AI Overviews時代のSEO、最重要すべき指標は「指名検索」──AI検索で流入はどう変化した?【ナイル調べ】
ナイルが運営する「ナイルのSEO相談室」は、Google検索に導入された「AI Overviews(AIによる概要)」対策に関するアンケート調査を実施した。企業のデジタルマーケティング従事者442名が回答している。
AI Overviews(AIによる概要)
Google検索においてキーワードを入力すると、関連するサイトの情報を生成AIが収集・要約し、検索結果の上部に表示する機能。
AI Overviews実装で「オーガニック流入・CV増加」が多数

まず、AI Overviewsの普及によって自社サイトにどのような変化があったかを聞くと、「オーガニック流入が増加した」が40.5%で最も多く、ついで「コンバージョン数(CV)が増加した」が30.3%となった。一方で、「コンバージョン数(CV)が減少した」「ユーザー行動の変化が読み取りにくくなった」などの回答も一定数存在した。

AI Overviewsへの対策を検討・実施しているかという質問では、「すでに具体的な対策を実施している」が18.6%、「現在、対策を検討・準備中である」が37.3%と、半数以上の企業が何らかの形で対応を進めていることがわかった。

対策を実施・検討中の企業に対し、具体的な施策を聞いたところ、「ファクトチェックや専門家の記事監修など信頼性の強化」が52.2%、「独自データ・一次情報を用いたコンテンツ制作」が50.9%でツートップとなった。
今後重要になる指標はクリック率・CVよりも「指名検索」

今後重視すべき指標(KPI)について聞くと、「指名検索数を重視する」が41.4%で最多となった。検索結果の上部に要約が表示されることで、複数のサイトを見比べる機会が減り、企業名などで直接検索される「指名検索」の重要性が高まっているようだ。以下、「クリック率(CTR)」(34.6%)と「コンバージョン数・率」(32.4%)が続いた。

AI Overviewsによって施策のリソース分配に変化があるかという質問では、「構造化データ/テクニカルSEOへの投資を増やす」が41.6%、「AI Overviews向けの専用コンテンツ・実装対応を進める」が38.5%で上位となった。
調査概要
- 【調査期間】2025年6月17日~18日
- 【調査方法】インターネット調査(Fastask利用)
- 【調査対象】企業のマーケティング従事者442名
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