Webアプリケーション Webアプリケーションは、一般にオンラインで作動するアプリケーションを指す。従来のコンピュータで作動するアプリケーションは、ローカルストレージに保存されているソフトウェアを起動していたが、インターネットが一般化したことでソフトウェアの機能がネット経由で提供可能になり、アプリケーションがローカルに保存されていなくても動作可能となった。
アーンドメディア 「トリプルメディア」の 1 つ。ユーザーの「信用・評判・共感」を得るためのメディア。一般ユーザーのソーシャルメディア上の書き込み、ネット掲示板など、ユーザーが情報発信の主役になる。一般的に企業がメッセージをコントロールすることはできない。
インタラクティブ広告 ユーザーに能動的なアクションを起こさせたり、双方向のやりとりをしたりしてコミュニケーションする、インタラクティブ性の高い広告のこと。広告上でアンケートやクイズに答える、ゲームをプレイするなど。クリックなどの具体的なアクションに限らず、心を動かすと広告と捉えられることもあり幅広い。
インバウンド 顧客が情報を探し求める一連の情報行動において、情報を有益なコンテンツとして提供して企業を見つけてもらい、見込顧客をひきつけようとするマーケティングの考え方。広告やセールスメールなどの外向きの施策(アウトバウンド)に対して、顧客をひきつける施策(インバウンド)と称される。その手法は、企業のオウンドメディア・ソーシャルメディア・ホワイトペーパーなどさまざま。
インフィード広告 広告の種類。ネイティブ広告の 1 種。コンテンツが時系列に表示されるタイムライン型のサイトに掲載されるネイティブ広告。身近なタイムライン型のサービスとしては、Twitter や Facebook、スマートフォン版 Yahoo! JAPAN などが挙げられる。
インフルエンサー 「世間に与える影響力が大きい人物」のこと。一般にはSNSの有名人、タレント、知識人が当てはまる。日本では、同じ語源の「インフルエンザ」という病名がよく知られている。この単語と同じく「強い感染力で影響を拡げる」という意味から、影響力のある人物を指す用語として「インフルエンサー」という呼称が2010年代ごろより広まった。ちなみにアイドルグループ乃木坂46の楽曲「インフルエンサー」は2017年に発表されている。
CV 広告関連の指標。Web サイトや広告などで、対象ユーザーがどういう行動をとればビジネス成果を達成したとみなすのかのポイント(またはそれをユーザーが行うこと)。デジタル上の施策だけでなく、電話問い合わせや来店など、リアルの行動を指標にする例もある。売上に関連する数値なので、数値は高いほうが良い。例:商品の購入完了、メルマガ登録完了、資料ダウンロードなど
カオスマップ 企業やサービスや製品などについて、カテゴリーや関係性でまとめて図にしたもの。具体的には、ロゴマークを一面に配置し、カテゴリーごとに区分することで地図のようにしたものが多い。そのため「業界地図」と呼ばれることもある。特定の業界・サービスに対して作られることが多く、主にデジタルマーケティングの調査成果として公表されることが多い。これにより、業界内におけるおのおのの立ち位置を俯瞰できる。
タグ タグ(tag)は、「荷札、商品札」といった意味の単語。Web領域では「HTML言語における書式・装飾指定」または「SNSの投稿に付与するキーワード」のいずれかを指す。HTML言語における書式・飾り指定HTML言語の記述では「<○○>~</○○>」でテキストや図をはさむことで、書式や装飾を制御できる。この「<○○>~</○○>」がタグと呼ばれる。
アトリビューション 広告関連の指標。コンバージョン(CV)までの顧客接点を分析して、接点ごとの貢献度を評価する分析手法。ユーザーが商品・サービスを購入するまでには、いくつかの検討プロセスがある。商品購入の直前にクリックされた広告(ラストクリック)だけではなく、バナー広告・メールマガジン・ブログ記事など、複数の顧客接点の貢献度を分析することで、想定した購買シナリオだったか評価できる。
ビッグワード Googleなどのインターネット検索で、頻繁に検索される単語のこと。一般には“月間1万回以上検索される単語”とされており、「ライフハック」「健康」「仕事」など、抽象的で生活に密着した単語がビッグワードになりやすい。ユーザーニーズにマッチしておりSEOの観点では流入を獲得しやすいが、競合も非常に多いため、一般的にビッグワードで検索上位を目指すのはかなりの困難がともなう。そうした場合、リスティング広告で対応するケースも多い。
