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医療系エセメディア退場でグーグルの検索結果はホントに良くなったのか?【SEO記事12本まとめ】

グーグルが検索結果からWELQを排除して半年。グーグルは現時点で「高品質な」検索結果を達成できているのだろうか?
鈴木 謙一 2017/6/2(金) 7:00 |
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グーグルが検索結果から医療・健康系の“キュレーション”メディアを排除して半年。グーグルは現時点で「高品質な」検索結果を達成できているのだろうか? SEOの辻氏がデータで検証している。
ほかにも、ゲスト投稿によるリンク獲得、SERPに表示される同一ドメイン名からのページ数上限、over-optimization、Instant Appsなどなど、検索エンジン関連の情報をまとめてお届けする。

今週のピックアップ

医療系エセメディア退場でグーグルの検索結果はホントに良くなったのか?
失望の色を隠せないSEO専門家 (辻正浩のブログ)

グーグルは検索結果の品質を高めようと、さまざまな努力を進めている。では、実際にグーグルは現時点で「高品質な」検索結果を達成できているのだろうか?

“キュレーション”メディア、特に医療系キュレーションメディアが社会的ニュースにもなった時期が数か月前にあった。信頼性が低いコンテンツが検索結果に出ないように、日本のグーグルが独自に実施したアルゴリズム変更もこれに関係があるのではないかというのも、SEO業界では定説に近い。

さて、騒動を引き起こしたキュレーションメディアが閉鎖され、グーグルのアルゴリズムが改良されたその後、医療・健康関連のクエリに対するグーグルの検索結果はどのように変化したのであろうか? 信頼性に乏しいページが出なくなり、安心して信じることができるサイトのページだけが掲載されるようになったのだろうか?

残念ながら、現実はそうではないようだ。医療系キュレーションメディア糾弾にも尽力した辻氏は、詳細な調査データを基に、「信頼に乏しいページが検索ユーザーに提示される」状態がグーグルではまだ完全には改善されていないことを憂いている。

医療関連の検索結果には依然として問題視されるページが表示され続けているそうだ。なかには、人の生死に関わる深刻な病気に関する情報も含まれている。

医療・健康関連に関する“正しい情報”とは何かの判断が非常に難しいことを辻氏は理解しつつも、グーグルの検索品質には失望の色を隠せていない。

辻氏は最後に次のように締めくくっている。

この記事を読まれるような方、あなたはきっと誤った情報に騙されないだけのリテラシーをお持ちのはずです。しかしあなたの両親や子供はそうではないかもしれません。
ネット検索の5%を占めるニーズがある健康関連情報です。お金も動きます。悪質な人たちはそこを狙い続けています。それを踏まえて、身近な人に「検索結果に上位表示されたサイトが信頼できるわけではない」事を警告する必要があります。
誤りだったとして「勉強代になった」で済まされないような事を調べるときは、検索だけで終わらせずに医者など専門家に確認するべきです。

そのような動きは、悪質なメディアを運営しづらくさせるものでしょうし、検索エンジンの早期改善をも促すものと思います。

大きな問題がある状況ではありますが、自衛しかないと私は考えます。
どうか、みなさまとみなさまの大切な方が被害にあうことのないよう、ご注意ください。

辻氏が指摘するような問題に対して、グーグルが対応の優先度を低く設定していたり対処に行き詰まったりしているとは思いたくない。今後も、目に見える形でのさらなる品質改善に期待したい。

★★★★☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)

日本語で読めるSEO/SEM情報

グーグル、ゲスト投稿や記事配信を悪用したリンク獲得にあらためて警告
目新しい情報ではないけれど要確認 (SEMリサーチ)

「ゲスト投稿」や「記事配信」を悪用した不正なリンク獲得に関して、グーグルは、英語版のウェブマスター向け公式ブログであらためて警告した。

この情報に関して、その背景や「ゲスト投稿や記事配信について気を付けるべき点」を、渡辺隆広氏が解説している。

この件に関しては、特に目新しい情報が発表されたわけではないし、特別な出来事があったわけでもないようだ。にもかかわらず改めてこうして情報を出すということは、グーグルが認めていない手法を展開している業者があいかわらず存在しているということなのだろう。

渡辺氏も次のように書いている。

個人的には、Google は欧米でよく観察されるSEO関係者でも引くレベルの酷いネットワークを想定して警告していると思うので、少なくとも一般企業の担当者があまり神経質になる話ではないと考えている。対応すべきは、自覚があってやっている人だ。

きちんとSEOを理解している人には当然のことなのだが、正しい考えを(おさらいと整理をかねて)理解しておくためにも、ひととおり目を通しておくといい。

★★★★☆
  • すべてのWeb担当者 必見!

