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グーグル検索では正しい情報を上位表示する……ん? 情報の正しさは判断してないって言ってなかった?【SEO記事12本まとめ】

グーグル社員が、「グーグルでは、コンテンツの正確性はランキング要因である、少なくともYMYLの分野では」と述べている。いっぽうグーグルは以前に「情報が正しいかどうかを、グーグルは判断していない」と言っている。

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グーグル社員が、「グーグルでは、コンテンツの正確性はランキング要因である、少なくともYMYLの分野では」と述べている。いっぽうグーグルは以前に「情報が正しいかどうかを、グーグルは判断していない」と言っている。

相反する内容だが、これを読み解くヒントが「E-A-T」だ。グーグルが情報の正確性をどのように扱っているのかの背景を、ゲイリー・イリェーシュ氏の発言をもとに解説する。

ほかにも、グーグル検索やテクニカルSEOの情報をまとめて10件、今週もお届けする。

  • 自動翻訳コンテンツをインデックスさせるのはガイドライン違反、ではAI翻訳は?
  • グーグルが品質評価ガイドラインを更新。最新版は何が変わったのか?
  • 古いTLS証明書を使っているサイトはインデックスから消滅するかも!?
  • アドレス変更ツールはサイト統合には使えない
  • ページ表示速度改善で出てくるFPとかFCPとかFMPって何? わかりやすく解説
  • 手動対策の解除は即座に適用される
  • 閉鎖したサイトのコンテンツを別サイトで再公開できるか?
  • 自演レビューはグーグル検索リッチリザルトの対象外に
  • さよならFlash、一世を風靡したFlash、グーグル検索からもいよいよ除外へ
  • E-A-TスコアもYMYLスコアもGoogle検索には存在しない、コアアルゴリズムはベイビーアルゴリズムの集合体
  • YMYLサイトのためのE-A-T攻略法 from #PubCon Las Vegas 2019

※このコーナーは隔週ペースでお届けしていますが、次回更新は11月22日を予定しています。3週間後の更新をお楽しみに。

今週のピックアップ

グーグル検索では正しい情報を上位表示する……ん? 情報の正しさは判断してないって言ってなかった?
質問の捉え方でYESにもNOにもなる (Search Engine Land) 海外情報

検索結果に出てくるページに書かれている情報が正しいかどうかを、グーグルは判断していない

前々回のこのコラムで、このような事実をお伝えした。グーグル検索の広報役を担当するダニー・サリヴァン氏による発言だった。衝撃を受けた人もいるかもしれない。

ところが、米ラスベガスで先日開催されたPubconカンファレンスで、検索チームのゲイリー・イリェーシュ氏は、「グーグルでは、コンテンツの正確性はランキング要因か?」という同じような質問に対して次のようにコメントした(筆者もその場で聞いていた)。

YMYL に関して言えば YES だ。評判がよく信頼できる情報源を上位表示するためなら、僕たちはどんなことでもやる。コンテンツの正確性はランキング要因だ。

※筆者注: “YMYL” は “Your Money, Your Life” の略。お金や健康など人間の人生・生命に関わる極めて重要なジャンルを意味する(詳しくはこちらを参照)。

イリェーシュ氏の発言とサリヴァン氏の発言は食い違っている。いったいどちらが正しいのだろうか?

結論から言うと、次のとおりだろう。

グーグルは、コンテンツごとに情報の正しさそのものを判断することはできていない。

しかし、評価されていて信頼性があるかサイトを優先することで、結果として正しい情報が検索結果に出るようにしている。

文字どおりの意味で捉えれば、ページに書かれている情報が正しいかどうかを確かにグーグルは判断していない。

たとえば、ある食品に「発がん性物質が含まれている」という研究論文が発表されたとする。いっぽう「危険性はまったくない」ことを示す論文も発表されていたとする。

グーグルはどちらが正しいかを判断しない(できないと言ったほうが正確か)。「○○ 発がん性」と検索したときに、1位のページが真相を語っている保証はまったくない。正しいかもしれないし、間違っているかもしれない。