ファネル ファネル(funnel)とは、ろうと、じょうごのこと。主にマーケティング領域で使われる用語で、顧客が商品を認知し、購入するまでの心理的なプロセスと顧客のボリュームを図示し、フレームワーク化した図のこと。パーチェス(購買)ファネル、マーケティングファネル、セールスファネルともいう。多くの場合、顧客の購買行動を、「認知」「興味・関心」「比較・検討」「購入」の4段階に分類。ステップが進むごとに顧客のボリュームが減っていくため、逆三角形の形状となる。
ブランディング 企業のブランド戦略を促進させるためのマーケティング活動の総称。ブランドマネジメントともいう。ブランドとは、製品やサービスを指す場合もあるし、企業そのものを指す場合もある。ブランディングの実施は、顧客ロイヤルティの向上、ブランドの永続性、同業他製品/他社との差別化に大きく寄与する。
ブランドリフト ブランディング広告の効果指標のひとつ。ブランディング広告出稿後にアンケート調査を行い、広告に接触したグループと、未接触のグループに分けて比較することで、広告に接触したユーザーについて、どのくらいそのブランドに対して認知、好意形成、購買意欲が「向上(リフト)したか」を測定して算出する。
ペイドメディア 「トリプルメディア」の1つ。インターネット広告などの、お金を払って利用するメディア。バナー広告や検索連動型広告、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌広告など、企業が広告費を支払って情報掲載する従来型のメディア。
ペイドリンク 金銭によって売買されたバックリンク(被リンク)のこと。バックリンクとはSEO用語のひとつで、外部サイトが自サイトに設置したリンクを指す。かつては、バックリンクの数だけで評価されていたため、ペイドリンクによるバックリンクを増やし、検索順位の上昇をもくろむ手法が横行した。現在は、ペイドリンクによってバックリンクを増やすことは、Googleのペナルティの対象となっている。
ペルソナ ユーザー調査から得たデータをもとに作成した仮想のユーザー像。年齢・性別といった大きな属性情報だけでなく、仕事・趣味嗜好・生活スタイルなど具体的に描き、ペルソナを自社のターゲットユーザーとして製品・サービスなどを開発していく。ペルソナを描くことで、関係者間でユーザーをより深く理解できるなどのメリットがある。
メールマーケティング デジタルマーケティングの一種で、目的達成のためにEメール(電子メール)を用いてユーザーとコミュニケーションを行う手法をいう。1990年代後半から一般化した古典的手法であり、2010年代のSNSの普及で相対的に評価を落とした時期があった。しかし、効果検証ツールの登場によって、到達率、開封率、クリック率、コンバージョン率、配信停止率などが即座に数値で確認できるようになったことから、近年は低コストでPDCAを回しやすい手法のひとつとして、一定の評価を得ている。
メディアレップ 媒体が保有する広告枠を仕入れ、広告主や広告代理店に販売する業種のこと。取り扱い広告枠がインターネット上に限定される点が、総合広告代理店との最大の違いである。上記の仲介業を基本として、Web広告の制作から効果測定までを行う会社も多い。
モバイル広告 インターネット広告のひとつ。モバイル端末(携帯、PDA、タブレット、スマートフォン)で表示される媒体に配信される広告をいう。スマートフォンの普及によって市場規模が拡大しており、2018年には日本のモバイル広告費が1兆円を突破した。モバイル広告には、以下のような種類がある。
ライブコマース ライブ配信を活用したECの販売促進手法。動画サービスのライブ配信機能やライブ配信サービスを介して、リアルタイムかつ双方向性を駆使して特定商品の紹介を行うことで、販売数/金額の増加を狙う。ライブコマースの主なプラットフォームの種類には、SNS型、ECモール型、SaaS型、アプリ型がある。
CMS Web コンテンツの構成要素とサイト上での表示を一元的に管理するためのソフトウエアシステム。テキスト、画像、音声、動画、デザイン要素など多岐にわたる。HTMLやプログラムの知識がなくても、サイトを更新・管理できるメリットがあり、現在の企業サイトは CMS を利用して管理するのが主流となっている。オープンソースのWordPress も CMS の一種。
