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クチコミ促進も囲い込み戦略もお任せ! 企業向けSNS構築サービスを厳選7つ

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クチコミ促進も囲い込み戦略もお任せ!
企業向けSNS構築サービス

このコーナーでは、ネットビジネスを強力に支援する製品について、それを支える技術や市場動向を説明し、さらに各社から提供されている製品を紹介する。競合ひしめく市場で、他社に差をつけるための武器として、ぜひ導入を検討してみてほしい。今回は、mixiやグリーのようなSNSサービスを、自社でも独自に提供できる「SNS構築サービス」だ。

上田修子

SNSの登場とブームの到来

図1 日本最大のSNS「mixi」。ログインすると、リンクしている友人の一覧やその最新日記などが表示される。
http://mixi.jp/

一般的にSNSとは、「ソーシャルネットワーキングサイト/サービス」(Social Networking Site/Service)の略語で、2002年ごろ米国で開設された「Friendster」がその草分け的存在として知られている。国内最大手のmixi(図1)では、登録ユーザー数が800万人に迫る勢いで(12月23日現在で737万人)、これを運営する株式会社ミクシィが9月に上場して話題となったことは記憶に新しい。

2006年には、「Yahoo! Days」や「楽天リンクス」など、主だったインターネット関連企業も続々とこの分野に参入している。

“人となり”が感じられるのが従来型コミュニティとの違い

SNSは、日記やコミュニティごとの掲示板を基本機能として有すウェブサイトで、これに人間関係を可視化するフレンドリンク(mixiでは「マイミクシィ」と呼ぶ機能)が付加されているのが最大の特徴だ。登録制度も、既存会員からの招待を前提としているので、友達つながりでユーザーが増加することになる。

タテマエ上、そのSNSに登録している人間同士は、誰かの「友達の友達の……」という関係であり、匿名掲示板のように荒れることは少ない。また、従来型のウェブコミュニティでは、サイト運営者が書き込みを管理しており、自分は一ユーザーとしてそこに参加するわけだが、SNSでは誰でも自由にコミュニティを作成できる。そして、自分が管理権限を持つからこそ、そのコミュニティに対して愛着もわき、ユーザー自身も積極的に安定したコミュニティ運営を行おうと努力するようになる。本名で登録しない場合でも、フレンドリストや、参加しているコミュニティの一覧を見ると、その人物の“人となり”がある程度把握できる。このように人間関係を担保に、居心地のよい空間を作り出すことがSNSのコンセプトでもある。

企業がSNSを活用するには「間借り」か「独自」の2通り

企業がSNSをビジネス活用する場合、「既存SNSを利用」または「独自SNSを開設」の2つの選択肢が考えられる。

たとえば、mixiでは「mixi公認コミュニティ」という制度を設けており、企業による商用利用を認めている。既存のSNS内で場所を借りるような場合、サイト構築コストが不要なだけでなく、運営面でのノウハウも提供されることは大きなメリットだ。一般消費者向けに広くプロモーション活動を行いたい場合は、mixiのような巨大SNSを利用するのが妥当だろう。

しかし、これにはあてはまらないケースもある。表1に自前のシステム環境で独自SNSを運営する事例をまとめてみた。

表1 独自SNSの種別、目的、開設事例
種類対象ユーザー目的
事例
顧客向けSNS一般消費者、既存顧客顧客の囲い込み、商品ニーズのリサーチ、マーケティング
▼MyToyota.jpSNS(トヨタグループ:東京地区限定)
http://www.mtsns.jp/
▼デザインハウスプロジェクト(施主と建築家を結ぶ)
http://dhp.re-guide.jp/
人材活用系SNS就職活動中の学生、自社のOBやOG人材確保とマッチング
▼VetsWorld3_0(獣医学部学生と獣医業界を結ぶ)
http://www.vetsworld.jp/
▼日本興亜サポーターズ倶楽部(日本興亜損保元社員対象)
URL非公開
業界団体向けSNS同業者や所属団体の会員同業者との交流、ビジネスマッチング
▼ホクシィ(保険業界人ネット)
http://hoxi.jp/
▼クロスシブヤ(クリエイター向け:東商渋谷支部運営)
http://sns.xshibuya.jp/
社内向けSNS社員社内情報共有、部署の垣根を超えたコミュニケーション
▼NTTデータ
▼総務省

巨大SNSに「コミュニティ」として間借りした場合、そこに投稿されるユーザーの生の声を吸い上げることが可能だが、より高度なマーケティングリサーチを自由に行いたいとか、継続してユーザーにアプローチしたいといったニーズを満たすことは難しい。また、B2C(対一般顧客)だけでなく、社内やB2B(企業間取引)に向けてSNSを活用する事例もある。こうした企業ニーズを満たすために構築されるのが「独自SNS」だ。

SNS構築のワークフロー

SNSも「ウェブサイト」であることに変わりはなく、構築作業の流れは一般的な企業ウェブサイトの制作と同じだ。企画から構築後の評価までの流れは次のようになる。

  1. 企画 SNSの運用目的、テーマ、対象ユーザー、構築後の目標を決める。
  2. 設計 コンテンツはオープンかクローズドか、招待制のみか新規登録が可能か、必要な機能、デザインのコンセプトを決める。
  3. 制作 自社制作かパッケージ製品か開発会社に外注するかを決める。
  4. 運用 ASPか自社サーバーか、コミュニティの盛り上げ役、運営サポートを委託するかどうかを決める。
  5. 評価 目的を満たすSNSが構築できたか、目標値を達成できたかを確認する。