ではグーグルは情報が正しいかどうかをまったく考慮せずにランキングを決めているのかと言うとそういうことでもない。

グーグルのアルゴリズムでは、

  • 専門性
  • 権威性
  • 信頼性

といった要素が最も高いと判断できるサイトのページを上に表示するようにしている。いわゆる “E-A-T” だ。

E-A-T自体はアルゴリズムではないが、YMYL分野においては、高いE-A-Tを備えているサイトをいくつものアルゴリズムでグーグルは識別しようとする。

グーグルのアルゴリズムでは、「情報が正しいかどうかを」判断することはできないが、代わりに「専門性・権威性・信頼性が高いサイト」からの情報を提供しようとするのだ。そういったサイトでは正しいと信じられる情報を提供しているだろう考えられるからだ。

※筆者注: イリェーシュ氏 は“E-A-T” という言葉は出さなかったが、要はそういうことだ。

サリヴァン氏とイリェーシュ氏が言っていることはどちらも正しい。「情報の正しさの判断」を手段ととるか結果ととるかで回答が変わってくるだけの話だ。

★★★★☆
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グーグル検索SEO情報

自動翻訳コンテンツをインデックスさせるのはガイドライン違反、ではAI翻訳は?
品質が高ければ将来的には問題なくなるかも (John Mueller on Twitter) 海外情報

グーグルでは、ツールを使って自動翻訳した記事をそのまま公開してインデックスさせることをガイドラインで禁止している。自動翻訳された記事は、意味が通らないおかしな文章になることが多々あるからだ。

しかしながら、人工知能や機械学習の近年の発展により、ツールを使った翻訳でもまったく問題なく意味が通じるようになってきている。このような状況でも、翻訳ツールを使ったコンテンツは依然としてガイドライン違反なのだろうか?

グーグルのジョン・ミューラー氏とフォロワーが次のようなやり取りをしていた。

(フォロワー)

機械学習による翻訳機能を使ったコンテンツはペナルティを受けますか? そうしている人がたくさんいますが、ペナルティを受けていないようです。

(ミューラー氏)

手動対策を与える可能性はある。自動生成されたチンプンカンプンな低品質コンテンツなら特に。

たいていの場合は、同様のコンテンツをランク付けするのと同じようにランク付けする。それなりに上手に機能している(少なくとも不満の声は、さほど多くは届いてない)。

(フォロワー)

ブログのコンテンツを複数の言語に一度に自動翻訳しています。その後、人気の度合いに応じて少しずつ校正しています。

自動翻訳のままにしておこうとは考えていません。ユーザー体験が悪くなるからです。ですが、すべてを校正するのには時間がかかります。

(ミューラー氏)

そういうことであれば、手動対策にはならないと思う。とはいえ、翻訳が悪ければ、通常はコンテンツも悪くなるだろう。それでも自動翻訳は以前よりもずっと良くなってきているがね。

もう1つのやり方としては、人間のチェックが終わるまでnoindexにしておく方法もある。

ほとんど意味が通じないような自動翻訳のコンテンツはほぼ確実にスパムとしてみなされるだろう。しかし、性能のいい翻訳ツールによる翻訳コンテンツならば、スパム判定される可能性は低くなるのかもしれない。

たとえばグーグル翻訳を使っていても、起源が同じラテン語系言語に属するドイツ語から英語への翻訳はかなり自然に訳される。見た目に機械が訳したと気付かなければ、グーグルも自動生成とは見分けられないだろう。

現にミューラー氏は、オフィスアワーで次のようにコメントしている。

機械翻訳の精度が向上しているから、

  • 自動生成の完全なスパムコンテンツ
  • 実際にとても役に立つ自動生成コンテンツ

を区別するように、ガイドラインをどこかの時点で更新しなければならないだろう。

将来的には、自動翻訳のコンテンツをそのまま公開しても問題なくなるかもしれない。そうは言っても、現状では、その言語をよく知っている人間によるチェックがあったほうがやはり無難だ。ミューラー氏がアドバイスするように、チェックが終わるまではnoindexにして検索結果に出ないようにしておくのもいいだろう。