リーチ Web広告の効果指標のひとつで、「広告の到達率」を意味する。ある特定の期間にそのWeb広告を閲覧した人数、もしくはユーザー全体に対する割合で表す。なお、フリークエンシーはリーチとは逆で、ユーザーひとりに対して何回広告を表示したのか、その回数を表す。
リードジェネレーション リードは潜在顧客のことで、ある特定の商品、サービスに関心がありそうなユーザーもしくは企業の個人情報を指す。リードジェレーションとは、リードを獲得するための活動全般をいう。主なリードジェネレーションは以下の通りである。
リテンション 既存顧客との良好な関係を保つこと。それを目的とした施策を、リテンションマーケティングという。CRM(Customer Relationship Management、顧客関係管理)はその代表的な施策のひとつ。リテンションは顧客のLTV(Life Time Value)の向上、ロイヤルティ向上につながるため、近年ではリテンションマーケティングの重要性がより増している。なお、人事/ビジネス領域では、人材確保の意味で使われ、人材流出阻止のための施策を指す。
リファラー ブラウザがWebサーバーに送信する情報(アクセスログ)のひとつで、ユーザーがリンクをたどってあるWebページを訪問した際の、リンク元Webページのドメイン、URL、パラメーターのこと。これらの情報を用いて、ユーザーの行動状況を分析、把握することで、SEOやWebサイトの改善、広告戦略策定などに役立てる。「リファラー」の表記が基本だが、「リファラ」と表記するケースもある。
レコメンド Web サイトの行動履歴、購入履歴、会員情報などをもとに興味関心の高い情報を自動的に推奨する手法、システムのこと。Web サイトのランディングページ、バナー広告、メルマガのコンテンツなど、レコメンドの仕組みは多数ある。Amazon で表示される「おすすめの商品」もレコメンドの一種。
レスポンス広告 ダイレクトレスポンス広告のこと。ダイレクト広告も同義。広告を出したメーカーが、代理店、問屋、販売店を経由せず、直接ユーザーからのレスポンス(問い合わせ、申し込み、商品購入)を得るための広告をいう。主に、バナー広告、ダイレクトメール、新聞の折り込みチラシ、テレビ通販などで活用される。
ロイヤリティ 第三者が保持する権利に対して金銭を支払うこと。権利使用料。一般的には、特許権、著作権、商標権の使用料として支払うケースが多い。また、フランチャイズビジネスにおけるロイヤリティも、本部が持つ権利(商標、経営ノウハウなど)を使用する対価として支払われるものである。
ロイヤルティ 英語で、忠誠、忠実を意味し、長期の良好な顧客体験に基づいて、ユーザーが特定のブランド、店舗、サービスに対して抱く愛着、信頼を指す。顧客ロイヤルティともいう。ロイヤルティの高いユーザーをロイヤルカスタマーという。
離脱率 Webサイト上のユーザー動向を測るための指標のひとつ。Webページが離脱ページになった割合を算出したもので、【離脱数÷PV】で計算する。Webページごとの離脱率を知ることで、離脱率の高いWebページを可視化、改善し、Webサイト全体の滞在時間の向上につなげることができる。
5G 第5世代移動通信システムを意味する5th Generationの略語で、「ファイブジー」と読む。日本では2020年3月25日からサービスが開始された移動通信規格で、高速・大容量、超低遅延・超高信頼、多数同時接続が特徴。前世代の4Gと比較して、通信速度は20倍、遅延は10分の1、1平方キロメートルにおける同時接続数は10倍に向上している。
AIDMA 代表的な購買行動モデルのひとつ。購買行動とは、消費者が商品・サービスを知ってから購入に至るまでの一連の心理や行動をいう。消費者が広告に接してから購買に至るまでの心理的プロセスを、Attention(注意)、Interest(関心)、Desire(欲求)、Memory(記憶)、Action(行動)の5ステップとしており、その頭文字をつなげて、「アイドマ」という。
API 異なるアプリケーションやソフトウェアの間で情報やシステムの一部を連携できる仕組みをいう。アプリケーションAからリクエスト(要求)された機能や情報を、アプリケーションBがレスポンス(提供)するための、共通するプロトコルや接続上の仕様(インターフェース)。APIは「Web API」「OSが提供するAPI」「ランタイムAPI」の3つに大別される。