昨今のブームに乗じて、安易にSNSを立ち上げ、開設後わずか数か月で撤退を余儀なくされるケースもままあるが、失敗例の多くは企画段階でのSNSに対する過大評価によるものだろう。mixiという巨人の成功例を目の当たりにして、「SNSを開けば、芋づる式に会員ユーザー数が増える。コンテンツはユーザーが勝手に作って増やしてくれるもの」と安易に考えるのは危険だ。

従来型のポータルサイトなら、運営者側が魅力あるコンテンツを発信し続けることによってユーザーを確保し、アクセス数など定量化されたデータで、サイトを評価できる。しかしSNSの場合、日記や掲示板への投稿といった形でサイトのコンテンツをつむぎ出すのはユーザー自身であり、その場所を提供するのがサイト運営者の役割となる。まさに典型的なCGM(消費者によって作られるメディア)であり、そのコントロールが困難であることは言うまでもない。したがって、システム的な要件以上に運営者としての適性を求められる。これに呼応して、SNSに特化した構築業者や、運営サポートのみを請け負う会社も現れている。

成否を決めるのは運営ノウハウ

図2 「阪神SNS」。ファンの熱心さでは浦和レッズ以上ともいえる阪神タイガースのだがSNSの盛り上がりには差がある。
http://tora.pne.jp/
図3 「浦議SNS」。熱狂的なことで知られるJリーグサッカー浦和レッズのファン(サポーター)が集う。
http://sns.uragi.com/

「阪神SNS」(図2)と「浦議SNS」(図3)は、どちらもOpenPNEというオープンソースのSNSエンジンで構築されている。このようなスポーツチームのファンを対象ユーザーにしたSNSは、幅広い競技分野に渡って数多く存在するが、その盛り上がり度合いは必ずしもリアルなそれと比例するものではない。

阪神タイガースといえば、熱狂的なファンが多く、mixi内の「阪神タイガース」コミュニティのメンバー数は3万人を超え、オフシーズンでも常にスレッドの流れが速い。だが、阪神に特化した「阪神SNS」は、400人近い登録ユーザー数がありながら、誰も投稿しない日が数週間続くこともあって閑散としている。

一方の浦議SNSは、5千人以上のメンバー数で、1日平均数十件の書き込みがあるコミュニティを複数擁している。ここで定期的な日記を書いているユーザーも多く、SNS内のコミュニケーションが継続的に行われているのがわかる。

両者の盛り上がりの違いは何だろう? 同じSNSツールを用いて、「ひいきのチームを応援する」という同じ目的で開設されたわけだが、運営者が異なるのだ。浦議SNSは、もともと「浦和レッズについて議論するページ」という人気サイトを運営していた人物が立ち上げ、そこに集うユーザーを母体として広がっていった背景を持つ。つまり、ウェブコミュニティ運営の勘所を持つ運営者と、既存の良質な人間関係があり、そのおかげで成功した事例なのだ。

SNS成功の鍵を握るのは“運営力”

SNSをサイトとして制作することは意外に簡単だ。各社の製品紹介を見るとわかるように、構築にかかる期間は長いものでも3か月程度、オープンソースやレンタルSNSを使えば、思い立ったその日にオープンすることも不可能ではない。

しかし、そこに集う人たちが心地よいと感じる空間を作り上げ、これを継続し続けるのはとても難しい。SNSは、設置後の運営フェーズが本当の勝負なのである。

匿名掲示板などでは不適切な書き込みを削除したり、アクセスをブロックしたりすればよいだけだが、SNSではそう簡単に排除作業を押し進めるわけにはいかない。なぜならば、問題のあるユーザーもSNS内の誰かの“友達”であり、その信頼関係を元に参加してもらっているからだ。相手を傷つけないような形での忠告や、自主的な書き込み訂正を促すようなコミュニケーションをとる必要がある。

このようなユーザー対応は、通常のウェブサイト運営と比較した場合、手間がかかるだけでなく、コミュニティ運営の経験値や高度なヒューマンスキルが求められる。

投稿の監視業務だけでなく、SNSを盛り上げるためのイベントの企画や、快適なアクセス環境を保つためのサーバー管理など、行わなければいけないタスクは山積みとなるはずだ。
SNSを自社で提供するなら、こういったSNSやコミュニティの運営業務を支援する専門業者の利用も検討してみるとよいだろう。

コミュニティ運営支援を行う業者とサービス

  • フォースクーナ株式会社「コミュニティクルーズ
    コミュニティサイトの運営業務に特化したサービスを提供する。モデルユーザーをアサインして、日記やコミュニティへの書き込みを行う。

  • イーガーディアン株式会社
    目視と統合管理システムによる監視を行う。オークションの出品監視など、ECサイトにも対応。コールセンターによるヘルプデスクもある。

  • 株式会社 ライトアップ「BCマネージ
    国内のSOHOネットワークや、海外担当者による24時間監視を行う。ブログの更新代行も請け負う。

次ページからは、独自SNSを提供する際に利用できる、編集部お勧めのSNS構築サービスを紹介する。

用語集
ASP / Beat MEDIA / BlaComi / CGM / CSS / Grouptube / HTML / Looops SNS / OpenPNE / RSS / SEO / SNS / astal / mixi / クチコミ / サイドバー / ドリコムSNS / フィード / ページビュー / ミクシィ / リンク
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