果

    グーグルの検索結果と同じような3カラムになり、左側に検索結果を絞り込んだりするメニューが表示される形で、バーティカル検索に対応したカテゴリや言語、更新日による絞り込みができるようになっている。

    ただし、ご存じのとおり現在のYahoo!検索の検索結果はグーグルのもの。絞り込む機能が付いたとしても、オーガニック検索の順位に大きく影響するわけではない。

    グーグルがこれと似たような構成の検索結果にリニューアルしたのは2010年5月のことだった。ヤフーは検索結果データだけではなく、検索インターフェイスもグーグル化していくのだろうか?

  • 検索エンジンスパムを犯して困るのはあなた自身
    ★★★★☆ 「そもそも論」で片付けることなかれ (検索エンジンマーケティング考)

    湖と、そこに住む魚を獲ることを生業にした人をたとえにして検索エンジンマーケティングの倫理観を説明した記事。

    自分さえ、今さえよければそれでいいという考えでSEOの方法論を利用していると、検索エンジンを利用したビジネスそのものの質を浸食していき、回り回って自分の首を締めることになると警鐘を鳴らしている。「きれいごと」と片付けることなく、SEOに携わる人すべてに、たとえ心の片隅にでもいいので置いておいてほしい。

  • Google Analyticsが大進化の準備中
    ★★☆☆☆ 正式版公開が楽しみ (Google Analytics 日本版 公式ブログ)

    Google Analyticsの新しいバージョンがベータ公開されている。

    レポートされるデータ自体はほとんど変わっていないようだが、インターフェイスが変わっている。もっとも大きく変化したのはマイレポートだ。

    Google Analyticsの新バージョン

    新しいマイレポートには「ウィジェット」という部品を1つ1つカスタマイズしながら追加していったり、複数のマイレポートを作成できたりする。Google Analyticsを利用しているウェブ担当者はどのように仕上がって正式版として一般公開されるか楽しみに待とう。

    ベータ版でもいいから少しでも早く新しいバージョンのGoogle Analyticsを体験したいというのであれば、こちらから申し込んでおくといい。順次ベータ版にアクセスできるようになる。Google Analyticsにログインして上部に「新しいバージョン」と表示されるようになったら(下図を参照)、新しいインターフェイスを試せる。

    Google Analyticsの新バージョン

    気にいらなければ、現行のインターフェイスにいつでも戻せる。

  • SEOをしないことが最強のSEO!?
    ★★★☆☆ SEOのためではなくユーザーのために (Web in the morning)

    「SEOしないことがSEO」というWeb in the morningさんの発言が、一部でちょっとした物議かもしているようだ。

    「SEO」という言葉をどうとらえるのか、今の話をしているのか将来の話をしているのかなど、人によって捉え方や考え方が違うだろう。しかし、検索エンジンが望むSEOはするべきだし、検索エンジンが好まないSEOはしないほうがいい。それは断言できる。たとえばtitleタグにキーワードを入れることはユーザーにとってどんな内容のページなのかわかりやすくなるから検索エンジンが推奨するSEOだ。しかしランキングを操作しようとする、アンカーテキストの効果だけを狙った自作自演リンクは「しないほうがいいSEO」だ。

    「順位」「トラフィック」「売上」といった目の前のわかりやすいことにフォーカスした近視眼的な施策を繰り返すのではなく、顧客のためになるかどうか、社会のためになるかどうかを忘れずに仕事をしたいものだ。こういう時期だからこそ。

  • 人気500記事から導き出した、思わずクリックしたくなるタイトルの付け方
    ★★☆☆☆ 響き刺さる言葉を紡げ (男子ハック)

    ページのタイトル(titleタグ)はSEOにおける上位表示の要素として重要だが、それと同じくらい、ユーザーの興味を惹き付けてクリックを誘う要素としても重要だ。嘘・誇張・釣りはよくないが、「思わずクリックしたくなる」タイトルであれば、検索結果でのクリック率を高められるだろうし、はてなブックマークなどのソーシャルメディアで注目を集め、良質な被リンクを生み出すかもしれない。

    こちらの記事では、はてなブックマークの歴代500位までの記事のタイトルを調べた結果、次のような4つの傾向が見られたとレポートしている。

    1. 理想と現実のギャップがあるタイトル
    2. 記事を見ている人に問いかける
    3. 見てすぐに役に立つ
    4. 時間節約

    またブックマークされやすいキーワードを以下の4タイプに分類している。

    1. 初心者向けの記事に多いキーワード
    2. ノウハウを伝える記事に多いキーワード
    3. 記事を強調させる時に多く用いられているキーワード
    4. 時間や期間で強調する時に多く用いられるキーワード

    具体例も載せているので、クリックされやすいtitleタグを考えるときの参考にしてみてほしい。

ページ

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

カスタマージャーニー
顧客が製品・サービスを体験購入するまでのプロセスを示すもの。一連の流れを図式化す ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]