BYOD 従業員が個人で所有している端末を職場に持ち込み、業務で使用すること。「私的デバイスの活用」と訳される。業務効率化、コスト削減、シャドーBYODの防止、働き方の多様性への対応、従業員満足度(ES)の向上などのメリットが見込める一方、セキュリティリスクの増大、公私の切り替えが曖昧になるなどの労務問題の発生、プライベート侵害の発生などのデメリットも挙げられる。
キャッシュレス決済 キャッシュレス決済とは、現金を利用せずに支払を行うこと。政府は、2018年4月に「キャッシュレスビジョン」を公表し、キャッシュレス決済の普及・拡大を目指してきた。経済産業省 商務・サービスグループ キャッシュレス推進室による「キャッシュレス更なる普及促進に向けた方向性」(2022年9月28日)では、「キャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度、将来的には世界最高水準の80%を目指す」としており、企業間取引はもちろん、個人の支払においてもキャッシュレス化が進んできている。
マーケティングキャンペーン キャンペーンとは、ある目標を達成するために、戦略的にメディアを活用して行う施策のことである。なかでもマーケティングキャンペーンは、見込み客を獲得したり、ブランドの認知を上げたり等、直接的ではないにしろ収益に貢献するために行われる。
キュレーションメディア キュレーションメディアとは、あるテーマに沿って他のメディアなどの情報を集め、整理して配信しているメディアサイト・アプリのことで、キュレーションは博物館や美術館のキュレーターからきている。ネット上には膨大な情報があるが、キュレーションメディアには、ユーザーにとって興味のある情報を効率的に得られるというメリットがある。一方、デメリットとして、著作権や情報の正確性に問題があるメディアもあるので注意が必要となる。
クエリ クエリは英語でQueryと書き、もともとの意味は「質問(する)」「問い合わせ(る)」である。データベースを利用する場合の「クエリ」とは、データベース管理システム(DBMS)に「抽出」や「更新」といった処理を要求する際の命令文を指す。
グロースハック グロースハックは英語でGrowth Hackと書くが、Growthは成長、Hackはプログラムに取り込むことを意味する。成長し続けることができるよう、あらかじめ製品やサービスにその仕組み(戦略など)を取り込んでおくことを指す。
コンテンツマーケティング コンテンツマーケティングとは、自社で作成したコンテンツによって、顧客とのコミュニケーションをはかり、マーケティング活動を行うことを指す。企業内には、自社サイトやアプリ、SNSやメールマガジンなど、さまざまなコンテンツがある。それらを、新規顧客を獲得するマーケティング活動なのか、リピート購入の促進など既存顧客を離さないためのマーケティング活動なのかによって、さまざまなコンテンツを使い分けることで成果をあげていく。
サイトマップ サイトマップは、Webサイトの構造、ページ構成を視覚化したものを指し、大別すると次の2種類がある。XMLサイトマップHTMLサイトマップXMLサイトマップは、主に検索エンジンに対してサイト構造を示すことで、効率的にクロールし、正しくインデックスされることを目的に作成される。SEO(検索エンジン最適化)に効果的なXML形式のファイルである。
サブスクリプション サブスクリプションを英語で書くとsubscriptionで、定期購読のことである。「サブスク」と略して呼ばれることも多い。製品やサービスを買い取るのではなく、月額や年額など定期的に料金を支払うことで一定期間使用できる方式を指す。
スタートアップ スタートアップ(Startup)とは、起業や企業内における新規事業の立上げを行い、革新的なアイデアによって世の中にインパクトを与え、急成長を目指す企業を指す。スタートアップは新しいビジネスモデルによって社会的なイノベーション、急激な成長を目指すため、利益も大きいが、リスクも高い。そのため、ベンチャーキャピタルやクラウドファンディングなどによって資金調達を行っていることが多い。
ステルスマーケティング(ステマ) ステルスマーケティング(Stealth marketing)とは、広告であることを消費者に認識させることなく、商品やサービスを宣伝する行為を指す。略して、ステマと呼ぶことが多い。例えば、宣伝だと消費者に知らせずに、インフルエンサーに報酬を払って商品を紹介してもらう行為は、典型的なステマ行為である。