AMPアクセス解析の問題をGoogleアナリティクスが(一部)解消へ
中途半端な解決に思えるが (アナリティクス 日本版 公式ブログ)

ほぼすべてのWeb担当者が自社サイトにアクセス解析を導入しているだろう。しかしAMPページに関しては、直帰率やユニークユーザーなどの指標を正しく計測できないという厄介な問題がある。同じサイト内であっても、同一ユーザーがAMPページへのアクセスと通常ページへのアクセスでは別ユーザーだと認識してしまうのだ(詳細に興味があれば、筆者のブログ記事を参照してほしい)。

この問題は当然のことながらGoogleアナリティクスでも発生する。そのため、GoogleアナリティクスでAMPページを分析する際には別プロパティで計測するのが基本だった。

しかし、この問題を(一部)解決したとグーグルが発表した。

この変更によって、お客様のドメインの AMP ページと AMP 以外のページで、ユーザーを一貫して特定できるようになります。両方のページで訪問者識別子を統一することで、ユーザー分析の精度が改善します。

AMPページとAMP以外のページで、同じユーザーなら一貫して特定できるようになったということだ。サイト側の変更は不要だ。Googleアナリティクス側で自動に修正が適用される。

しかし! 実際には問題はまったく解決していないと筆者は感じている。というのも、次のように(ひっそりと?)書かれているのだ。

この変更は Google などの AMP キャッシュから配信される AMP ページには適用されません。

AMPページというものは、多くの場合は自社サイト上のAMPページではなく、AMPキャッシュが閲覧されることが多い。たとえばグーグルのモバイル検索結果からAMPページを開く場合にユーザーが目にするのはAMPキャッシュだ。

キャッシュから返されるAMPページ
Chromeのデベロッパーツールでモバイル端末をエミュレートし、グーグル検索からWeb担のAMPページへアクセスしてみたところ。URLは、グーグルのドメイン名になっている。Web担のサーバーではなくAMP CDNサーバーのキャッシュから返されていることを示している。

こうした場合には、(ページが置かれているドメイン名が本サイトと異なるため)結局はいままでのアクセス解析が抱えていた問題が解決されていないままなのだ。

実際のところ、ユーザーがAMPページに直接にアクセスすることは、さほど多くないのだ(ツイッターはAMPキャッシュを使わずにAMPページをダイレクトに開くが)。

とはいえ、少なくとも1段階は改善されている。さらなる対策に関しても、グーグルは考えているのだろう。今後の改善を期待したいところだ。

★★★★☆
  • AMP対応しているすべてのWeb担当者 必見!
  • アクセス解析担当者に伝えましょう

AMPの爆速体験を広告でも体験してみよう
広告のエコシステムにもAMPは拡大中 (グーグル 広告主コミュニティ)

グーグルは、検索連動広告のランディングページとディスプレイ広告でもAMPの技術を利用できるようにした。

「AMPのスピード体験を広告にも」というわけだ。

AMPランディングページ

こちらはAMPに対応した検索連動広告のランディングページのデモだ。

検索結果からランディングページへの移動を比べているのだが、左がAMP対応のランディングページで右が通常のランディングページだ。両者を比較すると、AMPのランディングページの表示がいかに速いかがわかる。

AMPディスプレイ広告

こちらは、AMPページに表示するディスプレイ広告のデモだ。検索結果をタップしてアクセスするAMPページで表示される広告に注目してほしい(6秒あたりで出現する)。

左がAMPに対応したディスプレイ広告で、右が通常のディスプレイ広告だ。こちらも、AMP広告の高速表示が一目瞭然で見て取れる。

検索連動広告では、表示速度も品質スコアの一要因になっている。それに高速表示はユーザー体験を高める。すばやく広告が表示されることは、広告の視認性にもプラスに作用するだろう。広告のAMP対応にも期待が持てる。

AMPランディングページはベータ版への申し込みを受け付けている。AMP広告のドキュメントは公式サイトで参照できる。

★★★☆☆
  • 広告配信がんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
  • 広告運用担当者に伝えましょう

モバイルウェブの最先端、AMPとPWAのまとめ記事
Google I/O 2017より (Qiita)

米カリフォルニア州マウンテンビューで5月17日~19日に開催されたGoogle I/O 2017から、検索関連のハイライトを前回紹介した。AMPとPWAに関する情報も含めていたが、ここで紹介する記事はもう少し詳しいことをまとめている。

参考になるリソースもあわせて掲載しているので、最新情報をよりしっかり調べたいときに役に立つだろう。

★★★☆☆
  • SEOがんばってる人用(ふつうの人は気にしなくていい)
  • ホントにモバイルWebを極めたい人だけ
  • 技術がわかる人に伝えましょう

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

先週に続いて今週も、Google I/O 2017からの検索関連の最新情報をピックアップ。

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