ひとりで頑張るSEO担当者さんの悩みに答える本連載。今回の質問は「ドメインを変更した際、元のドメインからのリダイレクトはどれくらい続ければいい?」です。この回答は「最低でも1年ですが、可能な限り、続けましょう」です。
に対する回答は
「最低でも1年ですが、可能な限り、続けましょう」です
サーバーサイドの永続的なリダイレクトを使用する
今回の相談内容は「ドメインを変更した際、元のドメインからのリダイレクトはどれくらい続ければいいですか?」というものです。ペンネーム「Kurage」さんが質問を寄せてくださいました。ありがとうございます。
さて、ドメインを変更するときにはサーバーサイドの永続的なリダイレクトを使用します。301や308などのHTTPリダイレクトを使用することがGoogleの推奨*です。
*サイトを移転する方法
https://developers.google.com/search/docs/crawling-indexing/site-move-with-url-changes?hl=ja
今回の質問は、その永続的リダイレクトを続ける期間についてです。
リダイレクトは最低1年間、できればずっと続ける
先に示したGoogleのドキュメントは、リダイレクトを継続する期間について次のように説明しています。
リダイレクトをできるだけ長く保持します(一般的には1年以上)。この期間、Googleは古いURLを指している他のサイト上のリンクの再クロールや再割り当てなどを行い、すべてのシグナルを新しいURLに転送できます。
ユーザーの観点から、リダイレクトを無期限に保持することを検討してください。(「サイトを移転する方法」より引用)
1年以上にわたってリダイレクトを継続すれば、被リンクなどのシグナルはすべて移転先に引き継がれるため、Google検索だけを考えるならリダイレクトを解除しても構いません。ただし移転元へのリンクをたどるユーザーや、移転元をブックマークしているユーザーへの配慮として、可能な限りリダイレクトを維持することも推奨されます。
まとめ
ドメインの移転にともなうリダイレクトを継続する期間の推奨は、対Googleの視点からは1年程度ですが、対ユーザーの視点からは無期限です。移転元のドメインは第三者による転用を避けるために永続的に保持することが望まれますが、単に保持しておくだけでなく、リダイレクトを無期限に続けておくとよいでしょう。
P.S.
本コーナーでは、読者の質問にお答えしています。誰にも聞けずに困っていること、現場で感じるふとした疑問など、どしどし質問をお寄せください。
ひとりSEO担当者の疑問や悩みを募集しています。応募したい方は以下からお願いします。
疑問・悩みを応募する関連記事
バックナンバー
この記事の筆者
住太陽(すみ もとはる)
SEOコンサルタント。SEOには1999年から従事しており、一貫して「中小企業が自社で取り組むSEO」を提唱、2002年には国内初となるSEO解説書を執筆したほか、多数の執筆や講演をこなしている。また公式サイト「ボーディーSEO」 でSEOのハウツー情報を無料で提供している。
- X: @motoharusumi(個人)
- X: @bodhiseo(ボーディーSEO)
渡辺 淳子(わたなべ じゅんこ)
IT系の雑誌・書籍・デジタルコンテンツの編集・制作・プロモーションを経て独立。Bright Mediaデザイン研究所を設立し、紅茶のECサイトリニューアル、オウンドメディアの編集長代行、就職サイトのプロモーションや解析レポート作成、Webメディアや書籍のライティング、編集などを手掛けている。
好きな言葉は「足下を掘れ、そこに泉あり」。丁寧に掘り進め、できるだけ奥に潜む泉を記事にしていきたい。
筆者の人気記事
Googleマイビジネスを活用して店舗集客を加速させる! 専門家が語る10のTipsを大公開
2020年4月8日 7:00
プログラミング不要! ノーコードツールで誰でも簡単 プロ並みの企業Webサイトを作成可能に
2024年8月1日 7:05
「ステマ規制」とは? PRの対象や違反事例をわかりやすく解説
2023年9月28日 7:00
成功する広報PRとは? 先輩広報さんに聞いた「効果を上げる秘訣」
2019年12月4日 7:00
GA4×サチコ×Looker Studioで可視化! 現場で使われる“ダッシュボード”の作り方
2024年2月15日 7:00
インターネット広告、これからの20年はどうなる? JIAA 20周年記念シンポジウム レポート
2020年1月23日 8:00