ニッチな分野のB2Bサイトでキーワードの検索ボリュームが小さい場合、SEO施策は?
ひとりで頑張るSEO担当者さんの悩みに答える本連載。今回の質問は「ニッチな分野のB2Bサイトでキーワードの検索ボリュームが小さい場合、SEO施策は?」です。この回答は「検索ボリュームは気にせずに、見込み客が使うキーワードを確実に取りに行きましょう」です。
ニッチな分野のサイトの場合、問い合わせ数などのコンバージョン指標を使う
今回の相談内容は「ニッチな分野のB2Bサイトでキーワードの検索ボリュームが小さい場合、SEOの施策をどう考えればいいか?」というものです。原材料や部品を製造しているような製造業では、メインのキーワードであっても検索ボリュームが極めて小さいことはよくあります。
もちろんその場合、SEOに成功しても大量の検索トラフィックは得られませんが、ニッチな分野では見込客の数も少ないでしょう。そのため、それらの見込み客が御社を探すために使いそうなキーワードを、確実に取りに行けばよいだけです。
ニッチな分野のサイトの場合、SEOの成否を測る指標は、検索流入数やページビュー数などのアクセス指標よりも、問い合わせ数などのコンバージョン指標を使うほうが向いています。数は少なくても確度の高いアクセスを集め、コンバージョンにつなげていくことが優先されるからです。
メインのキーワードの周辺を探る
商品やサービスそのものを表すキーワードがメインのキーワードだとしたら、その「メインのキーワードで検索する前の検索」も視野に入れてキーワードを探しましょう。その商品やサービスが必要になった状況を表すキーワードや、その状況での課題や問題を表すキーワードもあるはずです。
そうしたニッチなキーワードを探すシーンでは、キーワードツールよりも、日頃から顧客と接している他部署の人々にインタビューすることが有効です。営業やサービスの担当者さんや、製造の担当者さんなどにインタビューすることで、キーワードの発見と同時に、新しいコンテンツのアイデアももらえるでしょう。
まとめ
B2Bや、またはB2Cでもニッチな分野のサイトの場合、メインになるキーワードの検索ボリュームが小さく、それ以外のキーワードのバリエーションも少ないことがよくあります。そんな場合こそSEO担当者の腕の見せどころであり、頭の使いどころです。
実際の見込客が使っているキーワードを探し出し、それを問い合わせなどのアクションに確実につなげていけば、検索ボリュームの小ささは問題になりません。
P.S.
本コーナーでは、読者の質問にお答えしています。誰にも聞けずに困っていること、現場で感じるふとした疑問など、どしどし質問をお寄せください。
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