★★★★☆
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グーグルが品質評価ガイドラインを更新。最新版は何が変わったのか?
大きな変更点は4つ (電通デジタル) 国内情報

グーグルは、2019年9月5日付けで品質評価ガイドラインを更新した。

※筆者補足: 品質評価ガイドラインは、検索結果の品質を評価するために用いられる手引き書。グーグルと契約するレーター(人間の評価者)が、提示されたクエリで検索結果に返されるページが適切かどうかを、この資料をもとにチェックしている。元々は内部資料だったが、現在は公開されている。

最新版の目立つ変更点を電通デジタルさんがまとめてくれた。4項目ある。

  • 「YMYLの具体例」を大幅更新
  • 「ニュース記事」の評価基準を明示
  • 「コンテンツ作成者」の注意喚起追加
  • その他の更新・総評

品質評価ガイドラインは、検索品質を評価する目的のみに使われ、直接ランキングに影響を与えることはない。しかしグーグルが目指している検索結果、言い換えればユーザーが求めていると思われる検索結果を認識することに役立つ。

★★★★★
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古いTLS証明書を使っているサイトはインデックスから消滅するかも!?
Chromeがサポート打ち切り (Google Developers Japan) 国内情報

Chromeが、古いTLS証明書のサポートを打ち切る。具体的には、TLS 1.0 と TLS 1.1 だ。つまり、HTTPSで通信していても、その接続が TLS 1.0 または TLS 1.1 を使用している場合はChromeのロケーションバーに「保護されていない通信」のラベルが付く。

保護されてていない通信
詳細情報を見ると「古いセキュリティ設定を使用」していると書かれている。

2020年1月13日より、Chrome 79 以降でこの仕様が適用される。

さらに、一般向けには2020年3月にリリースされる予定の Chrome 81 以降では、TLS 1.0 または TLS 1.1 を使っているサイトにアクセスしようとすると、ページ全体を覆うインタースティシャル警告が表示されて接続がブロックされる。

ページ全体での警告
元記事で紹介されている、ページ全面での警告表示のイメージ

もし古い証明書を使っていたとしたら、ユーザーがあなたのサイトにアクセスできなくなる。ともすると Googlebot にも同じ仕様が適用されるかもしれない。そうなると、サイトにアクセスできず結果としてインデックスから消えるだろう。

古い証明書を使っていないかどうかを確かめておこう。TLS Checkerというサイトがある。あなたのサイトのURLを入れると、どのバージョンのTLSを使っているかを調べてくれる。TLS 1.2 または TLS 1.3 に「YES」が出ていれば問題ない。

TLS Cheker
少なくともTLS 1.2が有効になっていれば問題ない
★★★★☆
  • すべてのWeb担当者 必見!

アドレス変更ツールはサイト統合には使えない
ドメイン名だけが変わるサイト移転のみ (John Mueller on Twitter) 海外情報

新しいバージョンのSearch Consoleでも利用できるようになっているアドレス変更ツールだが、注意点がある:

  • サイトの移転には利用できる
  • サイトの統合には使えない

「サイトの移転」は、(原則として)ドメイン名だけが変わりディレクトリの階層構造は保ったままの移転だ。複数のサイトを1つのドメイン名のサイトにまとめる用途には、このツールは設計されていない。

  • ⭕ example.com ⇒ new-example.jp
  • ❌ example1.com ⇒ new-example.jp/example1
  • ❌ example2.com ⇒ new-example.jp/example2

もっとも、ドメイン名だけが変わりディレクトリ構成がそのままなら、複数のサイトを1つのサイトに移転するときでもアドレス変更ツールは使えるだろう。

  • ⭕ example1.com ⇒ new-example.jp
  • ⭕ example2.com ⇒ new-example.jp

要は、アドレス変更ツールはドメイン名単位の移転でしか使えないということだ。ディレクトリを含んだ URL の移転には使えない。

新Search Consoleのアドレス変更ツール
新Search Consoleで左サイドバーの[設定]を選ぶとアドレス変更ツールのリンクが表示される。
★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

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