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検索順位を上げるSEOチェックリスト【2018年版】

2018年に検索順位を上げるために解決すべき9つの主な課題(チェックリスト)を順番に紹介する。

ウェブページの検索順位を上げる方法をSEOの専門家でない人に説明するのは、今でも難しい。この分野はますます複雑になっているため、成果を出すには、さまざまなテーマについて正しく理解する必要があるからだ。

今回のホワイトボード・フライデーでは、2018年に検索順位を上げるために解決すべき9つの主な課題を順番に紹介しよう。また、これを読めば、検索順位を上げる方法を他の人に説明する手がかりが得られるし、そのままチェックリストとして使えるはずだ。

検索順位を上げるSEOチェックリスト【2018年版】
クローラビリティ そのURLにクローラーがアクセスでき、グーグルがコンテンツを解析してインデックスできることを確認する。
キーワード調査 そのコンテンツで解決しようとしている課題について、検索ユーザーが答を探すために使っているキーワードやキーフレーズを調査する。メインのキーワードのほかに、関連性があって検索意図が共通するサブのキーワードがいくつか必要。	メインのキーワード	関連するキーワード1	関連するキーワード2
SERP調査 グーグルの検索結果に表示される内容を調べ、そのキーワード検索に関連していると現時点でグーグルが考えている内容を知る。	検索意図	コンテンツの種類	足りないもの
オーソリティ 信用が高く、影響力の大きい人物やチームに、ユーザーの目的にかない、検索結果の1ページ目にあるどのサイトよりも効果的にユーザーの問題を解決できるコンテンツを作ってもらう。	オーソリティ
スニペット スニペットに表示される要素を魅力的なものにする。title要素、meta descriptionタグ、URLなど。	お、これ良さそう!
広範なキーワード ページのテキストコンテンツ内で、メインのキーワード、サブのキーワード、関連キーワードをうまく使う。	KW	サブKW	関連KW
リッチスニペット 適切な場合は、リッチスニペットやスキーママークアップを利用して露出の可能性を増やす。
UX観点の表示速度とセキュリティ ページを最適化し、どんなデバイスや通信速度でも読み込み速度と見た目をできる限り良くし、セキュリティも確保する(HTPPS)。	めちゃ速っ!
広範な露出 「このコンテンツを拡散してくれるのは、どんな人なのか、なぜ広めてくれるのか」をしっかりと考えたうえで、ウェブやソーシャルネットワークで強力なリンクや言及、クチコミを獲得する。	ツイート	クチコミ	ポッドキャスト	業界誌(紙)	ブログ	顧客	動画	ニュース

Mozファンのみんな、こんにちは。新年のスペシャル版ホワイトボード・フライデーにようこそ。今回は、2018年に検索順位を上げる方法を、チェックリスト形式で簡単に説明しよう。

多くの人がこう思ったことがあるだろう。

ウェブページの検索順位を上げる方法をSEOの専門家でない人に説明するのは、ちょっと難しそうだ

その気持ちはわからなくもないが、今回のホワイトボード・フライデーで少し考えてみよう。

僕が先日、「280文字以内の簡単なチェックリストを送ってほしい」と頼んだところ、すばらしい回答がいくつか寄せられた。

SEOの世界では、検索順位に関して多くの要素がある。グーグルの検索結果で順位を上げるための要素だ。だが、大まかなテーマを考えてみたところ、今から紹介する9つのテーマが、2018年に検索順位を上げるために必要な要素をほぼカバーしていると思われる。

では、さっそく説明しよう。

①クロールとアクセスが可能なURLを作成する(そのコンテンツをグーグルが簡単にクロールし、解析できるようにする)

Googlebotのスパイダーがこのページにやって来て、テキストとして判読可能な形式で書かれたコンテンツの内容を理解できるようにすることが必要だ。

また、画像やビジュアル要素などのコンテンツをその内容が理解できるような形でページに埋め込み、グーグルがウェブインデックスを作成できるようにする必要がある。

これはきわめて重要なことだ。これが実現できなければ、残りの話は何の意味もない

②キーワードを調査する

君のサイトは、何らかの分野やトピックに関するものだろう。その領域で、検索ユーザーが疑問を解決したり問題の答にたどり着くために使っている「単語」や「フレーズ」を見つけ、把握する必要がある。それは、自分の会社やウェブサイトが解決に取り組んでいる問題であるべきだし、自社のコンテンツが解決に役立つ問題であるべきだ。

ここで必要になるのは、メインとなるキーワードだ。また、検索ユーザーの意図を反映した関連のサブキーワードをいくつか見つけられれば、なお良い。

検索語や検索フレーズの背後にある検索ユーザーの意図がすべて同じであれば、そのコンテンツで検索ユーザーの意図に対応できる。それができれば、最適化の取り組みで対象にできるメインのキーワードやサブのキーワードを手にしたことになるのだ。

③SERPを調べ、そのキーワード検索に関連しているとグーグルが考える内容を知る

グーグルのSERP(検索結果ページ)を調べてみよう。具体的には、グーグルで検索クエリを実行し、表示される結果を確認し、そのキーワード検索に関連しているとグーグルが考えている内容を判断するのだ。

どんなコンテンツが「この検索ユーザーのクエリに対する答えを提供している」とグーグルが判断しているのだろうか。そのコンテンツの狙い、必要なコンテンツの種類、そのコンテンツに足りないものを見つけ出そうとしてほしい。

人々が答を求めているのに、検索結果に表示されるどのサイトも答を提供していない、そんな問題が見つかれば、その不足を補うことで上位のランキングを獲得できる可能性がある。

