サイトリターゲティング広告を始めたら、必ず聞きたくなる4つのポイント
この記事は、Yahoo!プロモーション広告 公式ラーニングポータルで公開されているリスティング広告「業界情報」の記事を、ヤフー株式会社の許諾のもと転載しています。オリジナルの記事はYahoo!プロモーション広告 公式ラーニングポータルのサイトでご覧ください。
1. コンバージョンに至らなかったターゲット層の条件リストを作るには?
サイトリターゲティングの効果的な運用には、広告主のプロモーションしたい商材に合わせた「グルーピングとターゲットリスト作成」が必要です。
中でも「購入(コンバージョン)に至らなかったターゲット層のリターゲティング」は、特にニーズの高い設定です。
それでは設定方法を確認していきましょう。
例えば、以下のようなウェブサイト(URL)と、サンキューページ(完了ページ)(URL)があったとします。
≪ウェブサイトのURLサンプル≫
ページ内容 | URL |
---|---|
トップページ、商品ページ等 | http://www.yahoo.co.jp/ |
サンキューページ | http://www.yahoo.co.jp/thankyou/ |
[YDN]タブの「ターゲットリスト管理」画面で以下のとおり設定します。
- ウェブサイト閲覧ユーザーの[条件リスト①]を作成
※デフォルトリストでも可 - コンバージョン済みインターネットユーザーの[条件リスト②]を作成
- 上記で作成した[条件リスト①]から、[条件リスト②]を除外設定する
≪設定例≫
リスト種別 | 設定内容 | リスト内容 |
---|---|---|
条件リスト① | URL:http://www.yahoo.co.jp/を含む (デフォルトリストでも可) | サイトを見たターゲット層 |
条件リスト② | URL:thankyou を含む | コンバージョンに至ったターゲット層 |
組み合わせ | 条件リスト①に一致 AND 条件リスト②以外に一致 | コンバージョンに至らなかったターゲット層 |
サイトリターゲティング条件リストの操作方法は、こちらをご覧ください。
2. 複数のウェブサイト(ドメイン)に関する広告を1アカウントで管理したい
例えば、「ヤフー食品」や「ヤフー洋服」のように、複数のウェブサイト(異なるドメイン)に関する広告を1アカウント内で管理したい場合、それぞれのウェブサイト閲覧したインターネットユーザーだけを抜き出した条件リストを作成する必要があります。
≪複数のウェブサイト(異なるドメイン)例≫
同一アカウントで管理しているウェブサイト | URL ※ドメインが異なる |
---|---|
ヤフー食品 | http://www.yahoo-food.jp/ |
ヤフー洋服 | http://www.yahoo-fashion.jp |
「ヤフー食品」を閲覧したインターネットユーザーを対象とする「条件リスト」を作成
「ヤフー洋服」を閲覧したインターネットユーザーを対象とする「条件リスト」を作成
リスト種別 | 設定内容 | リスト内容 |
---|---|---|
条件リスト | http://www.yahoo-food.jpを含む | ヤフー食品のウェブサイトを見たターゲット層 |
条件リスト | http://www.yahoo-fashion.jpを含む | ヤフー洋服のウェブサイトを見たターゲット層 |
それぞれの条件リストに適した広告文を作成しましょう。YDNの広告文作成には、【3分でできる】「YDN広告文作成ツール」をお試しください。
3. 条件リストにアンカーリンク(ページ内リンク)は指定できる?
条件リストの条件にURLを指定する場合、アンカーリンク(ページ内リンク)の文字列は指定できません。
ターゲットリスト設定内容 | 実際にターゲットリストに蓄積される内容 |
---|---|
http://www.yahoo.co.jp/content.html#chapter1 と一致 | http://www.yahoo.co.jp/content.htmlへの訪問履歴 |
アンカーリンクを含むURLは、そのアンカーリンク前までの部分のURLとしてデータを蓄積します。そのため、1ページ内でアンカーリンクによって区切っているサイト構成の場合には注意が必要です。
4. 入札価格に差をつけるためのターゲットリストを作りたい
デフォルトリストのリーチ数がかなり多い場合には、インターネットユーザーのステータスまたは興味関心度に応じて、条件リストを細分化してダイレクトに訴求することも可能です。
≪条件リスト例≫
デフォルトリスト | ウェブサイトにやってきたターゲット |
トップページ | トップページを閲覧したターゲット |
カテゴリー一覧 | 商品カテゴリーページまで閲覧したターゲット |
商品 | 「商品詳細」ページまで閲覧したターゲット |
カート | 商品をカートまで入れたターゲット |
コンバージョン | コンバージョン(購入)に至ったターゲット |
【組み合わせ例1】購買意欲はあるがまだ顕在化していないインターネットユーザーへの配信
ウェブサイトに訪れたことがあるが、まだカート、コンバージョンに至っていないインターネットユーザーは、購買意欲はあるもののまだ顕在化していない。
≪設定例≫
条件リスト名 | |
---|---|
いずれかのターゲットリストに一致(OR) | デフォルトユーザー |
それぞれのターゲットリスト以外に一致 | カート |
それぞれのターゲットリスト以外に一致 | コンバージョン |
【組み合わせ例2】コンバージョンの可能性の高いインターネットユーザーへの配信
カートに入れたことはあるが、まだコンバージョンに至っていないインターネットユーザーに配信。
この条件リストは、特にコンバージョン率が高くなる可能性が高いので、入札価格も高めに設定して露出を増やすことをおすすめします。
≪設定例≫
条件リスト名 | |
---|---|
いずれかのターゲットリストに一致(OR) | カート |
それぞれのターゲットリスト以外に一致 | コンバージョン |
【組み合わせ3】興味はあるが、購買意欲が低いインターネットユーザーへの配信
ウェブサイトを訪れはしたがトップページのみで離脱したインターネットユーザーを対象にした配信に利用します。
購買意欲がそれほど高くないことも想定されますので、入札価格は低めで設定して予算を抑えめにすると良いでしょう。
≪設定例≫
条件リスト名 | |
---|---|
いずれかのターゲットリストに一致(OR) | トップ |
それぞれのターゲットリスト以外に一致 | カート |
それぞれのターゲットリスト以外に一致 | コンバージョン |
それぞれのターゲットリスト以外に一致 | カテゴリー |
それぞれのターゲットリスト以外に一致 | 商品 |
条件リストを作成する際のご注意
デフォルトリストのリーチ数が少ないアカウントでは、配信先のターゲット層を細分化すると十分なインプレッションが出ない恐れがあります。注意しましょう。
それぞれのリストのリーチが十分な場合には、さらにターゲティングをかけることで、広告グループごとに訴求するインターネットユーザーを限定して配信することも可能です。
オリジナル記事はこちら:サイトリターゲティングを始めたら、必ず聞きたくなる4つのポイント(2014/10/31)
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