この話を取り上げるよう提案してくれたガエターノ氏(@gaetano_nyc)に感謝したい。

④信用が高く、影響力の大きい人物やチームに、検索ユーザーの意図に対応したコンテンツを作ってもらい、検索結果の1ページ目で他のどのサイトよりも効果的にユーザーの問題を解決できるようにする

ここでは、次の3つの要素がある。

  • まず、本当に信頼でき、影響力の高い人物やグループにコンテンツを作ってもらう必要がある。

    そうすれば、コンテンツを拡散し、リンクを構築し、ソーシャルで共有してもらえる可能性が高まるからだ。また、検索ユーザーの目から見てもサイト訪問者の目から見ても、自社のコンテンツの信頼性が高くなる。グーグルの目から見てもだ。

    したがって、できる限りこの取り組みを行うことを強くお勧めする。

  • 次に、検索ユーザーの意図に対応し、彼らの問題を解決できるようにしてほしい。

  • そして、つくるコンテンツは検索結果の1ページ目で他のどのサイトよりもうまく問題を解決できるようにするのだ。

    なぜなら、この取り組みを行わず他のさまざまな最適化も行わなければ、検索ユーザーが君のサイトにフラストレーションを感じていることにグーグルが気づき、他のサイトの順位が上昇してしまうからだ。

Twitterでこの話を取り上げるよう提案してくれたダン・カーン氏(@kernmedia)に感謝したい。

⑤title要素とmeta descriptionタグを魅力的なものにする

ご存じのように、グーグルは今でもmeta descriptionをかなり頻繁に利用している。もちろん、利用していない場合もあるようだが、実際のところ、ページのmeta descriptionタグが使われている割合はかなり高い。タイトルよりも使われている割合が高いほどだ。

ページのURLも、グーグルによって短縮されることがあるとはいえ、スニペットや他の要素で使われている。

検索結果に表示されるスニペットは、SEOの取り組みにとって非常に重要なものだ。スニペットによって、検索結果での表示のされ方が決まるからだ。そして、その表示次第で、人々が君のサイトをクリックしたいと思うか、他のサイトをクリックしたいと考えるかが決まる。スニペットは、「他のサイトではなく僕のサイトをクリックしてほしい」と訴えるチャンスなのだ。

このような最適化を実行できれば、人々が答を求めている単語やフレーズを含むキーワードの面でも、関連性や獲得クリック数の面でも、他のサイトに勝てるようになる。

スニペットで重要になるスキーマや他の種類のマークアップについては後述する。

⑥メインのキーワード、サブのキーワード、関連キーワードをうまく利用する

「関連キーワード」とは、そのテキストコンテンツの中で、セマンティックな関連性を持ち、そのコンテンツがクエリに関連性があると検索ユーザーを納得させるために欠かせないとグーグルが判断するであろうキーワードのことだ。

ここで僕が「テキストコンテンツ」と言った理由は何だろうか。それは、ビジュアルコンテンツや動画コンテンツなど、埋め込み可能なコンテンツにキーワードを入れただけでは、グーグルが解析できるとは限らず、価値を認めてもらえない可能性があるからだ。

グーグルが埋め込みコンテンツをページ上の実際のコンテンツとはみなさないケースがあるため、そのページに関連キーワードがあることをグーグルに示す必要がある。

⑦適切かつ可能な場合は、リッチスニペットやスキーママークアップを利用して露出の可能性を増やす

これはすべての人にできることではない。だが、

  • コンテンツがGoogleニュースに掲載されている場合
  • レシピ関連のサイトを運営していて、ビジュアル要素や画像を取得できる場合
  • 強調スニペットを獲得していて、ビジュアル要素とクレジットがスニペットとして表示されている場合
  • スキーマが現在サポートしている旅行やフライト情報のような垂直型コンテンツでリッチスニペットを獲得している場合

などでは、このような取り組みがうまくいく。したがって、このような機会を活用すべきだ。

⑧ページを最適化し、読み込み速度と見た目をできる限り向上させる

ビジュアルやUI、それにユーザー体験を優れたものにすることで、ユーザーが目的の作業を最初から最後まで簡単に実行できるようにしよう。このような状態を、あらゆるデバイス、あらゆる通信速度で実現する。

それと同時に、セキュリティも確保すること。セキュリティはきわめて重要だ。HTTPSだけがセキュリティ対策ではないが、現時点でグーグルが大きな関心を持っているのはHTTPSだ。

HTTPSは、2016~2017年にかけて話題の的だった。2018年になってもHTTPSが引き続きグーグルの大きな関心事になることは間違いない。

⑨「コンテンツを誰がどのような理由で広めてくれるのか」という質問に対して、的確に答えられなければならない。

的確な答、つまりそのコンテンツを広めてくれそうな人々やパブリッシャーがわかったら、それを利用して、ウェブやソーシャルメディアで、強力なリンクを獲得し、コンテンツについて、言及してもらったりクチコミで拡散してもらったりしよう。

そうすれば、グーグルのクローラーにコンテンツをすぐ発見してもらえるようになるし、関連性の高い人物や影響力のある人物にも、すぐ見つけてもらえるようになるだろう。

◇◇◇

以上の取り組みをすべて実行すれば、2018年に検索順位を大きく上昇させることができるだろう。皆さんからのコメントや追加の情報、役に立つ情報を楽しみにしている。ツイートでのやり取りも遠慮なく見てほしい。

Twitterでアイデアをくれたすべての方、そして2017年にMozとホワイトボード・フライデーで僕たちの記事を見てくれたすべての方にお礼を言いたい。2018年が皆さんにとってすばらしい年になることを期待している。最後まで見てくれてありがとう。ではごきげんよう。

用語集
Googlebot / SEO / SERP / meta description / インデックス / クチコミ / クローラー / クロール / スニペット / スパイダー / ソーシャルメディア / リッチスニペット / リンク / 訪問者
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